カエルのお尻が腫れた!?脱腸の症状と対策
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「カエルのお尻が腫れている!」
「ピンク色の風船のようなものがお尻についている」
それは腸が飛び出してしまった「脱腸」という病気にあたります。
原因と対策などカエルの脱腸に関するアレコレをまとめました。
カエルの脱腸
脱腸とは腸が肛門から飛び出してしまった状態のことを言います。
カエルの肛門は結構ガバガバらしく割とよくあるタイプの病気で、特にツリーフロッグに多い病気です。
症状としてはお尻から赤い袋のようなものが飛び出て、飛び出した量が少なければお尻が赤く大きく腫れたように見えます。
腸がむき出しの状態になっているため、何らかの拍子で傷ついてしまうと死亡してしまいます。
そのため脱腸が見つかった場合は傷つく前に早急に対処する必要があります。
脱腸の原因
脱腸の主な原因としては肥満や食べ過ぎです。
一度に多く与えるとお腹が圧迫され肛門から飛び出しやすくなりますし、肥満だとなおさらです。
特に人工飼料は栄養が沢山で太りやすいため与えすぎには注意が必要です。
あとはメスのカエルの方が産卵部が備わっているためオスよりかはなりやすいと言われています。
カエルが脱腸した時の処置
カエルが脱腸しているのを見つけた場合は腸が傷ついてしまうために早急に対処する必要があります。
カエルを固定して飛び出した腸を綿棒などを使って肛門へ戻していきます。
使用する道具
腸を戻すためには綿棒または腸を傷つけないピンセットを使用します。
綿棒は水気を吸い取るため予め綺麗な水で濡らしておきましょう。
小さいカエルの場合は綿棒だと難しいため清潔なピンセットを使います。
ピンセットは腸が傷つかないような先が丸まったものを使用して下さい。
カエルを固定して腸を戻していく
カエルを固定する際は手で持つわけですが手は雑菌が多いため、洗って清潔な状態にしてからカエルを捕獲します。
また手の体温が高いとカエルが熱いと感じてしまうため、予め冷水で手を冷たくしておきます。
湿らせたキッチンペーパーを手のひらに敷いて体温が伝わらないようにするもの良いでしょう。
固定できたら道具を使って慎重に腸を押し込んでいきます。
押し込みが終わったら治療完了です。そっとケージに戻してあげましょう。
処置自体は簡単です。
処理後の対応
処置が終わったら治療で水気が奪われているため、ケージにたっぷり霧吹きをします。
広がった肛門から病気に感染しないように水場の水を取り換えて清潔な水にしておきます。
餌は少しずつ与える
脱腸の処置後は数日間絶食させ、腸と肛門が安定するのを待ちます。
その後は様子を見ながら少しずつ餌の量を増やして上げて下さい。
絶対に死なせたく無い時は動物病院へ
お金は多大にかかってしまいますが爬虫類・両生類に強い動物病院へ行くのが一番です。
電話でカエルを診てもらえるか確認の上、持ち込んで手慣れた獣医に処置してもらいます。
小さな容器に傷つけないよう湿らせたキッチンペーパーで巻いて持ち込むと良いでしょう。
くれぐれも飛び出した腸が傷つかないように注意して下さい。
脱腸の再発防止のために
脱腸を再発させないためには給餌を見直しましょう。
一度に多く与えている場合は小さな餌を分けて何回も与えたほうがお腹が膨れないため脱腸しにくくなります。
飼育者からすると楽なのでついつい一度に多く与えがちですが脱腸のリスクを高めてしまいます。
また肥満気味の場合は併せて餌の量も少なめを心がけると良いでしょう。
一度脱腸をしてしまうと肛門がガバガバになってしまうらしく脱腸グセがついてしまうこともあり、一層注意が必要です。
脱腸についてのまとめ
カエルの脱腸について箇条書きにまとめました!
- お尻が赤く腫れ、ピンク色の風船が出ている症状は脱腸
- 飛び出した腸が傷ついてしまうと死亡するため早急な対処が必要
- カエルを手で持って綿棒やピンセットで腸を肛門へ押し込んでいく
- 処置後は数日間絶食させ、給餌を見直し再発防止に努める
始めて脱腸にあたった時はこれはヤバイと思いましたが、色々調べていくと結構ツリーフロッグでは一般的な病気で常に脱腸のリスクがあることを知りました。
最初はホンマに肛門から戻るんかいなと感じましたが、ピンセットでやると意外とできるもの。
一度脱腸したカエルは再発しやすくなりますのでこれからも気をつけようと思います。
餌の与え方を見直して脱腸させないようにしましょう!
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この記事へのコメント
初めて知りました。