熱帯魚の餌の種類
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熱帯魚に与える餌は多くの種類がありどれを選んだらいいのかが分からないと思います。
餌は大きく、人工飼料、生餌、乾燥餌、冷凍餌に大別できます。ビギナーから上級者まで広く使われているのが人口飼料ですが、さらに人口飼料の中にも様々なタイプがあります。
餌の種類とそれぞれの特徴を説明します。用途や魚に合った餌を選択しましょう。
人工飼料
虫や魚肉、野菜など様々な素材を練って乾燥した餌タイプの餌です。
保存場所もほぼ選ばず、蓋を開けてサッと給餌でき非常に扱いやすいタイプの餌です。多くのメーカーが独自の製法で「小型魚向け」や「草食性重視」など様々な商品を販売しています。
パッケージを見て好みで選ぶと良いでしょう。
また形や大きさなども様々なタイプがあります。
フレークタイプ
小さい魚や中型の魚まで幅広く使えるのが特徴です。
水に浸すと柔らかくなり小さい魚は小さな破片又は齧って食べ、中型魚は大きな破片をバクバク食べることが出来ます。
魚の口のサイズがある程度違っても食べられるのがポイントです。大きなエンゼルフィッシュと小型テトラ類を混泳している場合は相性が良いでしょう。
顆粒タイプ
粒状の人口飼料になります。
フレークフードと比べて粒になっているのでひと口で食べやすいのが顆粒タイプです。その代わり魚の口のサイズにあったものを選ぶのがポイントです。
口に合ったものでない場合は魚が食べれない又は小さすぎて見向きもされないので注意しましょう。
タブレットタイプ
沈む加工がしてあるタブレットタイプのものです。
すぐ底に沈むので底棲のコリドラスやシクリッド類が食べすいのが特徴です。逆に上層に泳いでいる魚は食べにくいので使い分けにより餌を行き渡らせることが可能です。
底棲のコリドラスには是非とも揃えたい餌で、コリドラス専用と謳っているのも多く流通しています。コリドラスに限らず、ナマズやドジョウに適して作られた製品もあります。
ペレット、スティックタイプ
少し大き目のペレットやスティックタイプの餌になります。
中型魚や大型魚に合わせて大き目に作られています。
小さな顆粒タイプやフレークでは食べ応えが無い中型、大型魚に使われています。
生餌
生きた餌になります。アカムシや小型エビ、メダカなどがあります。
本来自然界では小さな虫や小魚などを食べていますので最も自然に近く人口飼料と比べると食い付きは抜群です。
ですが広く流通している小型の熱帯魚は人口飼料でも十分食い付きますので、小型魚向けの生餌を取り扱っているところは殆どありません。(熟練者がアカムシやボウフラなどを増やしてあげる程度です。)
大型肉食魚は食性が小魚ということもあり生餌が必須になります。人工飼料には見向きもしない場合が多く、餌用のメダカ又は金魚を与える必要があります。
乾燥餌
生餌を乾燥したものです。乾燥イトミミズ、乾燥ミジンコなどがあります。
生き餌と比べ取り扱いが簡単ですが、基本的に食いつきが良くありません。人口飼料は全く食べないものの生餌または冷凍餌までは手をだしたくない場合に使用されることがあります。
勿論魚種によっても食い付きは異なり、フグ類は小型エビの乾燥餌(クリル)を与えると喜んで齧りつきます。
冷凍餌
生餌を冷凍したものです。冷凍アカムシや冷凍ミジンコなどがあります。
生餌には一歩足らないものの食いつきがバツグンで、食欲がない魚の食い付きにも期待ができます。人口飼料や乾燥餌では見向きもしなかった魚が冷凍餌であれば食べてくれることが多いです。
さらに冷凍保存で長期間保存できることもポイントです。
保存のため冷凍庫が必要になります。多くはご家庭の冷凍庫に入れる方が多いですが、ご家族の方の同意が得られない場合もあります。
それぞれの比較
食い付き
(食いつく)生餌>冷凍餌>>人口飼料>>乾燥餌(食いつかない)
人口飼料は食い付きが良いように様々な味付けの工夫がされていますのでおおよそは人口飼料の嗜好性があれば心配ありません。
ただし肉食性の魚はどうしても人口飼料には見向きをしませんので、冷凍餌や生餌なりが必要になってしまいます。
価格
(安い)乾燥餌≧人口飼料>冷凍餌>生餌(高い)
人口飼料は500円程で1年持つ程度ですが、冷凍餌は同じ値段分とすると数か月持ちません。生餌にいたっては一食数百円することも。
取り回し
(簡単)人口飼料=乾燥餌>冷凍餌>生餌(手間)
人口飼料と乾燥餌は常温保存で蓋を開けて与えるだけです。冷凍餌は冷凍庫から取り出し必要な分を割って与える必要があり手間がかかります。生餌においてはストック用の水槽を用意することも。
初心者にオススメな餌は?
人口飼料がオススメです。
保存が効き扱いやすいのもさることながら、各社が培った製法で工夫を凝らし製造されているだけあって、栄養のバランスや食い付きが良いです。値段も高くないので人口飼料ひとつで事足ります。
上級者でも大抵人口飼料をベース飼料として好みで冷凍餌や乾燥餌などを与えるといったスタイルが主流です。
※ただし肉食性の魚はこれに当てはまりませんので生餌が必要です。
飼育に慣れて来たらおやつ感覚で色々な餌を試してみると良いでしょう。
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