金魚に最適!?底面式フィルターと金魚の飼育について!
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金魚と最も相性が良いフィルターは底面式フィルターではないでしょうか。
底面式フィルターが金魚と相性が良い理由や、使い方、浄化能力を高めるためのワンポイントなどを紹介しています。
底面式フィルターって?
底面式フィルターは上記イラストの通り、水を砂利に通すことにより浄化する構造のフィルターです。
汚い水は砂利を通ることによって濾過され、底面式フィルターの排水パイプからは浄化された水が出てくる、という仕組みになっています。
底面式フィルターのメリット
底面式フィルターのメリットは安いながらもろ過能力が比較的に高いという点です。
フィルターの濾過能力というのはろ材の性能というのもありますが、基本的にはろ材が多ければ多いほど浄化能力が高く、多くの排泄を分解することができます。
ブクブクと呼ばれることもある投げ込み式フィルターは見えているウールがろ材になりますが、底面式フィルターは敷いてある砂利をろ材とするのでかなり多いんです。
投げ込み式のろ材量を1とすれば底面式は5倍くらいの量はあり、浄化能力もそれだけ比例して高くなります。
価格も安い
そんな高い浄化能力を持ちながら、構造的にはとても簡単なのでかなり安く入手することができます。
具体的には投げ込み式フィルターと同じくらいであり、更に消耗品を必要としないのでコストパフォーマンスはかなり高いフィルターです。
金魚に相性が良い理由
そんな感じで非常に優れたフィルターなのですが、実のところ使える場面が限られてしまうため使用率は低め。
底面式フィルターが人気無い理由としては以下の制約があるからです。
- 水草水槽とは相性が悪い
- 砂利を掘る魚と相性が悪い
水草水槽とは相性が悪い
水草水槽ではソイルという土を使うのがスタンダードですが、底面式フィルターとは相性が悪い底床材になります。
というのもソイルは使用していると粒が崩れる性質があり、崩れた粒子が粒同士の隙間に入り込み詰まってしまうことがおこります。
砂利が詰まってしまうと水が循環しなくなるため浄化能力が停止し、底面式フィルターとして機能しなくなってしまうのです。
最近は水槽といえば水草をふんだんに増えた水草レイアウトが主体なのも向かい風で、使用されることが少なくなってきました。
砂利を掘り返す魚には使用できない
砂利に汚れが溜まるため、砂を派手に掘り起こす魚は溜まった汚れを巻き上がらせてしまい相性が悪いのもデメリット。
加えて、そのような魚は細かい砂利で飼育するのがセオリーですが、底面式フィルターでは細かい砂が詰まりやすくそういう意味でも相性は良くありません。
金魚にとっては影響を受けない
上記制約があり、底面式フィルターを使える状況というのは限られてしまいますが、そのどれもが金魚にとって該当しないのです。
砂をゴリゴリ掘り返すわけでもありませんし、水草にいたっても金魚自体が食べてしまうこともあり最初から育成自体ができません。
つまり全くデメリットにならないのです。
金魚にとってはメリットだらけのフィルター、それが底面式フィルターです。
使い方
底面式フィルターを設置する方法ですが、まず砂利を敷いていない状態で底面式フィルターを設置し、その上から砂利を敷くだけでOKです。
砂利の暑さは底面式フィルターの上から2cmほどが目安で、あまり薄いと水が巡回するだけになってしまい浄化能力が下がってしまいます。
砂利を敷き終わったらブクブクと同じようにエアーポンプにつなぎ水を循環させればOKです。
水槽にそのままちょい置きできる投げ込み式フィルターや外掛け式フィルターと比べ、やや設置には手間がかかりますが設置自体はシンプルのためややこしいことはありません。
敷く砂利について
敷く砂利については細かすぎないものを選んで下さい。
細かすぎる砂利はとても詰まりやすく、水が循環しなくなり浄化能力を失ってしまうからです。
かといってあまりにも大粒のものは水が循環するだけになってしまい、それはそれで浄化能力が落ちてしまいますので、一般的には細目(小粒)と呼ばれるサイズのものが最も適しています。
砂利クリーナーを併用しよう
汚れは砂利に溜まっていくので定期的に砂利クリーナーがついた水換えホースを使って掃除すると良いでしょう。
水換えついでに汚れを吸い出せば良いので、手間はそこまで増えません。
効果的な使い方
底面式フィルターは砂利がろ材になるので、敷く砂利を少し選べばより一層濾過能力を上げることができます。
浄化能力を高くできる砂利は「多孔質素材」の砂利。
多孔質というのは目に見えない小さな穴がいくつもあいていることで、それにより表面積が高いという特性があります。
表面積が高いと水を綺麗にする濾過バクテリアが多く定着することができるので、浄化能力が高くなるのです。
(多孔質ろ材みたいなもんですね)
具体的なアイテム
多孔質で出来たものといえば「溶岩石」、「セラミック(土を固く焼き固めたもの)」でできた砂利などがあります。
それらを使用すればグッと浄化能力が上がり、上部式フィルターより高い浄化能力を得ることも可能です。
逆に表面がツルツルしているようなガラスでてきたものはあまり好ましくありません。
セラミック素材のもの
溶岩石素材のもの
まとめ、個人的な所感
底面式フィルターは浄化能力が高くてとても安価な濾過装置ではありますが、水草と相性が悪いなどの制約が多くて熱帯魚で使用されることは少なくなってきました。
しかし金魚にとっては底面式フィルターの制約がデメリットにならず、メリットだけを受けることができるので、とても相性の良いフィルターになります。
敷く砂利を工夫すれば上部式フィルターの浄化能力を超えることも可能であり、底面式フィルターのコストパフォーマンスは抜群に良いですね。
金魚は投げ込み式フィルターを使っている人が多いと思いますが、それと同じコストで大幅に浄化能力を上げることができるのでかなーりオススメのフィルターです。
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この記事へのコメント
金魚の育成にともて参考にさせて頂いており、縁日で救った金魚も3か月元気に生活しております。
フィルターについてですが、30センチサイズの水槽で、上部のフィルターを使っています。底面フィルターは上に物がないので、見栄えもよいように感じているのですが、見た目だけの問題であれば、あえて底面フィルターにする必要はないでしょうか?
>>1
縁日の金魚が3ヶ月飼育できている人はほんの僅かですので、それはとても素晴らしいことです!
> あえて底面フィルターにする必要はないでしょうか?
必要ありません。
30cm水槽の上部フィルターは水作エイトブリッジですね。
そのフィルターで問題なく濾過できていればあえて底面式フィルターにする必要はありません。
底面式フィルターは「砂を厚く必要があって水槽の中は狭くなる」「砂の定期的な清掃が必要」というデメリットもあります。
砂を厚く敷くことによる水槽の圧迫は質問者様の「見栄えの良さ」とはズレるように思いますので、この点から底面式フィルターの有用性が下がるかと。
水槽上の圧迫が気になるようでしたら、外掛け式フィルターや外部式フィルターといったタイプもありますので、一度見てみるのも良いかと思います。
^ワ^