基本は1/3?金魚の水槽を全換水してはいけない理由って?
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水換えは「1/3」の量が一般的だとされていますが、全部変えた方が効率が良い気がしますよね。
しかしながら全部換えるのはデメリットがあるのです。
全部換えてはいけない理由や1/3換水するメリットなどを解説していきます。
生体に合わせた水換え量の考え方も。
全部変えてしまうことによるデメリット
金魚というのは「環境の急変に弱い」という性質を持っています。
そのためお迎え時に水合わせ と呼ばれる作業を行ったり、温度が変化しないような場所に置いたりしますが、換水時の変化でもダメージを受けます。
全部変えてしまうと水が丸っきり変わってしまうので、金魚に大きな負担となってしまうワケです。
場合によっては水換えが元で体力を消耗し、病気になってしまうことだってあります。
バクテリアにもダメージがある
「全換水して綺麗にしたのに白く濁った!」というケースがありますが、水を全部変えてしまうと水を綺麗にするバクテリアにもダメージがあります。
ある程度は仕方ない部分もありますが金魚より体力の無い微生物たちは、環境の急変により多くの数が死んでしまうのです。
また全部変えてしまうとそれだけ水中にいるバクテリアを捨てることになり、結果、水を綺麗に保つ能力が失われて白く濁ってしまうということです。
一部分だけ換水する理由
つまり一部分だけ換えるのは金魚およびバクテリアに、環境の急変によるダメージを与えないというメリットがあります。
ただし、だからといって量を少なくすると汚れを排出する量が少なくなってしまい、綺麗な水を保つことができなくなります。
そのへんを加味して言われるのが「1/3」というワケです。
金魚による使い分け
金魚が成長するとタフになってくるため、ある程度の環境変化であればダメージを受けないようになります。
そのため環境に慣れ、大きな金魚であればあるほど、水換え割合を大きくすることができます。
一般的には「1/3」と言われていますが、金魚が育っているのなら「1/2」でも「2/3」でも全く問題はありません。
ある程度さえ残せばバクテリアはまた直ぐに増えますし、上部式や外部式フィルター、砂利などにもバクテリアは多く定着しているので、それらを掃除しないまま残しておけばそこからバクテリアが増えていきます。
ただしいくら体力のある金魚であっても水温くらいは合わせておかないと体力を消耗してしまうので、必ず水温は合わせるようにしましょう。
全部綺麗にしてしまうと雑菌を防げる?
変な雑菌が増えて、金魚が病気になってしまうから全てまるっと洗って清潔にしたほうが良いと言われることがあります。
確かに砂から水まで丸っと綺麗にすれば雑菌を低く保つことはできますし、ある程度育った体力のある金魚であれば全換えによるダメージは少ないもの。
ただし水換えしないからといって悪い菌が湧きまくるわけでは無く、濾過がしっかり効いている、つまり生体に合ったフィルターを使っていれば良い微生物が沢山湧き、悪い病原菌の活動が抑えられています。
全換水や砂利を掃除して丸っきり綺麗に保つ場合は悪い菌の活動をストップする良い微生物たちも排除してしまうことなので、余計なことをしていると言わざるを得ません。
そのため、通常は生体に合ったフィルター(と砂利)を設置し、部分換水をしていく管理の方が楽でオススメです。
まとめ、個人的な所感
水換えは「1/3」が目安とは言われますが、あくまで目安であって、適切・効率の良い換水量というのはそれぞれに環境によって異なってきます。
私は半分する場合が多いですし、大きくタフになった魚の場合は4/5換えることだってあります。
やっぱり多くすれば汚れを吐き出す量が増えるので、金魚に負担をかけない程度には多いほうが良いかなとは思います。楽ですし。
逆にお迎えしてしばらく経っていなかったり、小さな金魚の場合だと「1/3」の換水ですね。
水換え量が多くなれば負担は増えるので、弱っている金魚には優しく、というスタンスで。
以上、参考になりましたら幸いです。
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