セイロンロタラとキューバパールによる水草水槽制作ノート
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セイロンロタラとキューバパールグラスをメインにした60cm水草レイアウト水槽の作成レポート。
使用した機器、選定した水草のポイントや立ち上げの様子、また経過状況や発生トラブルなどの実情も紹介。
タンクデータ
スペック | |
---|---|
水槽サイズ | 横600×奥300×高400 |
フィルター | テトラ VX-75 |
ろ材 | コンテナ1:ウールスポンジ コンテナ2:エーハイムメック(1L) コンテナ3:エーハイムメック(1L) |
底床 | JUN マスターソイル HG パウダー |
照明 | テトラ パワーLEDプレミアム 60 ×1 チャーム TRIANGLE LED GROW ×1 |
CO2添加 | 秒2滴 |
水質 | pH:5.9、KH:1.5dH、GH:4.0dH |
水草 | セイロンロタラ、ポゴステモン・エレクタス、ロタラ・マクランドラ、キューバパールグラス、ベトナムゴマノハグサ、ロベリア・カージナリス、ハイグロフィラ・ピンナティフィダ |
魚 | レッドファントムテトラ |
メンテナンスフィッシュ | ブッシープレコ、シルバーフライングフォックス、サイアミーズフライングフォックス、カバクチカノコガイ×4 |
水槽のセットアップ
水槽サイズは定番サイズである60cmを選択しました。
今回は底床として「マスターソイル HG パウダー」を使用しますが、ソイルであれば割りと何でも良いです。
粒は通気性も良く、植えやすい粒サイズであるパウダータイプです。(スーパーパウダーじゃない方)
フィルターを水槽にセットした後、ソイルを三角定規などを使って綺麗に敷いていきます。
この時、手前を低く奥は高くなるように敷くと奥行き感が出やすくなります。
次にアクアリウムショップで購入した流木をいい感じになるように埋めたり、組み合わせたりして配置していきます。
配置し終わったら水を注水しますが流木の使い始めは水に浮くため、少しずつ流木に水を吸わせていき日数をかけて水位を上げるようにします。
「水位を上げる→流木が浮きそう→水を止める→待つ」の繰り返しです。
流木がほとんど沈むようになったら次のステップに進みましょう。(目安は1~2日程度です)
※最終的にソイルは8L使用しました!
水草の選定と植栽
丸一日かかって流木が浮かなくなりましたので、水草の植栽を行います。
今回のメイン水草としては「セイロンロタラ」を採用し、前を定番前景草である「キューバパールグラス」、その中間をベトナムゴマノハグサ、ポゴステモン・ヘルフェリーなどで埋めるという考えでセレクトしました。
最初に植える水草 | |
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前景 | キューバパールグラス |
中景 | ベトナムゴマノハグサ、ポゴステモン・ヘルフェリー |
中~後景 | セイロンロタラ、ポゴステモン・エレクタス |
後景 | ロタラ・マクランドラ |
水草の植栽
前景草のキューバパールグラスは組織培養のものを購入しました。
組織培養の水草は下の寒天をゴミに捨てた後、トレイなどの容器で小さなまとまりにバラしてから適当に植えていきます。
水草の植え方は割りと適当で良いのですが、葉はある程度土から出すようにして埋めて下さい。
POT植えの水草はそのまま植えずに少しバラして2~3本まとめて植えていきます。
上記はセイロンロタラですが、その他水草も上記を参考に適当に植えていきましょう。この時水草が乾かないようには注意して下さい。
CO2機器・照明の設置
今回CO2添加はセラミックの拡散筒じゃなく、インライン式のCO2リアクターを設置しますのでフィルターを稼働させる前にセットしておきます。
水を注水してフィルターを稼働させ、CO2添加・ライトを点灯させます。
今回設置したライトは「アクロ トライアングルLED GROW」の60cm水槽用をチョイスしました。
ちょっと大きいのがデメリットですが、安くて水草がよく育つ評判のライトで通販では定番商品の1つです。
ライトは手動ON/OFFでも可能ではありますが、決まった時間に点灯・消灯しないと水草の生育に良くないため、24時間タイマーを用意してライトおよびCO2の添加を自動化しましょう。
本記事では設置していませんが、冬場は水槽用ヒーターが必要になるので必要に応じて設置してください。
なお使用した機材(フィルターや照明)について、製品や選定基準など詳しい情報は末尾の「使用したアイテム」にまとめていますのでご参考くださいませ。
育成の様子
10日後
Oh(◞‸◟)。
コケがとんでもないことになってしまいましたが、そういえばライトの点灯時間を短縮するのを失念してしまっていました。
セット初期は水草が環境に適応することに力を使い非常にコケが生えやすい時期ですが、最初からフルパワー照明だと上のようにコケばかり育ってしまいます。
(あと強いライトだけでCO2無しでもこうなりやすいです)
点灯時間は1日10時間行っていましたが、セット初期は1日3~4時間程度に短縮して下さい。
コケが生えた時の対処
多く生えているコケはほぼアオミドロですので、これを食べるコケ取り生体を導入します。
導入した生体は「ヤマトヌマエビ」×30と「ブッシープレコ」、あと安かったので「カバクチカノコガイ」を4匹入れてみました。
コケ取りを入れてもコケが伸びるスピードの方が高かったら意味がありませんので、ヤマトヌマエビは水槽に対しかなり多めに入れています。
(落ち着けばこんな数は不要です!)
あと可能であれば毎日の水換えを行うことで余分に溶け出した栄養の除去しコケを抑えつつ、ミネラル分の補充も行えるので水草にコケが生えにくくなります。
もちろん照明時間は10時間から4時間に大幅に短縮しました。
15日後
ヤマトヌマエビの働きのおかげでコケは数日で綺麗にすることが出来ました。
ガラス面はちょっと硬めのコケが定着してしまっているようでしたのでそれは手動でメラミンスポンジで落としています。
セットしてから2週間経ちましたが、ロタラセイロン、ロタラマクランドラ、ポゴステモン・エレクタスは環境に適応する期間が終わったみたいで、これから伸びてくれそうな感じがありますね。
残念ながら水槽に適応できず枯れてしまった水草も出ており、ベトナムゴマノハグサ、ポゴステモン・ヘルフェリーはほとんどダメになってしまいました。
なお30匹もいる大量のヤマトヌマエビはこのままにしておくと水草を食害してきますので、10匹に減少させました。
(既にエビが食ってるところを確認していますので)
換水頻度は引き続き1日半量を行っていますが、とりあえずこのまま続けてみたいと思います。
1ヶ月後
2~3週間ぐらいの水草が水槽に馴染む期間を超え、水草の成長が見られます。
今回赤のワンポイントとしてロタラ・マクランドラを使ってみましたが、これは結構いいですね。
ロタラインディカみたいに60cmで50Wクラスのライトじゃないとまともに赤くならないっていうワケじゃなく、30WのアクロLEDでもそれなりに赤みが出ています。
ポゴステモン・エレクタスは調子がかなり良いのですが、下葉と新芽部分が欠損が見られるのでヤマトヌマエビの食害にあっている模様です。
ヤマトヌマエビはだいぶ減らしたのですが、更に減らして合計5匹にしました。
コケはほとんど出なくなっているので照明時間を4時間から少しずつ伸ばし始め、現在は8時間の照明時間になっております。
照明時間を伸ばしたおかげでセイロンロタラ、ロタラ・マクランドラ、あとポゴステモン・エレクタスが結構伸びてきたので、適宜トリミングして差し戻しにより水草の本数を増やしています。
関連水草のカット、トリミング方法。ボリュームを出すコツや道具について
対してキューバパールグラスは調子が良いとはいえず、そんなに枯れてもいないのですがイマイチです。
なんとなく光量足りてないようにも思いますが、とりあえず1ヶ月は様子を見たいと思います。
なおpHを測定しましたがpH6.4といいそれなりに悪くない感じです。
2ヶ月後
キューバパール以外はそれなりに伸びてきました。
特にセイロンロタラはかなり伸びが良く、ちょくちょく差し戻しして数を増やしているのですがコレ以上はいらない程伸びています。
なおポゴステモン・エレクタスがまだエビに少し食われているようでしたのでヤマトヌマエビは3匹に減少させています。
(ヤマトヌマエビ、美味しい水草むしゃくしゃ食うんですよね)
照明が足らない
しばらく様子を見ていましたがどうやら照明不足のようです。
一番不足していると感じたのはキューバパールグラスで、枯れてはないのですが成長速度が非常に遅く、コケが着いてダメになってしまうリスクもあるのでこのままでは育成が難しいと判断しました。
またロタラ・マクランドラも赤くはなりましたが、この水草はまだまだ赤くなれる水草です。
ロタラセイロンについても成長自体はかなり良いのですが葉の密度と下葉の枯れ具合からして、ボリュームを出して美しく水景を作るためにはライト不足です。
ポゴステモン・エレクタスについても僕が思ってるより頭頂部の草体が小さいのでおそらくライトが足らないんだと思います。
「アクロ トライアングルLED GROW」を1個使用してきましたが、更に「テトラ パワーLEDプレミアム 60」を追加することにしました。
パワーLEDプレミアムはトライアングルLEDと同じく、安くて水草が育つという評判のライトでこちらは通販だけでなく実店舗でも人気があるライトです。
使っているトライアングルLEDが消費電力30Wに対し、パワーLEDプレミアム60は31Wでありますからパワー的には同クラスのライトになります。(W数は60cmの場合)
ライトの消費電力は30Wから合計61Wと倍になり、今後の成長が期待されます。
あと照明明るくしたので枯れてしまったポゴステモン・ヘルフェリーを新しく植え直してみました。
3ヶ月後
照明を61W構成に変えてから1ヶ月ですがかなりいい感じに生育しています。
特にキューバパールグラスは成長のスイッチが入ったようでかなり茂り出し始めました。
まぁ根がしっかり張り終えたタイミングに照明追加がたまたま合致した可能性も無いこともないのですが、ロタラ・マクランドラはしっかり赤く、ポゴステモン・エレクタスは僕がイメージするサイズになってくれているのでやはり照明は追加すべきでした。
ただ1ヶ月前に植えたポゴステモン・ヘルフェリーの調子が悪く、水上葉がすぐに溶けてエビのエサに・・・・。
ポゴステモン・ヘルフェリーは何度かチャレンジしているのですが、硬度が無いとダメですね。
今回は諦めて次回以降の石を使ったレイアウトで使ってみたいと思います。
水草を食うのでヤマトヌマエビは水槽から取り出しました。代わりのコケ取りにはシルバーフライングフォックスを投入しています。
なおコケが蔓延った10日後から始めてガラス面の清掃を行いました。毎日水換えしてたら全然コケが生えませんね。
水草のスイッチも入っていますので、今後は2~3日の水換えに減らしてみようと思います。
あと水槽奥にトニナsp.”ベレン”を1本植えていますが、これは育成環境の検証用なのでレイアウトには関与しません。(多分)
4ヶ月後
普通に水草レイアウト水槽になってきました。
メインのセイロンロタラ、右側のポゴステモン・エレクタスがいい感じに茂っているのでもうこれらはもう整えさえすれば完成ですね。
逆に足りていないのがベトナムゴマノハグサの部分と、右手前のポゴステモン・ヘルフェリーを植えようとしたところです。
ベトナムゴマノハグサはうまくいく時はグングン伸びるんですけど、うまくいかない時は成長が遅くて溶けるんですよね。もしかしたら根の勢力争いに負けやすいのかもしれません。(キューバパールグラスの根に負けてる説)
ベトナムゴマノハグサはこのまま様子見で最悪キューバパールグラスに負けてもいいかなということで放置しますが、右側の前面にはなにか植えたいですね。探しておきます。
あとハイグロフィラ・ピンナティフィダを流木の間に挟んでいますがこれも育成環境の検証用なのでレイアウトには関与しません。(多分)
5ヶ月後
キューバパールグラスのエリアがどんどん広がっていきます。これが全面覆って中~後景草を整えればもう完成でいいと思います。
枯れたポゴステモン・ヘルフェリーの代わりになる前面草として「ロベリア・カージナリス」を選択しました。
ロベリア・カージナリスはストロギネ・レペンスと並び前景草に非常に適した水草で、丈夫なので前景スペースに困ったらとりあえず植える草に最適です。
コリプトコリネにしようかと思いましたが完成まであとちょっとなのでじっくり育てないといけない草は候補から外しました。
最近書いてなかったのですが水質は「pH:6.0」「KH:2dH」になります。
ほとんど完成したので育成報告はここまでとします!概ね半年での完成でした!
6ヶ月後
先月で育成報告を終える予定でしたが、いくつかトラブルがあったのでそれらは紹介しておきたいと思います。
短いフサフサ状のコケが繁茂
長らくコケ取りとしてシルバーフライングフォックスを入れていましたが、他の魚をいじめていたため4ヶ月目で取り出していました。
代わりのコケ取りとして温和なサイアミーズフライングフォックスを入れていましたが、その4ヶ月~5ヶ月間に非常に厄介な「短いフサフサ状のコケ」が発生・繁茂してしまう事態に。
このタイプのコケは対処が難しい上に放置してるとレイアウト崩壊までいっしまうため、正直かなり危ない状況だと判断しました。
黒髭同様このコケを食ってくれる生き物は限られてしまいますが、シルバーフライングフォックスが食べてくれるので急遽呼び戻しました。(サイアミーズも食べてくれるのですが力不足だったようです)
さてシルバーフライングフォックス入れる直前のコケと6日後のコケはこの通り。
うまく対処できてホッと一息です。シルバーフライングフォックス様々です。
なおシルバーフライングフォックスは他の魚を追い回すため、あたりを減らすようにこのタイミングで魚の数を増やしています。(レッドファントムテトラをセレクトしました)
藍藻の発生
5ヶ月目でかなり水草を伸ばし気味にしていましたが、水の流れが悪くなったことをトリガーに「藍藻」が発生してしまいました。
そこで別の水槽で飼ってるバルーンモーリーを入れて食べてもらうようにしました。その後はこちら。
こんな感じで駆除しつつあるのですが「まぁ後でいいか」と怠慢により対処が遅れてしまったことにより、他の場所にも藍藻が発生しているのでちょっと時間はかかりそうです。
今回は生き物に頼みましたが、完成直前なので「薬」を使うのも手だと思います。
個人的にはまだベトナムゴマノハグサとか復活の望みをかけているので「ちょっと薬で痛めたくないなぁ」と判断したのですが、カミハタの「アンチグリーン」とかを使っても良かったと思います。この辺は状況に合わせましょう。
今回の反省ポイント
半年ほどでレイアウトが完成したのですが、その後更に半年経ってから(計1年)完成写真を撮り終えました。
しかしながら完成写真を撮影した時より、4~6ヶ月時点のほうが完成度は高かったですね。それも含め今回作成したレイアウトの反省点を述べたいと思います。
ポゴステモン・エレクタスの長期維持
完成写真を撮影した時は1年経っていましたが、「ポゴステモン・エレクタス」の下茎が溶けてしまいこんもりとした森感が失われたのは大きな損失でした。
およそ10ヶ月過ぎた頃から見られましたのでいわゆる「ソイルの寿命」だと思います。ソイルの寿命は「ソイルの粒が崩れた」「栄養が枯渇した」「吸着しきった」といくつかありますね。
最初はポゴステモン・エレクタスの頭頂部が白くなってきたので「栄養が枯渇した?」と考えていましたが、その後茎まで溶けていることに気づきましたので、恐らく「吸着効果が失われた」ことによるものではないかと考えています。
ソイルはいわゆる「硬度」を吸着してくれますが、吸着量には限度があります。
その吸着能力が失われたことでポゴステモン・エレクタスが生育できない環境(硬度高め)になったのではないでしょうか。
(もちろん栄養が枯渇しすぎて、野菜の連作障害みたいになっている可能性は否定できませんが・・・・)
キューバパールの生育が遅く、足並みが揃わなかった
今回、有茎草だけなら立ち上げ4ヶ月で完成していましたが、キューバパールが底面を覆っていなかったため少なくとも数ヶ月は生えるまで待つ必要がありました。
しかし長期化すると今度はポゴステモン・エレクタスは生育が悪くなってしまい、結局全ての水草が一番調子の良いタイミングで揃えることは出来ませんでした。
水草レイアウトに強いお店では前景草は水を張らずに先植えする「ミスト式」で、立ち上げを行っているのをよく見かけますがあれはかなり合理的ですね。前景草の立ち上がりを早めれるので、4ヶ月目の有茎草のピークで揃えることが出来ると思います。
ポゴステモン・エレクタスのようなソイルで長期維持が難しい水草が枯れるまで、結構な猶予期間を作れるのでお店でキレイな姿を長い間展示できるというワケです。ぅーん流石ショップ様・・・。
他にも色々反省点はありますが「長期化によるポゴステモン・エレクタスの劣化」「異様に成長が遅いキューバパール」により、水草の足並みが揃わなかったのは一番の反省点です。
コケ取り革命シルバーフライングフォックス
さて反省点ばかり述べましたが、今回一番ポジティブに収穫があったのは「シルバーフライングフォックス」のコケ取り能力の高さを知れたことです。
厄介な黒ひげはもちろんのこと水草水槽で生える非常に厄介な「毛布状のフサフサしたコケ」を見る見る食べてくれたのには驚きました。これ大量のミナミヌマエビでしか処理できないと思っていたのでこれは本当に良いです!
今まではサイアミーズフライングフォックスを使っていましたが、シルバーの方がコケ取りに関しては上位互換ですね。
サイアミーズフライングフォックスはある程度大きくならないとあまり食ってくれないのですが、シルバーは割と小さいサイズからどの個体でもバリバリ食います。凄すぎて別水槽にも何匹か入れましたがどれも良いパフォーマンスを出してくれてバッチグー。
今回エビ類をほとんど入れていませんが、こいつのパフォーマンスのおかげです。
ただし気性がだいぶ荒いので注意。水草水槽のように1種類の魚を数多く群泳させるような場合は(1匹に集中しないので)問題がありませんが、1~数匹しか入れないような種類の魚とはちょっと相性が悪いなぁと思います。
使用したアイテム
今回使用した主なアイテムと選んだポイントなど含め紹介します。
水槽
GEXの「グラステリア600」です。
ほぼ60cmレギュラー水槽ですが、高さが4cmだけ高い水槽になります。
4cm高いのには育成やレイアウト上の意味は全く無く、個人的に地震で揺れても多少持つように水位を下げて使いたいだけです。
(なので使用する水位は60cmレギュラー水槽と同等です)
ソイル
「マスターソイル HG パウダー」を使用しました。
ソイルで最も人気製品といえば「プラチナソイル」ですが、その販売元のJUNから植物育成用に特化したソイルとして販売されているのが「マスターソイル」です。
とはいえソイルは色々使ってきましたが、定番のものであればCO2を添加する限り使用感はどれも同じように思いますので、ユーザー評価が高ければ何でも良いと思います。
粒サイズは植えやすく通気性も確保しやすいパウダータイプをセレクト。
照明
チャームの「アクロ トライアングルLED GROW」とテトラの「パワーLEDプレミアム」の2台構成を使用しました。
どちらも「水草が結構育つライトの中ではコスパ抜群」と評価されているライトで水草育成ビギナーには鉄板製品です。
最初はトライアングルLEDだけ使用しており30Wのパワーでしたが、それだけでは一部の水草が育ちにくかったり(特にキューバパール)葉の密度が劣っていたので、後からテトラのライトを追加して最終的に合計61Wで落ち着きました。
トライアングルLEDはより明るいBRIGHTというタイプもありますが、水草育成においてはGROWがベターです。
フィルター
テトラの外部式フィルターである「VX-75」を使用しました。
CO2を添加するのでまずCO2を逃さないフィルターである外部式フィルターを選ぶ必要があります。
外部式フィルターは「テトラのVXシリーズ」と「エーハイムの22XXシリーズ」が2トップの定番製品でありますので、その2つどちらかを使うのがオススメです。
(エーハイム22XXとテトラVXシリーズは両方使っていますが、正直どっちでも良いです)
VX-75の方が安いのですがろ材が微妙なので、付属ろ材はスポンジとウール以外は使わず全てエーハイムのメックに詰め替えています。
水草水槽ではメックよりもサブストラットプロの方が定番ろ材ですが、魚をかなり多く入れない限りは通水性の良いメックの方で十分だと感じています。
CO2添加機器
CO2添加機器はボンベ式のものを使用しました。
ボンベ式であればどの製品も機能的には同じなのでどれでも良いです。ただし必ず電磁弁を設置してライトと連動するようにはして下さい。
例えばHaruDesignのCO2フルセットは定番のCO2添加機器で、電磁弁も付属しているのでCO2添加機器を持っていないならそちらがオススメです。
あと今回のポイントとしてCO2溶解にはアズーの「トルネードCO2リアクター」を使っています。
一般的にはセラミックストーンでCO2を水中に溶解する人が多いのですが、セラミックストーンは融解度が100%じゃないのと少しずつ詰まってしまうデメリットがあります。
アズーのCO2リアクターは外部式フィルターのホースに接続し、フィルター流量でプロペラをかき回してCO2を融解するタイプで融解度も高くメンテナンスも不要なので個人的によく使っています。
ただしパワーの弱いフィルターやフィルターが詰まって流量が落ちてしまうと、プロペラをかき回す力が下がって融解度が激減するのでその点は注意が必要です。
関連水草水槽のCO2添加について。重要性や注意点・器具・添加量など
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