エピスティリス症(ツリガネムシ)の治療・対処方法について
公開:
更新:
エピスティリス症は金魚や熱帯魚がかかる小さな白い綿・点のようなものが体にいくつも付着する症状の病気です。
白点病によく似ている病気ですが、治し方や対象方法が異なる厄介なヤツ。
そんなエピスティリス症(ツリガネムシ病)の原因や治療などの、対処法を解説。
症状と原因
病気の原因はエピスティリスという寄生虫(ツリガネムシ)で、これが金魚または熱帯魚に感染することにより引き起こす病気です。
白い点・綿のように見えるのは寄生虫が集まっているもので寄生体本体になります。
感染すると魚の呼吸が大ぶりで深くなったり、ヒレをピクピク動かそうとする動きをする場合があります。
感染経路は外部からトリートメントせず魚・生きエサを水槽に入れて、それからうつって発症するケースがほとんど。
エサ用の小赤などが最も多いのではないでしょうか。
肉食魚は不衛生になりやすいので、そこもまた病原虫が繁茂しやすいポイントになってしまいます。
白点病と似ているが対処方法は異なる
白い点がいくつも集まるため、白点病と似ているのですが異なる病気です。
見分け方としてはこちらの方が大きく綿っぽい、まん丸じゃなく形が崩れるのが特徴。
白点病の方が白点が小さめで、丸い傾向があります。
初期は特に似ているのですが、病気が進行するにつれ見分けやすくなってきます。
見た目に騙されて白点病の対処をしても効果がない場合がありますので、見極めがとても重要になります。
治療法
バケツや予備の水槽に隔離して、エピスティリス症に効果のある薬剤を使って薬浴します。
(「グリーンFゴールドリキッド」が効果あり、後述)
隔離しないケースもありますが、水中のバクテリアや無関係な魚にもダメージがあるため通常は隔離を行うのが良いでしょう。
治療期間
以下はグリーンゴールドFリキッドを記載用法にて薬浴を行ったものです。(4時間薬浴)
薬浴後半日もすれば、見た目状の症状はだいぶマシになりました。
薬浴期間は使用する薬剤の説明に従って使用して下さい。
※エピスティリス症に効果がある薬剤を選ぶのがポイントになります。
再発防止のために
エピスティリス症は外部からの持ち込み防止がまず何よりの防止策ですが、不衛生な環境だと増えやすいという側面も持っています。
感染があった水槽は水を全て入れ換え、またフィルターなどを綺麗に洗ってしまい、病原体の温床となる淀みを解消し、清潔にしておきましょう。
その後は換水頻度を上げて清潔に保ち、薬浴から戻した個体が再発しないか?他の個体が発症しないか?と、様子を見ていきます。
生体にあったフィルターを使っていないと良いバクテリアが少なく、悪い菌や原虫が増えやすくなってしまうので必要であれば飼育器具も見直す必要がありますね。
できれば新しい魚を入れる場合、トリートメントを行って病原体を持ち込まないようにする方が良いのはその通りです。
関連金魚お迎え時のトリートメントについて。やり方とメリットなど
まとめ、個人的な所感
エピスティリス症の厄介なところは一見白点病に見えるので、白点病と見間違えてしまうこと。
白点病だと思いこんで、誤った処置を施してした結果、治らずに病状が悪くなってしまいます。
まずはよく観察し、病気を見極めることが大事だと言えます。
他の病気は?:金魚の病気・トラブル一覧
シェアしてね!
Sponsored Link
この記事へのコメント
恐れ入りますが、病気・薬剤に関する個人的な相談は獣医師などをお尋ねください(_ _ )
記事に関するコメント・ご指摘はこちらへ!!