ファイティングラスおよびラス系海水魚の飼育について!
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ファイティングラスを始めとするラス・クジャクベラ系は定番の海水魚ではないものの、とても美しい海水魚で値段も高くないのでオススメの海水魚です。
ファイティングラスを中心に、ラス・クジャクベラ系海水魚の魅力や飼育のポイント、サンゴとの相性などを紹介します。
大きさなど基本情報
今回紹介するファイティングラスは全長6-7cmほどの小振りな海水魚です。
背びれがクジャクのように広がるクジャクベラ系の海水魚です。
(分類学上はイトヒキベラ科でクジャクベラ科ではないですが趣味分類で)
クジャクベラ・ラス系のベラは「スカーレットフィンラス」、「フラッシャーラス」、「カーペンターズラス」、「イエローフィンフラッシャーラス」がショップでよく見られる海水魚で、どれも飼育方法や注意点に関しては同じです。
値段は1500~2500円ほどで入手しやすく小型の海水魚で、また性格も温和なので比較的水槽に入れやすい海水魚です。
ベラ系は砂に潜る性質からか病気にかかりにくいものが多く、ファイティングラスもその特性があるため飼育することも簡単ですよ。
飼育の魅力、オススメポイント
ファイティングラスを始めとするクジャクベラ系はとても魅力がある海水魚です。
ヒレがスゴイ
まず柄が黄色・白・赤と派手なこともありますが、一番の魅力は興奮した時に見せるヒレの伸長です。
普段は閉じてちょこまか動き回っているのですが、クジャクベラという名前の通りヒレが大きく広がるようになっています。
興奮した時はもちろんのこと、アクビなどでもヒレが広がるのでボーッと見ているといきなり広がるので驚きますよ。
フラッシング
特にオスが発情している時に見せるフラッシングという行為はド派手です。
ヒレを目いっぱい広げることに加え、名前の通り体に青く輝くラインが浮かび上がりネオンのようにグイングインと光ります。
メスがいないと見れないわけではなく発情さえしていれば似たような形の魚、ロイヤルグラマやキンギョハナダイ等でもフラッシングしますし、鏡を用意すれば反応して興奮ヒレを広げますよ。
ショップでタイミング良くフラッシングを見れればきっと好きになると思います。
よく泳ぐこと
ベラ系の海水魚なのでちょこまかよく動くので見ていて楽しいです。
スズメダイやハゼの仲間は岩場に隠れて出てこないということがあるのですが、こいつは絶えず動き回っているので鑑賞にかなり適した海水魚だと思います。
他の魚と組み合わせがしやすいこと
クジャクベラは温和なので割りとどんな魚とも組み合わせることができます。
人気のカクレクマノミ、共生ハゼ、ハタタテハゼ、スズメダイとは攻撃することもされることもないので相性はバッチリです。
巣を持たず動き回るタイプなので岩場に巣を作ってしまうようなスズメダイやロイヤルグラマなどとも混泳させることができます。
ただ狭い水槽でクジャクベラのオス同士を入れるとケンカしますし、同種に厳しいベラの仲間であるニセモチウオなどからはいじめられてしまいますので、その点だけ注意が必要です。
「あと1匹入れたいなぁ」というニーズにかなりマッチする海水魚だと思います。
安価で丈夫なこと
価格が1500円~2500円ほどとそこまで高くないのもオススメポイント。
ハギやヤッコなどは5000円ぐらいしますし、更に飼育難易度が上がっちゃうのでハードルが高めです。
その点クジャクベラは安いですし、ベラの仲間ということもあり病気に強く丈夫。
海水魚が最もかかりやすい白点病に耐性があり、次に何を入れようか考えている初心者にオススメできる海水魚です。
飼育のポイント
ファイティングラス及びクジャクベラ系はベラの仲間なので、病気に強く丈夫な海水魚です。
そのため特に気にしなくても飼えちゃうことがほとんどですが、飼育する上でのポイントを解説します。
ケヤリなどのゴカイ類を食べてしまう
クジャクベラ系は名前の通りベラの仲間なのでゴカイ類を食べる特性が強くあります。
そのためゴカイ類であるインドケヤリやハードチューブなどのケヤリ類を食べてしまうことがあります。
ファイティングラスとともに大きなインドケヤリを一緒に入れてましたが3週間で食べられてしまいました。
フタは必ずすること
こちらもベラの特性上、ロケットのように水面から飛び出しやすいという特性を持っています。
フタは必ずしたほうが良いでしょう。
相性が悪い海水魚
何度も言いますがベラの仲間なので同じベラ類は相性が悪いですね。
例えば性格の荒いベラであるニセモチウオやキュウセンなどからは攻撃対象になりやすく弱ってしまいます。
小さな水槽だとオス同士もダメですが、ファイティングラスおよびクジャクベラ自身はそこまで荒くないのでベラに近いロイヤルグラマなどのグランマ系(Gramma)やキンギョハナダイなどのハナダイ系などとは全然大丈夫です。
むしろある程度近い方が一瞬勘違いしてヒレの伸長をを見れるので相性が良いとも思います。
サンゴとの相性
クジャクベラはサンゴを食べたりのっかったりしないのでサンゴと相性の良い海水魚です。
ただ寝る時に砂を少し掘る場合があり、その時に砂がサンゴにかかっちゃうことがあります。その点ぐらいでしょうか。
まとめ、個人的な所感
ベラ系の仲間は最初とりわけ好きではなかったのですが、フラッシングを見てからクジャクベラ系が好きになりました。
普段はヒレを閉じてパッとしないのですが、特に発情したオスは興奮すると一瞬でガラッと変わるのでカメレオン的な魅力もあります。
考えても見れば「丈夫」・「派手」・「安い」・「混泳しやすい」・「よく泳いで楽しい」といろいろ揃った海水魚なんですよね。
水槽のメインとして入れても良いのですが、他に何か入れようかなぁ~というのにかなーりマッチします。
もしショップでフラッシングが見れれば好きになること間違いナシの海水魚です!
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この記事へのコメント
ファイティングラスはクジャクベラの仲間ではないと思いますが…
>>2
分類学上はイトヒキベラの仲間です。本当にありがとうございました。_:(´ཀ`」 ∠):
全部クジャクベラ系に直しておきます(した)。