外来種・特定外来生物・特定動物の違いを解説!似てるけど違うヨ!
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「外来種」、「特定外来生物」、「特定動物」。
混同しやすいそれらの用語を解説!
外来種だから飼っちゃダメ!というワケでは無く、外来種でも飼える生き物・飼えない生き物があるんですよ!
外来種
昨今では知る人も多くなった「外来種」ですが、これは外から人の手により他の地域から持ち込まれた生き物のことを言います。
例えば元々「アメリカザリガニ」などは日本に生息していませんでしたが、アメリカより食料として持ち込まれたものが脱走または放流され、外来種となってしまいました。
その他にも「ミシシッピアカミミガメ」、「ホテイアオイ」、「ブラックバス」、「ヒアリ」など、多くの外来種が日本に存在しています。
実は日本の生き物でも地域が違えば外来種になるんだヨ!!
特定外来生物
特定外来生物というのは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」でリストされ、飼育・運搬などが禁止されている生き物たちです。
この法律は「外来生物法」と略されることもあり、外来種が広がって被害が出ないように防止するもの。
さきほどの外来種のうち繁殖力が強く自然環境や人間への被害が高いものを完全に禁止しています。
例えば「アメリカザリガニ」などは外来種ではありますが、この法律でリストされていないため特定外来生物にはあたりません。
特定外来生物としては「カミツキガメ」、「ヒアリ」、「ウシガエル」、「ガー類」、「ウチダザリガニ」などがリストされ、どれも増えれば相当ヤバいやつらです。
これらの特定外来生物は飼育・運搬・輸入・譲渡などが明確に法律上で禁止されているため、捕まえて持って帰ったり、飼うこと自体が罰せられます。
過去にブラックバスを車に乗せて運んだとして、釣り人が逮捕されたニュースもあったくらいです。
飼育はもちろんのこと運搬なども固く禁じられているよ!
特定動物
特定動物は特定外来生物のうち外来種じゃないもの、ではなく、「動物の愛護及び管理に関する法律」いわゆる「動物愛護法」で特定動物として飼育許可が必要な動物のことを言います。
人に危害を加える恐れのある動物としてリストされている生き物、これを飼育する場合は許可を受けなければならない、という決まりがありこれが特定動物にあたります。
特定動物としては「ライオン」、「トラ」、「カバ」、「クマ」、「ゴリラ」、「キリン」、「ゾウ」などの生き物グループがリストされています。
いわゆる単純にキケンな生き物たち。
特定外来生物は申請しても飼育することはできませんが、特定動物は許可を貰えば飼育自体は可能です。
(動物園とかがそうですね)
ライオンやゴリラなどがリストされ無許可で飼育できないんダ!
関連環境省「特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について」
まとめ!
外来種はニンゲンの手で持ち込まれた本来そこに住んでいない生き物。
そのうち特定外来生物と呼ばれるのは法律で禁止されているほど特に危険性の高い生き物たちで、飼育はもちろんのこと運搬ですら罰せられます。
特定外来生物と特定動物は名前は似ていますが、それぞれリストされている法律が異なっているので全くの別モノです。
特定外来生物は「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」、いわゆる「外来生物法」でリストされた生き物たちで、ヒアリやカミツキガメなどヤバい生物が指定されています。
対して特定動物は「動物の愛護及び管理に関する法律」、いわゆる「動物愛護法」の規定によりリストされた動物たちで、ライオンやゾウなどのキケン動物が指定されています。
特定外来生物は飼育することができませんが、特定動物は許可を貰えば飼育可能なのもポイントです!
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