水槽における硬度とは?熱帯魚への影響や調整方法など
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水質のパラメーターである硬度GH。
アクアリウムではpHの次に重要な要素とされています。
硬度が熱帯魚にもたらす影響や硬度が変化する要因、上げ方下げ方を解説していきます。
硬度とは?
硬度および総硬度は水に溶けるカルシウムやマグネシウムなどの濃度を表すパロメーターです。
硬度が低いものを軟水と表現し、高度が高いものを硬水と呼びます。
ミネラルウォーターにも記載されていますね。
熱帯魚に与える影響
熱帯魚を飼う基本は本来生息していた水の環境に近づけることです。
pHと同じく硬度は飼育する環境にどれだけ近いか?を確認するための1つの目安。
硬度が高いからダメ、低いからダメとかではなく飼育する魚によって合わせる必要があるのです。
硬水を好む熱帯魚
硬水に棲む魚は石などがゴロゴロした環境に棲む川魚などがあげられます。
石があれば石のカルシウム・マグネシウム成分が溶け出すため硬度は高くなります。
種類で言えばグッピーやソードテール、アフリカンシクリッドなどですね。
YOUTUBEで生息地の水中動画を見つけましたので紹介します。
軟水を好む熱帯魚
逆に軟水が良いのは石や砂利などが少なく、土っぽい環境に棲む魚です。
種類で言えばグラミーやベタ、ネオンテトラなどすね。
こちらもYOUTUBEで生息地の水中動画を見つけましたので紹介します。
硬度の測定方法
硬度は市販されている測定キットで測定することが可能です。
試験紙タイプのものもありますが、試薬のほうが数値を読み取りやすくランニングコストが安いですね。
通常は試薬タイプを使っている人が多いと思います。
硬度が変わる要因、調整方法
硬度というのは水に溶けるカルシウム・マグネシウムの濃度になりますから、それらを放出するものがあれば硬度が上がります。
例えば「砂利」、「石」、「サンゴ砂」を入れていると硬度が上がります。
微量ながら成分が溶け出しており、水中の硬度を上昇させるのです。
逆に硬度を下げるためには先述したようなカルシウム・マグネシウムを放出するモノを取り除けば自ずと減ります。
そのほかソイルの吸着効果はカルシウム・マグネシウムも吸着しますので、ソイルを使えば硬度が下がる傾向にあります。
ただしソイルの中には肥料としてカルシウム・マグネシウム類が含まれているものもあり、そういったソイルであれば硬度は逆に上がります。
底床に砂利を使っている場合は砂利が硬度を上げてしまうので、硬度を下げるのは難しいでしょう。
- 硬度を上げるもの:石、砂利、サンゴ砂
- 硬度を下げるもの:ソイル
まとめ、個人的な所感
硬度は魚の生息環境に近づけるための1つの参考値です。
とはいえ実際のところ、販売されている多くの熱帯魚は硬度を考えなくても特に問題にならないでしょう。
ただし繁殖をさせたり、気難しい魚や水草であった場合は適応する環境がシビア。
そういう場合は魚が必要とする硬度を意識することが必要です。
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