緑の斑点状ゴケの原因と対策。食べる生物は?
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ガラス面などに生える緑色のスポット状の藻。
それらはスポットゴケや斑点状コケ・藻と呼ばれ、美観を損ねる存在で、放置していると緑一面になってしまうことも。
そんな斑点状コケの対策方法や食べる生物、出にくい環境などを解説。
照明過多・栄養過多で出やすい
斑点状のコケが生える原因としては「光量」、「栄養過多」によります。
照明が強すぎると発生しやすく、特に直射日光があたっていると非常に出やすい傾向があります。
長過ぎる照明も良くありません。
栄養過多は主にソイルからしみ出る栄養成分が原因となっていることがあり、フンの量が多い場合もコケの栄養となってしまいます。
このため直射日光が取り入れられやすく、フンの量は多い金魚には良く目にするコケだと思います。
- 緑の斑点状のコケは栄養過多、光量過多が原因
- 栄養過多はフンやソイルによって起こる
除去方法
ガラスに発生したコケはメラミンスポンジやスクレイパーでこすって簡単に除去することができます。
メラミンスポンジの方が力が要らないのでオススメ。
葉についてしまったものは切って除去する他ありません。
除去を行ったら発生原因を取り除いてコケの発生を抑えましょう。
光量の見直し
まずは光量を見直しましょう。
直射日光をあたっている場合は置き場所を変えたりカーテンなどで遮光します。
基本的に直射日光は水槽にはあてるべきではありません。
水温が変動して魚に負担をかけてしまうデメリットがあります。
照射時間は1日8時間ほどが目安。
長くても10時間までにし、24時間タイマーを利用して自動的に規則正しくON/OFFを行いましょう。
栄養過多の見直し
栄養過多を解消するためには「多すぎる栄養を吐き出すこと」と「栄養供給を抑えること」から対策します。
換水頻度を上げる
ソイルから溶け出す栄養と魚から出るフンは日数経過とともに増えていきます。
つまり日数が経過すればするほどコケが生えやすい環境になってしまいます。
それを解決するためには定期的に換水を行うことで過剰な栄養分を吐き出します。
少なくとも一週間に1回、できれば数日に一度換水を行うようにすれば斑点状のコケの発生をかなり抑えることが可能です。
魚の数を減らす
フンの量が多い、つまり魚が多い場合は匹数を抑えることでもカバーが可能です。
特に金魚や肉食魚はフンの量が多いので魚の入れすぎには注意が必要です。
単純な匹数では無く、フンの量で考えるのがポイントです。
水草を多く植えて栄養を吸収させる

水草が多く繁茂している環境だとコケに回る栄養が少なくなるため、緑の斑点状ゴケが生えにくい環境になります。
植える水草は成長の早い、つまり栄養吸収が多い水草が効果的で、例えばパールグラスやロタラ・ナンセアン、ロタラ・インディカ、ハイグロフィラ・ポリスペルマなどの伸びの早い有茎草をたっぷり植えると良いでしょう。
逆に成長の遅いグリーンロタラやアヌビアス、ミクロソリウムなどは栄養吸収が遅いのでコケ防止という点ではあまり向いていません。
CO2添加を行う
水草の成長が遅いと葉が活性していないので葉自体に斑点状ゴケが付きやすくなります。
二酸化炭素の添加を行うことで光合成が促進され葉が活性しますので葉にコケが付きにくくなります。
また光合成が促進されることにより水草の栄養吸収も促進されコケに回る栄養が少なくなり、コケの抑制に効果大です。
二酸化炭素を添加することは「葉にコケがつきにくくなる」、「コケの成長が抑えられる」、この2重の効果があります。
緑の斑点状ゴケを食べる生物、コケ取り
緑の斑点状ゴケに効果があるのは石巻貝などの貝類です。
大量に付いた場合はイシマキガイを導入すればかなり効果を実感できると思います。
ただ移動速度が遅くカバー能力は低いため、少しつく程度ではあんまり効果は感じられないのがネック。
貝類なのでしょうがないです。

多く導入することでより綺麗になりますが、それでも完璧に綺麗になることはありません。
関連石巻貝の飼育情報。食べるコケの種類や飼育のポイントとか。
オトシンクルスやエビ類は食べない
硬くくっ付いているため小さなオトシンクルスやエビなどでは除去することが出来ません。
いつもペコペコしていることにより、多少付きにくくなる程度で気休めです。
オトシンクルスより大きいサイズのプレコ類であれば食べますが、種類によっては大きくなるものもいるため注意が必要です。
まとめ、個人的な所感
緑の斑点状のコケに対する情報を箇条書きにまとめます。
- 栄養過多で発生し、光量が強いと尚出やすい
- 定期的な換水を行って、栄養を吐き出す
- 直射日光は避け、適切な照射時間を守る
- 二酸化炭素を添加することで葉が活性され付きにくくなる
- 石巻貝やある程度のサイズのプレコが食べる
緑の斑点状のコケは照明を設置している限り、比較的どのような環境にも出やすいコケです。
フンやソイルによる栄養過多だと発生環境が揃い、光量が強いと発生速度が上がります。
水草水槽だとセット初期の高頻度換水から、水草が伸び始めて換水頻度を緩めたタイミングで目にすることが多いです。
その場合は栄養過多であることを教えてくれるので換水頻度を上げることが必要です。
生体の数が多いとより多くの換水頻度が必要になりますから、生体の数を見直したり水草をより繁茂させることも効果的です。
緑の斑点状ゴケには汚れる量に応じた定期的な換水が特に重要ですネ。
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