底面式フィルターの砂利について。適した砂利と厚み、ソイルは?
公開:
底面式フィルターにおける砂利は濾材そのもの。
使用できないモノもありますし、使用する砂利を選ぶことで浄化能力をあげることもできます。
そんな底面式フィルターの底床材選びや敷く厚さについて解説。ソイルとの相性についても触れています。
粒の大きさ
底面式フィルターの砂利を選ぶ上で一番大事なのは粒の大きさです。
粒が細かいものは詰まってしまうことで水が循環しなくなり、フィルターとしての機能が停止してしまうリスクがあります。
そのため詰まらない程度に粒が大きいものが最低条件です。
とはいえあまり大きすぎるものは粒の表面積が狭く、浄化能力も落ちてしまうのでほどほどのものが良いですね。
多孔質なもの
底面式フィルターの能力を上げるためには砂利に付着できる濾過バクテリアの数を増やすことです。
要するに砂利の表面積を増やせばよいのですが、砂利の素材には小さく穴が空いた多孔質のものがあり、それを用いると浄化能力が底上げできます。
例えば溶岩石素材、セラミック素材、サンゴ砂素材などがあり、それらを用いると通常の砂利よりも浄化能力は高くなります。
新品を水に浸すとジュワーッっと小さな泡が出てきますが、表面積が広い証拠。
そういうものは底面式フィルターと相性が良いモノです。
ソイルは使えない?
ソイルも多孔質素材であり、水に浸すとジュワーッと音を立てます。
となると底面式フィルターと相性が良いように思いますが、残念ながら底面式フィルターとは相性が良くありません。
ソイルは土を焼き固めたものではありますが脆く、日数経過や水草の根が張ることで粒が崩れてしまいます。
粒が崩れると小さな粒子が粒同士の隙間に入り込んで詰まってしまうため、底面式フィルターと相性が良くないのです。
硬いものほど使えるようになる
ただソイルの中には型崩れしないようにより硬く焼き固められたものがあり、それらは底面式フィルターと相性が良いと言えます。
ただ強く固められたものはソイルと呼ぶよりセラミックと呼んだ方が良いかもしれません。
(セラミックもソイルと同じく土を焼き固めたものですので。ただこちらは雑に扱っても崩れないほどガチガチに固められています。)
適した砂利の例
底面式フィルターに最も相性が良い砂利を具体的に上げていきます。
多孔質素材といえばセラミックでできた底床材ですね。
上記の商品はソイルとありますが、実際にはセラミックと呼んだほうがしっくりきました。
水に入れるとジュワーっという音が気持ち良いです。
あとは溶岩石も多孔質素材。
小粒なのはあまり取り扱っていなのですが、丁度良いものがあれば使ってみても良いでしょう。
色が黒いのも特徴的で良いですね。
その他、多孔質なものとしてはサンゴ砂がありますが、弱アルカリ性を好む魚はグッピーやプラティなどの卵胎生メダカぐらいであり店頭で売っている熱帯魚の一部になるので、ビギナーには中性を保つ砂利の方がオススメです。
他にもアフリカンシクリッドが弱アルカリ性を好み相性が良いのですが、派手に砂を掘り起こしてしまう魚が多いので底面式フィルターとは相性が悪いところ。
砂利を敷く厚さ
砂利を敷く厚さも底面式フィルターを使用する上でのポイントです。
底面式フィルターの上から2cmほど敷くのが目安です。
薄くすると水が砂利を通過する距離が小さくなり濾過能力が低くなってしまいます。
極論ですがうっすら敷く程度だとただ水が循環しているだけになりますのでNG.
厚めに敷けばその分濾過能力が高くなりますが、魚の遊泳スペースやデコレーションする空間が狭まってしまいます。
また厚くすればするほど詰まりやすくもなりますからほどほどにするのが良いです。
まとめ、個人的な所感
底面式フィルターに用いる砂利は詰まらない程度に粒が大きいものが最低条件で、粒が崩れてしまうソイルもNG。
それさえ守れば何でも良いのですが、更に多孔質な素材であれば一層良しという感じです。
とはいえ底面式フィルター自体強力なフィルター。
砂利さえしっかり敷いていれば、投げ込み式や外掛け式フィルターと比べて何倍もの能力があるので、あまり気にし過ぎることも無いかもしれませんね。
シェアしてね!
Sponsored Link
この記事へのコメント