外部式フィルター、ろ材の順番について。オススメ順序とか。
公開:
更新:
外部式フィルターは濾材をカスタムできることもメリット。
ろ材(濾材)をセットする際には順番も考える必要があります。
そこで濾材順序を考える際のポイントや、間違った順番によるデメリットなどを解説します。
私が実際に使用している濾材とその順序もご紹介。
濾材の順番を間違うとどうなるの?
濾材の順番を間違った場合一番困るのは「目詰まり」ですね。
排水パイプから水槽内のゴミなどがやってきますが、最初に通す濾材が詰まりやすいものだとすぐに詰まってしまいフィルターとして機能しなくなります。
例えばギッシリ詰まった活性炭を最初に持ってくるとダメですね。
目詰まりのしやすさを避ければひとまずはOK。
ですが、効率考えたら無駄な順序もあるので、すこーし考えてみましょう。
濾材の種類
どう組み合わせたら良いかを考えるためには濾材の性質を知れば自ずと見えてきます。
説明していきますね。
荒目スポンジ
目の荒いスポンジはゴミ取りです。
主に枯葉とかを絡めとります。
細かいものは通過してしまいますが、逆に詰まりにくいメリットがあります。
ウールマット
同じくゴミ取りです。
目が細かいので小さなゴミも捉えることができます。
その他濾過バクテリアの住居にもなるので、濾過バクテリアにより水を綺麗にする効果も多少あります。
多孔質濾材
多孔質濾材は濾過バクテリアの住居を目的とした濾材です。
濾過バクテリアはフンから出た有害な物質を、害の少ない物質に変化する働きがあります。
表面積の多い素材により多くの濾過バクテリアを付着させ、水を綺麗に保つということですね。
リング形状の多孔質濾材
多孔質濾材にはリング状になっているタイプがあります。
リング状になっていないものと比べて水通りが良く、詰まりにくいメリットがあります。
その他の性質は多孔質濾材と同じです。
吸着濾材
吸着濾材はフンから出た有害な物質を吸い取る濾材です。
活性炭やイオン吸着濾過材などがこちらにあたります。
有害物質の処理という点では多孔質濾材と同じですが、こちらは完全に無害化します。
ただし使用期限があり、期限を過ぎたものは吸着しなくなるので定期的な交換が必要になります。
濾材順の例
濾材だけを知ってもなかなかイメージ湧きませんよね。
では実際にテトラ社から販売されている外部式フィルターVX-75の濾材を見てみましょう。
中身を空けるとこのような感じで濾材が入っています。
水は下から上に流れるようなのでまず通過するのは一番下のBOXです。
1段目(最下層)
最初に通過する段は「リング状の多孔質濾材」、「荒目スポンジ」になっています。
まず最も通気性の良いリング状濾材を置いて、次に荒目スポンジを通過させるということですね。
大きなゴミをここで食い止めるという濾材順序で、詰まらないように考えられています。
リング状濾材はバクテリアの力によって水の浄化もします。
2段目(中断)
2段目は「荒目スポンジ」、「アンモニア吸着剤」となっています。
さらに荒目スポンジに通した上で、フンから出る最も毒性の高い「アンモニア」をまず吸着しようという組み合わせ順序になっています。
3段目(一番上)
最後の段は「活性炭」、「ウールマット」です。
活性炭はフンから出る有害物質「アンモニア・亜硝酸」を吸着する効果があります。
アンモニアを吸着させた後は、更に活性炭により有害物質を吸着させるということですね。
そして最後に通るのはウールマット。
仕上げに小さなゴミを処理してフィニッシュとなるようです。
オススメの濾材と順番
濾材の性質を知れば、最初から付属している濾材を見てみるとここはこうした方が良いんじゃないか?と思いますよね。
さっきので言うと荒目スポンジ2段も要らないだろうとか、アンモニア吸着剤と活性炭はどちらか1つで良いのでは・・とかとか。
私の使用例
先程紹介したVX-75を使用していますが、やはり濾材はカスタムしています。こんな感じです。
「荒目スポンジ/ウールマット」→「多孔質濾材」→「多孔質濾材」。
まず荒目スポンジでデカいのを捉えて、次にウールマットで小さなゴミを捉えます。
ウールだけでも良いのですが、先に荒目スポンジをかませることにより多少長持ちします。
ゴミを取ったあとは濾過バクテリアの力で水を浄化する組み合わせです。
この組み合わせで半年に1回掃除するかどうかというメンテ具合です。
吸着濾材を入れちゃうと短いもので1ヶ月に1回取り換える必要があって面倒なのと、ランニングコストもかかるので濾過バクテリアを全面に押した濾材順になっています。
それに交換し忘れで突然の不調ということもありませんので、初期費用はかかってしまいますが多孔質濾材ベースがオススメです。
ちなみに多孔質濾材には現状エーハイムのサブストラットプロを使用しています。
その他の濾材例
その他にも「リング状濾材」→「リング状濾材」→「ウールマット」というのも良さそうですね。
ゴミをリング状濾材で捉えつつ、濾過バクテリアの力で浄化を行い、最後にウールでフィニッシュという組み合わせです。
このように色々考えて見ると良いでしょう。
まとめ、個人的な所感
初期濾材って結構カスタムしがいがありますよね。
初期濾材が全部スポンジのフィルターとかもありますし、吸着濾材多めでコレ絶対ランニングコストで儲ける気だ・・・とかとか。
カスタム時の濾材の順番は「目詰まり」に気をつけつつ、濾材の特性と水の流れを考えていけば自ずと順番が見えてきます。
最初はなかなか悩みますが、目詰まりさえ気をつければ割りと機能しますので色々やってみると良いでしょう。
エーハイムのアクアコンパクトなど最初から完成されているものもありますが、大体はカスタムした方が濾過能力は上がりますよ(¬з¬)。
- 濾材順序は濾材特性を知れば見えてくる
- 目詰まりしないように注意
使っているフィルター:テトラの外部式フィルター「VX-75」レビュー。競合製品との比較など
シェアしてね!
Sponsored Link
この記事へのコメント