金魚のブクブク、フィルターの種類と選び方について!

金魚の水を綺麗に保つ上ではブクブク(正しくはフィルター・ろ過装置と言う名前)の設置が欠かせません。

金魚水槽で使われるフィルターの種類とそれぞれの特徴・デメリットを紹介していきます。

フィルターを選ぶポイントやオススメの選び方についても触れています。

目次




投げ込み式フィルター

投げ込み式フィルター最もブクブクと聞いて連想されるのが投げ込み式フィルターだと思います。

水槽の底において使うタイプのフィルターです。てい
最近では投げ込み式と言わずに水中式にカテゴライズされることもありますね。

水の浮力を使って水を循環させますので、駆動にはエアーポンプが必要になります。

安価なフィルターなので使っている人は多いですし、設置がしやすくエアーレーション効果(酸素量アップ)もあるので2台目のサブとして使っている人も多いです。

デメリット

エアーポンプ小さい分、浄化能力は低め

小さな金魚には適しているものの成長した金魚では力不足感があります。

エアーポンプを用意しなければいけないのもデメリットでしょうか。

  • 安い
  • 浄化能力は低い
  • エアーレーション効果がある
  • 駆動にはエアーポンプが必要

外掛け式フィルター

外掛け式フィルター(テトラAT-20)投げ込み式フィルターとともに手頃なフィルターが外掛け式フィルターです。

水槽のフチに掛けて使うタイプのフィルターかなり設置がしやすいのが特徴です。

フタ開けてサッと交換ろ材が取り出せるのでメンテナンスも簡単です。

流量が調整できるタイプも多く、水流が強すぎてしまうことが無いのも良いですね。

デメリット

浜錦(ボケ気味)投げ込み式と同じく小さい分濾過能力は低め

成長した金魚には適していません。

  • 安い
  • 浄化能力は低い
  • ろ材の取り換えが簡単

上部式フィルター

上部式濾過装置上部式フィルターは水槽の上に乗っけるタイプのフィルターです。

さっき紹介した外掛式フィルターの上位版みたいな位置付けでフィルターとしての能力がそこそこ高く、メンテナンスもしやすいのが特徴です。

構造上水が結構動くのでそれによりエアーレーション効果もあります。

デメリット

水面を見ている水泡眼水槽上部を大きく専有してしまうのがデメリットです。

照明などを設置している場合は中央に設置できなくなりますし、外観もかなり野暮ったくなります。

また上部式フィルターの設置には水槽サイズが合ってないと取り付けられないので、その点もネックです。

売られているものは小さくとも45cm用からが大体なので、それよりも小さい水槽は設置すら出来ません。
(30cm用のものもありますが、レアです)

  • 浄化能力がそこそこ高い
  • エアーレーション効果がある
  • ろ材の取り換えが簡単
  • 水槽の上半分を専有してしまうので邪魔
  • 水槽サイズに制約があり、45cm未満の水槽は設置できない

底面式フィルター

底面式フィルター底面式フィルターは砂利の下に敷くタイプのフィルターです。

水中 → 砂利 → 水中

となるように水を循環させて、砂利に水を通過させて濾過を行います。

底面式濾過装置の構造

砂利には本来水を綺麗にする能力が備わっていますが、それを更に引き出すことでそこそこ良い浄化能力を持っています。

駆動にはエアーポンプを別途接続するものと水中モーターで駆動するものがあり、エアーポンプで駆動するものは投げ込み式と同じくくらい安いので浄化能力に対するコストパフォーマンスは高いです。

デメリット

底面式フィルターの上に置かれた砂利フィルターの上に砂を敷く必要があるので設置がやや面倒です。

それにフィルター+砂利となっててしまうので底の厚みが結構出てしまうのもデメリット。

また砂利にゴミが溜まりやすく、詰まってしまうと機能を停止するので水換えホースを使って定期的な砂利掃除が必要になります。
※逆に言うと、ろ材交換は必要ないのでメリットでもありますが

  • 安い
  • 浄化能力がそこそこ高い
  • エアーポンプで駆動するものはエアーレーション効果がある
  • 設置がやや面倒
  • 定期的に水換えホースで砂利の清掃が必要

関連底面式フィルターの仕組みと使い方!より能力を上げるコツなど

外部式フィルター

外部式フィルター(テトラVX)水槽の外に浄化ボックスを置いたタイプのフィルターです。

濾過能力は最も高く、他のフィルターの追随を許しません。

大きくなった金魚は排泄量が多いので、外部式フィルターが最も適しているでしょう。

構造上ろ材ボックスとも言い換えることもでき、使用するろ材が自分で選べるのもメリットです。

デメリット

水槽台に置いた外部式フィルター濾過能力が高い分、当然ながら大きいので設置にはスペースが必要です。

また安いフィルターと比べてしまうと何倍もするので手が出しにくいのもデメリットでしょうか。

  • 濾過能力が高い
  • 自分でろ材を選べる
  • 大きいので邪魔
  • 高い

関連濾過装置の外部式フィルターについて。特徴や掃除、メリットなど

それぞれのフィルターがカバーできる金魚の目安

茶苔を食べる金魚たち濾過能力が高い・低いと言われてもイメージが付きませんよね。

それぞれのフィルターと飼える金魚の匹数の目安がこちらになります。
※30cm水槽で使用するフィルターを想定しています。

種類 金魚すくいサイズ
3~4cm
やや大きいサイズ
6cmほど
投込式 2匹 1匹
外掛式 2匹 1匹
上部式 5~6匹 2匹
底面式 5~6匹 2匹
外部式 10匹以上 3~4匹

意外と少なっ!って思われることと思いますが、金魚というのは排泄が多いので思ったよりはデカいフィルターが必要です。

※繰り返しですが、上記の匹数は30cm水槽で使用するフィルターを想定しています。

フィルターの選び方、オススメは?

水泡眼とピンポンパールフィルターを選ぶ上で必要なポイントは「金魚の排泄をカバーできるか?」が最も重要です。

フィルターの役割というのは金魚の排泄物を浄化することにあるので、小さなフィルターを選んでしまってカバーできないのは目的を達していません。

これができていないと綺麗な水が保てないので寿命が削られてしまったり、病気になりやすくなってしまいます。
水も白く濁ったりしやすいですね。

エアーレーション効果などもあった方が良いといえばそうなのですが、金魚の排泄をカバーさえできればそれでフィルターとしての役割は十分です。

あとはメンテナンス性や設置の仕方など、使用者の好みで選べば良いでしょう。

あまり高性能過ぎても勿体無い

金魚の水槽を水換えしている様子一定ラインを超えれば良い

勘違いしやすいのですが金魚の大きさ・数に対して、更に高性能なフィルターを選んだところ水換え回数が少なくなったりとかはしません。

長くかるので割愛しますが、これはアクアリウムの浄化サイクルの仕組み・理論上そうなります。

ただ勿体無いと思うくらいでデメリットは無いので、成長を見越してやや余裕のあるフィルターを選択するのがオススメですね。

割愛した理論はコチラに書いています:水槽の水を綺麗に保つ仕組み。アクアリウムの基本を学ぼう。

初心者にオススメのフィルターは?

投げ込み式フィルター初心者にオススメなのは水槽のフチに掛ける「外掛け式」やエアーポンプと接続する底に置くタイプの「投げ込み式」ですね。

設置が簡単なので初めての小さい金魚にはこれが良いと思いますし、最初に良いフィルターを買っても別の理由で死んでしまったら勿体ないかなと。

とはいえ濾過は低いので、成長すると濾過能力が不足してしまいがち。

頃合いを見て上部式や外部式フィルターにスペックアップするのが良いでしょう。

設置の手間はかかりますが底面式フィルターもコストパフォーマンスが良くオススメです。

まとめ、個人的な所感

底面式フィルターの排出口フィルターを選ぶポイントは「金魚の排泄量に対してカバーできること」。これが最低条件。

能力不足は水が白く濁ったり、病気になったり早死してしまうことも。

金魚は本来10年以上生きるペットですが数年の寿命だと思われているのは適切なフィルターが選ばれていないことも大きな理由です。

小さいうちは何でも良いのですが成長すると排泄量が増えるので濾過不足になりがち。

金魚の成長を見越して余裕のあるフィルターを選ぶことや、成長に合わせてフィルターをスペックアップしていけば長く金魚と付き合うことができるでしょう。

フィルター関連:
最強の濾過装置!金魚における外部式フィルターのススメ!
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