流木から出る黄ばみ・茶色いアクの除去方法
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流木を水槽に入れるとうっすら茶色がかった水になることがあります。
これは流木から「アク」と呼ばれるエキスが滲み出るのが原因。
そんなアクや黄ばみを除去して、透明な水にする方法や害について解説していきます。
流木から出るアクについて
流木から出るアクは長年蓄積された木のエキスです。
木である以上、どの流木でも多少ながら滲み出てしまい水槽水を色づけてしまいます。
また弱酸性に傾ける作用があり、グッピーやプラティなどの弱アルカリ性を好む魚たちには適していません。
基本的にあまり害はない
とはいえアルカリ性を好む熱帯魚は少なく、むしろネオンテトラやエンゼルフィッシュなど多くの熱帯魚は弱酸性を好んでいるため好都合です。
アクが強いものは水質への影響が大きくなりますが、適度に色づく程度だと見た目以外の被害はほぼありません。
生息地であるアマゾン川は同様に茶色くなっていることもあり、むしろあえて茶色がかった水を維持する飼育者もいるほど。
(ブラックウォーターと呼びます)
とはいえ折角綺麗な魚を泳がせているので、鑑賞のため水は透明にするのが一般的ですね。
アク・黄ばみの除去方法
熱帯魚用の活性炭を利用する方法が簡単でオススメです。
活性炭には色素を吸着する効果があり、黄ばみ成分を吸着します。
ネットのまま水槽に入れたり、フィルターの濾材として組み込んだりすることで水を透明にすることが出来ます。
活性炭は安いものなら数百円ほどで入手可能で、平均1ヶ月ほど持ちます。
流木のアクが取れるまでの期間
流木からほとんどアクが出ないようになるまでは最低でも数ヶ月~半年の期間がかかります。
とはいえアクが最も出るのは最初なので、ある程度活性炭でやり過ごした後は様子を見ながら水換えで透明度を維持するのがオススメです。
黄ばみが気になるようであれば再度活性炭を使えば良いでしょう。
逆に活性炭を使わず水換えしまくっていても少しずつ黄ばみは収まっていきます。
ソイルにも吸着効果がある
活性炭と同じく底床材に使われるソイルにも吸着効果があり、流木から出る黄ばみ・アクを除去する効果があります。
そのためソイルを使用した水槽は流木をアク抜きせずに利用することが多いです。
底床材のため黄ばみが出てからは使えませんが、もし新しい水槽を立ち上げお引っ越しするのならソイルを使うことで黄ばみからはオサラバできます。
あえて放置するのも良い
先述した通り、多くの熱帯魚は弱酸性の水質を好んでいるため流木から滲み出るエキスは好都合です。
加えて流木エキスには殺菌成分があり、ヒレを保護したり病気やコケを抑制する効果があります。
このエキスをあえて出すものとしてアルダーシードやマジックリーフなどの商品があり、購入してまで茶色い水を再現するのですから除去するのは勿体無く感じてしまいますね。
そのため黄ばみをあえて放置するのも悪くありません。
まとめ、個人的な所感
流木から出る黄ばみ・アクには活性炭を使用することで透明にすることができます。
特に評判が良いのがキョーリンから発売されている「ブラックホール」ですね。
ネットでの口コミも多いですよ。
とはいえよほど酷くない限り害はありませんし、むしろコケの抑止・ヒレの保護・病気予防に効果があるため開き直って放置するのも良いでしょう。
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