金魚の元気がない時に見直すべき5つのポイント!

「いつもは元気に泳いでいる金魚が動かない、元気がない」

そんな時にまず見直すべきポイントとその対処法を解説。

症状にあった措置を行わないと体力を無駄に削ってしまうため、まずは見極めが第一です。

目次




睡眠

水面のエサを食べている水泡眼大抵は「ただの睡眠」です。

金魚も人間と同じく睡眠を取り、水流のちょうど良いところで体を休めます。
(人間でいうボーッとしているに近い)

環境に慣れてくるといつも同じ場所(隅や水面など)で睡眠するようになることがあり、これが弱っているように見えやすいのです。

  • エサを与える時は元気
  • 元気がない時は一日の一部
  • 見た目に異常が無く、体が傾いてることもない

上記の場合は睡眠の可能性が高く、心配することはありません。

金魚だって寝て体を休めるヨ!
ロボうぱ

転覆病(うきぶくろ病)

背中がくの字に曲がった金魚ただし病気にかかって動けない場合ももちろん疑うべきです。

体が傾いているようであれば「転覆病(うきぶくろ病)」にかかって動けなくなっている症状のあらわれ。

残念ながら内臓的な疾患のため薬などでは治療ができず、より良い環境にして自然治癒を祈るしかありません。
人間で言うガンとか内臓疾患、持病に近いと思います。

飼育環境を見直して様子を見ましょう。

他の病気もあるけど

エピスティリス症(ツリガネムシ寄生)もちろん他の病気によって体力が無くなることも考えられますが、単に元気が無い様子であればあまり考える必要は無いでしょう。

というのも金魚がかかる病気のほとんどは見た目にハッキリ表れてくるため見た目がおかしいと分かりやすいのです。

  • 白点病:白い点々がある
  • エピスティリス病:白い斑点が見える
  • 松かさ病:ウロコがおかしい

上記のようにこれは病気?と判断できるものばかりです。(その他の病気は「金魚の病気・トラブル 」にて)

ただ転覆病だけは程度によりやや傾くだけに収まるので見逃しやすく、これだけよーく注意する必要がありますね。

なにか体が傾いてる気がする場合は要注意!飼育環境を見直してあげヨウ!
ロボうぱ

関連金魚飼育の始め方!水槽の立ち上げ手順と飼い方について!

ストレスからの食欲不振

エサをとられまいとする3匹の金魚食べてなければ体に力が入らず、当然ながら元気がなくなります。

エサを与えて観察してみて、何となく食欲が無いように感じられないかをチェックしてみましょう。

金魚は餓死することもあると言えばありますが、実はエサの量自体が問題になることはほとんどなく、ストレスで食べれないケースに陥っていることが大体です。

  • 他の金魚による圧迫
  • 温度変化による衰弱
  • 置き場所が悪く振動が大きい

などにより金魚の食欲が落ちてしまいます。

冷凍赤虫を与えてみる

冷凍赤虫食欲が落ちているようであれば嗜好性・栄養価が良い「冷凍赤虫」を与えてみましょう。

金魚にとって冷凍赤虫はご馳走。

最初は戸惑って少しずつしか食べませんが、数日も続ければ味を占めてグイグイ食べるようになります。

食欲のない金魚もよく食べてくれ、栄養価も高いのですぐに体力を復帰させることができます

ただし本当に体力が無くなると食いすらしてくれないので、ちょっと元気が無いかも?と思ったら冷凍赤虫を試してみるくらいがベストですね。

ウパみ
仕事でストレスあっても好きなものは食べれるようなものね!
ウンチもブリブリするようになるヨ!
ロボうぱ

温度

デジタル式水温計金魚は体温を持たない変温動物であり、我々と違い水温によって代謝が変わる生き物です。

水温が高い時ほど活発に動き回りますが、逆に水温が低いとあまり動くことができません。

15度を下回ったあたりから体が鈍り始め、5度付近にもなるとほとんど動かないようになります。

これは金魚としては当たり前のことであり、何も心配することはありません。

関連金魚の冬の過ごし方。冬眠のさせ方やしないほうが良いケースなど

温度計・ヒーターの設置

水中ヒーター不安なようでしたら水槽用の水中ヒーターを設置するのがオススメ

金魚が過ごしやすい20度~25度に温度を温めることができるので寒い時期でも金魚が活発になります。

冬の間でも元気な金魚が見たい人は多く、また海外で生まれた金魚(ピンポンパールまど)は寒さが苦手なので使用している愛好家は多いですね。

関連金魚にヒーターは合った方が良い?必要性や適正温度など。

冬の間は動かなくなるけど、それは正常!
ロボうぱ

温度変化による体力低下

右肩上がりのグラフ

金魚を飼う上で温度管理は非常に重要なポイントですが、意外に正しく管理できている人は少ないです。

金魚は温度が変化すると体力を消耗してしまう生き物であり、正しい温度管理というのは適正温度に保つことにあります。

特に小さな水槽では外気温の影響を受けやすく、金魚を弱らせてしまいがち。

一日のうち何度も温度が変わると金魚に深刻なダメージを与え、簡単に死んでしまうほど重要なモノ。
基本的に池や湖、川の水って一日のうちに何度も温度は変わらず一定です。

温度を随時チェックし、1日で多くとも2度以上離れていないかはチェックすべきでしょう。

温度を1回見てOK!ではなく、一定に保たれているか?が正しい温度管理だヨ!
ロボうぱ

最高・最低温度が記録できる水温計を

単なる水温計では一日のうち何回か数値をチェックして、温度推移を確認する必要がありますが学校・会社などで現実的に難しいのが現実です。

一定時間ごとに記録をとるロガー形式のものがベストではありますが高価なシロモノ。

ただ水温計の中には最高温度と最低温度を記録する機能がついたものがあり、これが安くて機能的に十分です。

1日のうちの最高温度と最低温度が測定できるので、温度変化により体力を消耗させていないか?をある程度チェックすることができる優れたアイテムです。

マルチ水温計Hを操作している様子記録された最低温度
マルチ水温計Hを操作している様子記録された最高温度

最低・最高温度が記録できる水温計:日本動物薬品(ニチドウ)の「マルチ水温計H」レビュー

まとめ、個人的な所感

床にお腹をつけている金魚金魚が動かなくなる理由は様々なですが、症状にあった措置を行わないと体力を無駄に削ってしまうため、まずは見極めが第一です。

病気でもないのに薬浴などしたり、隔離したりするとかえって体力を削ってしまいトドメを刺してしまうことだってあります。

明らかに飼育方法が間違っていなければ金魚の調子が悪くなってしまうことはほとんど無いので、先述した5つのポイントもそうなのですが場合によっては飼育の基礎を見直すのも忘れてはいけません。

水温管理が抜けやすい

正面から見たピンポンパール特にこういうケースで抜けやすいのが温度。

水温が低いから動かないというポイントもそうですが、1日のうちの最高温度・最低温度も把握し一定に保たれてないかも忘れてはいけません。

小さな水槽だと温度が変わりやすく水槽環境に問題がないように見えて温度変化で弱っているパターンがかなーりあります。

まずは最低温度と最高温度が測定できる温度計を導入してみて、異常が無いかをチェックするのがオススメですね。

関連金魚に適した水温と一歩進んだ水温管理について!
基礎を見直す:金魚飼育の始め方!水槽の立ち上げ手順と飼い方について!

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