水槽におけるアンモニアって?魚への作用や対処など

水質のパラメーターであるアンモニア(NH3)。

金魚や熱帯魚を飼う以上アンモニアの処理は必須です。

そんなアンモニアについて、魚・水槽における害やより良い飼育のためのポイントなどを解説していきます。

目次




アンモニアとは

立ち上げ2日目のアンモニア濃度アンモニア(NH3)は魚が出す尿であり、フンやエサなどの有機物が時間経過でもアンモニアに変化します。

水槽においては汚れの根源であり、アンモニアがあるために水換えが不可欠です。

アンモニアがもたらす害

死んで横たわっている金魚アンモニアは非常に毒性が高く微量でも魚にダメージを与えてしまいます。

少しでもあると簡単に死んでしまうほど

魚への直接ダメージの他、アンモニアが出やすい環境というのは様々なマイナス作用があります。

水カビが生えやすく白濁しやすい

ウーパールーパーの水カビ病アンモニアが検出される環境は同時に水カビが生えやすい環境でもあります。

水カビが生えやすいとスレなどから綿かぶり病になりやすく病気が蔓延しやすいです。

また水が白濁しやすくなるのもあげられます。

アンモニアの測定方法

立ち上げ8日目のアンモニア濃度市販の測定キットを使ってアンモニアを測定します。

微量でも検出される場合はかなりヤバイと言えるでしょう。

アンモニアを除去するためには?

アンモニアは生物濾過 がしっかり効いた環境だとほぼゼロになります。

生物濾過を行う濾過バクテリアはアンモニアを食べて、より害の少ない亜硝酸へ変換します。

フンから硝酸塩までの図

生物濾過というと難しく感じますが、要するに砂利を敷き生体の数に合ったフィルターを設置した「正しい環境」であれば良いのです。

もし検出されてしまった場合は魚の数・大きさに対して水槽設備がかなり足りないということを表しています。

砂利を敷く、フィルターの強化、魚を別水槽に移すなどをしてアンモニアが出ないような環境作り行う必要があります。

増やし方を詳しく:水槽の水を綺麗に保つバクテリアの増やし方!

吸着濾材でも除去可能

そのほかアンモニアは吸着濾材を使用することでも除去可能です。

ただし正しい環境であればそもそも不要なので、こういったものに頼るのはあまりオススメしません。
ランニングコストだってかかります。

ただしコップで飼うベタなどフィルターを設置できない小さな水槽の場合は吸着剤が有効です。

まとめ、個人的な所感

高濃度のアンモニアを示す測定キットアンモニアが検出される水槽というのは魚が飼える状態ではありません。

通常の魚だと近いうちに死んでしまうでしょう。

勘違いしやすいのが金魚。
かなり丈夫なためアンモニアが検出される水槽でも一定期間生きながらえるので重要性を勘違いしやすいのです。

実のところは金魚に負担をかけており、寿命がかなり短くなります。

アンモニアは0がスタートライン。
アンモニアが検出される環境は飼い方が間違っていると言えるでしょう。かろうじて魚が生きているだけに過ぎません。

逆に言うと正しい環境で飼っていれば特に気にする必要はありません。
気になるのなら測定が一番ですネ。

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