1日汲み置くだけでは水道水のカルキは消えない?検証してみた!
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水道水には魚に有毒なカルキこと塩素が含まれています。
カルキ抜きを除去する方法として「1日バケツに置いておけば良い」という方法が言われてますが、実際にカルキが除去されるのか気になったので、測定して調べてみました!
使ったツール
塩素を測定するツールとして「柴田化学 残留塩素測定試薬」を使用しました。
使い切りの粉末になっていて、別途測定器で数値を読み取って使用するタイプです。
今回は塩素の有無を調べるだけなので、測定器は使っていません。薬剤のみです。
手始めに水道水で試してみましたが、ご覧の通り赤くなりました。
検出されない場合は色づきません。


検証の様子!
それでは実際に検証していきましょう。
バケツに水道水を4Lほど入れて、屋外に出しておきます。
ちなみに、直射日光はほとんどあたらない場所です。
さて1日経って残留塩素を測定してみます。結果は・・・。

ご覧の通りピンク。つまり・・・、抜けていません・・。
1日野外に放置しただけではカルキは抜けないことが分かりました。
何日でカルキが抜けるのか検証!
とはいえ薄くなっているのは事実なので、ある程度飛んでいるようです。
じゃあ何日でカルキが飛ぶのかを検証してみます。
1日半後
薄くなっていますが、ほんのりピンク。
まだカルキは残っています。
2日後
白くなりました!
どうやらカルキは2日間で抜けるようです。
- バケツに汲み置きする場合はカルキが抜けるまで丸2日間必要だった!
室内でも抜けるか検証してみた!
野外にバケツを放置して気になったことがあります。
きったねぇゴミが水面に浮いており、意外とゴミが飛んでくる。こと。
住宅街なのですが、正直あんまり使いたいと思いません。
というか「直射日光があたらないんだったら外も室内も同じなんじゃないか?」と。
なので室内でも検証してみることにしました。およそ20度ぐらいの部屋です。
1日経過
薄くなっています。
どうやら室内でもいけそうです。
1日半経過
ありゃ?こっちの方が早くカルキが除去されました。
屋外に比べて室内は暖房が入っているので、それが影響して揮発(蒸発)されやすくなったのかと思います。
とはいえ室内に汲み置きしてもカルキは除去できるということが分かりました!
- 別に室内に汲み置いてもカルキは除去できる
まとめ、個人的な所感
放置してカルキを除去する方法について、検証した結果をまとめます!
- 直射日光にしっかりあてないと1日放置してもカルキは抜けない
- 直射日光にあてない場合、最低でも2日間放置する必要がある
- 外であろうが室内であろうが、関係無くカルキは揮発する
「バケツに水道水を入れて1日放置すれば良い」というのは意外にも間違った情報でした。
直射日光をあてればOKとか言いますけど、実際直射日光ずっとあてれる人って田舎か裕福な金持ちですよね。
一般人には厳しい条件だと思います。
放置する場所についてですが断然室内がオススメ。
屋外だとゴミとか舞ってくるのできったねぇです。
「屋内で2日放置する」これでカルキを除去することが可能です。
身も蓋もないコトを言えば市販のカルキ抜きがオススメですけどネ(¬з¬)
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この記事へのコメント
金魚の為に日向水を作ってみようかと思っていたので、凄く為になりました……!
室内でも意外とカルキは抜けるモノなんですね、室内に置いている場合にも日光には当てていた感じなのでしょうか……?
>>1
直射日光にバチバチあたる場合は早く揮発します。(するハズ)
ただそこは検証してないのでどこまで差があるかは・・・スイマセン!!(゚Д゚;)
屋内検証では完全に日光入ってません。遮光カーテンのLEDライトのみです。
これは為になったです。メダカの水換えの参考になったよ
とても参考になりました。
m(_ _)m
ありがとうございます
とても参考になりました。
メダカの水換えにやってみます!
知りませんでした!いやあ見つけてよかったです
メダカの水換えの参考になりました!ありがとうございます!
メダカ飼おうとしてて参考になりました!ありがとうございます。
( ´∀`)ノ⌒ω)Д`)ブニュ
検証ありがとうございます。
いろいろ欲がでてきて、バケツもブルーのバケツよりも白いのとか半透明のヤツのほうがいいのかなぁ?とか、ブリキのバケツなんかはどうなんだろう?とか、大きいバケツなんかだとその分、時間かかるのかな?とか知りたいです。検証してもらえませんかぁ、なんちゃって。
>>9
参考に致します^ワ^
1つ現状で思いつくのは、天日干しの場合は白バケツの方が効果が高いように思います。
太陽光の紫外線をよく反射してより効率よくカルキ抜きができるのではないでしょうか。
あくまで思いつきの予想止まりですが参考になれば^ワ^
どれくらいで抜けてるのか不安だったのでこの検証結果は本当に助かりました!ありがとうございました!
参考になりました。水の量がバケツ一杯にした場合の結果だけでも知りたいですね。
他のサイトで水を手でかき混ぜるだけでカルキが抜けるという話がありましたのでそれも検証して結果だけでも教えて欲しいと思いました。
検証ありがたいです!!日光がポイントなのでフタをしたペットボトルでも平気なんでしょうか??ミネラルウォーター代がバカにならないので代用を考えてます
>>13 チビノリダー
日光ではなくどちらかというと揮発だと思います。(蒸発)
完全屋内でもカルキ抜けますよ。
完全にフタをしてしまうとカルキの逃げ場がないので抜けないような気がしますね。(未検証)
^ワ^
カルキは抜けてもクロラミンは抜けますかね?
クロラミンは揮発性が少なく、より安定なので、
観賞魚店などで手に入るチオ硫酸ナトリウムなどの薬剤で除去しなければならない。
と、Wikipediaに書いてあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3
お教えいただいてありがとうございます。
白湯ダイエットにカルキの問題があり、水道水は向いてないと思っていたのですが、
この方法で安心して飲めますね。
ミネラルウォーターなど買う必要もないのでありがたいです。
>>15
クロラミンが抜けるかは存じ上げません。
ただwikiを参照したところ「低濃度のモノクロラミンは塩素の代用として水道水の消毒に用いられる。」とありますが、出典が不明で不正確な情報です。
(誤りと証明できないが、証拠・根拠がないか非常に乏しい)
調べましたところ、モノクロラミンは水の消毒として利用されることもあるみたいのですが、
公衆浴場・温泉施設の水の消毒です。
そのような浴場が全てモノクロラミンというワケではなく、
カルキ(次亜塩素酸ソーダ)が効きにくい、高pHやアンモニア性窒素を含む泉質の場合のみ使われる場合があるようです。
これは一部条例で消毒として認められているようですね。
さて一般家庭にひかれている上水道について、
モノクロラミンが使われている場合があるか調べましたところ、
結論からいうと使われている場所は見つかけられませんでした。
(これは調査不足かもしれませんが、私が調べた限りではないだろうという認識です)
特に最も根拠としたのが「水道法施行規則」です。
※規則というのは法律を実際の行政事務として執行するために、関係大臣が具体的に補足規定したものです。
【給水栓における水が、遊離残留塩素を〇・一mg/l(結合残留塩素の場合は、〇・四mg/l)以上保持するように塩素消毒をすること。ただし、供給する水が病原生物に著しく汚染されるおそれがある場合又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を多量に含むおそれがある場合の給水栓における水の遊離残留塩素は、〇・二mg/l(結合残留塩素の場合は、一・五mg/l)以上とする。】
このように塩素濃度を基準以上に保てとルールが決められていますが、
クロラミンは水道法施行規則では名言されておりません。(第一七条)
もちろん各自治体の細かい条例も探していくとあるかもしれませんが、
水道水に使われる消毒薬はクロラミンではなく塩素である、というのが現状の結論です。
ご参考になりましたら幸いです。
(PS.wikiは誰でも書けるんで、上位のwikiライターからすると出典が無い情報は削除すべきという風潮があるそうです。全ての情報がそうなれば良いですね)
浄水場が何をしていのか以前から興味がありました。オゾン法というやり方でオゾンの殺菌も使っているというようですがこれは水の中に残留するものはあるかご存じでしょうか?
また、原水の川よりも浄化された水道水の方がGHやKHが上がっているのも気になっておりますのでこちらも何かご存じであれば教えていただきたく思います。
>>18
学がないため分かりかねます。
浄化槽については資格をとろうとは思っていますが、
忙しくて中々手がつけれてない状況でございます。(言い訳・・・)
さて浄水場の詳細な処理までは分かりませんが、知っていることだけ共有しておきます。
多分質問の後半部分には関連しているかもしれません。
浄水場から各家庭に送る際は凄い圧力で【水を圧縮】して送ってるんですよ。
だから蛇口をゆるめるだけで水が出てくるわけです。
これで特によく知られているのは二酸化炭素ですね。
例えばパイプ中の圧力を3倍だと仮定すると3倍の二酸化炭素が溶けた状態で送られるんですよ。
蛇口ひねって出した水は1倍に戻るんで、段々と二酸化炭素は抜けてきます。
なのでそういう背景もあるのかもしれませんねぇ。
(なお私は大阪なので淀川由来の水ですがGHは4です。特に高いと思ったことはないです。アルカリニティも1です。新潟だけは羨ましいですね)
>>17
なるほどです。ただ、まぁ水槽のサイズによるんですが、室内に汲み置くと邪魔じゃないですかね?
私は60cmワイド水槽なので約40リットルを水替えしてます。
これを汲み置くとスペースが非常に邪魔ですね・・・・
40リットル入るバケツホームセンターに売ってますが、これ水入れると男でも持てないです。
蛇口にホース付けて浄水器(カルキ抜き)付けて水換えれば何リットルでもいけますけどね。
カルキ抜き剤は100均で買えますし、安価で確実で即効性があります。
バケツも20リットルのバケツ1つあれば2回で水替えできます。
あと、汲み置きのもう1つ不便な点として、水合わせが出来ない点ですね。
そのまま放置なので常温です。春秋はいいでしょう。夏冬は温度調節しないとダメですね。
あるいは、ヒーターなしで飼える1部の生体を飼うとかですかね。
>>20
小さいメダカ水槽が1つだけなら汲み置きはアリだと思いますよ。
まぁ水槽が大きいとか複数ある場合は現実的ではないのは賛同します。
またチオ硫酸ナトリウムによる中和(いわゆるカルキ抜き)は、塩素との中和反応で塩やNa₂S₄O₆といった余分なモノが出てしまいますし、余った場合はチオ硫酸ナトリウムが水槽内に留まることになるので、これは魚に良くないと強く考える愛好家もいます。
その点汲み置きだとゴミは入りますが、そういった科学的?な成分は入らないので魚に優しいのかもしれません。
(私は水槽が多いので普通に浄水器ですね!!!)
>>21
ものすごい小型水槽ならそもそも生物ろ過が出来ない(水量が少なすぎるので)と思いますので、
蒸発した分、水道水を直接入れるでいいと思いますが・・・・
少量なのでカルキがあっても生体に問題ないですし、
バクテリアがいないのでカルキによる死滅もないです。
まぁ、カルキ抜き剤に10リットルに対して2ccとか書いてあります。
これを仮にですよ。10倍の20cc入れちゃったとします。
それで、影響出るのか?疑問ですし、そもそもそんな間違い絶対しません。
せいぜい、3cc、倍の4cc入れちゃったっていうのはあるかもしれませんが、
これくらいなら全く問題ないです。
犬水ジュンさんがなぜ、汲み置き4リットルの検証したのか?非常に謎です。
浄水器の水替えしてるのであれば、そもそも汲み置きの必要ないですよね?
それと、カルキが抜けたかどうかの試験薬「柴田化学 残留塩素測定試薬」使ってますが、
これ、いくらするのか分かりませんが、これ買うならカルキ抜き剤買った方がいいと思います。
>>22
まず大前提として淡水魚を飼育する上では【換水は必須】ですので、この点認識に違いがあるようです。
一番の理由が硝酸塩は現実的に除去できず、定期的に薄めなくてはいけません。
足し水のみでも短期は飼育できますが、硝酸塩は蓄積され続けるので魚に表れる症状としては寿命がかなり短くなります。
(もちろんホロホロシュリンプボトルなど特殊な例は除いて)
>> 犬水ジュンさんがなぜ、汲み置き4リットルの検証したのか?非常に謎です。
うーん・・・特に理由はありません・・・。
単純に気になったからですね。
昔から直射日光で1日汲み置きすれば抜けると言われてますが、本当にそうなのか?と思っていたので、検証できて良かったです。
ただ地域によってカルキの濃度というのは、かなり違う場合があるのでカルキが検出されなくなる時間には地域差があると考えられます。
(とはいえ足し水なら程度によりますけど問題ないかと思いますが・・・)
PS.
多少カルキ抜きは多めにしても魚にはさほど影響しない、という考えは僕個人的には同意です。
ただ愛好家の中には良くないと考えている方もいて、その考え方・理由には僕は納得はしているというスタンスです。
そりゃ中和より浄水器による除去の方が余分な成分残らない分良いワケで・・・・。