ソイルは金魚に不向き?相性や適したソイルについて!
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水草を育成するのであれば底床材はソイルが一番。
ただし金魚とソイルは相性が良くないと言われています。
その理由や金魚でも使用することができるソイルなど、金魚とソイルについて解説していきます。
金魚とソイルの相性
ソイルと金魚の相性を考える上で、最もネックとなるのが「ソイルの柔らかさ」です。
ソイルは土を焼き固めたものでありますが、水草が根を張って栄養を吸収できるよう程よい柔らかさに調整されています。
具体的には指で簡単に崩せるほどの柔らかさしかありません。
金魚の性質
金魚を飼育していると良く見ると思いますが、彼らは砂利ごと口に含んでエサを探す性質があります。
つまり柔らかいソイルは金魚の咀嚼によって粉々に崩れやすいのです。
流石に一度の咀嚼で崩れることはありませんが、何度も咀嚼していると簡単に崩れてきてしまいます。
ソイルが崩れてしまうと?
崩れたソイルはソイルの粒同士に入り込み、底床剤の通気性をかなり悪化させます。
通気性が悪くなると水草が根腐れなどの病気にかかりやすくなり、多くの植物が育ちません。
加えて通気性が悪いことはそれだけ悪い雑菌が湧きやすいということなので金魚だって病気になりやすくなります。
また、ソイルが崩れると栄養分がそれだけ水中に溶け出すことになり、コケが繁茂しやすく水草を育てるのが困難になってしまいます。
本来ソイルを使っている水草水槽でも、水槽に入れる熱帯魚は砂を掘り返さない魚をチョイスすることが必須。
砂を掘り返す性質のある金魚はソイルとの相性がかなーり悪いというワケです。
金魚に適したソイルもある
ソイルは金魚と相性が良くないのは事実ですが、中には使用できるソイルもあります。
それは崩れないようにガチガチに焼き固められたソイルで、「セラミックソイル」とも呼ばれるタイプです。
固く崩れないため口に含んで咀嚼しても崩れてしまうことがありません。
またソイルと同様、多孔質という性質がありますため、バクテリアも多く定着しやすく通常の砂利と比べて水が綺麗に保ちやすくなるメリットもあります。
ソイルの性質は薄いことに注意
ただしガチガチに固められているということは栄養分はほとんど出ず、水草に適した水質にする作用もほとんどありません。
正直ソイルは名前だけに近く、砂利の分類上で言えばセラミック(土を焼いたもの)と呼ばれるタイプになります。
ただ普通の砂利は水草にとって良くない環境にしてしまう(硬度・pHを上げてしまう)のに対し、セラミックソイルはほとんど変わらないか僅かばかり良い環境に傾くので砂利よりかは水草育成向き。
ただし本家のソイルが持つ水草育成のしやすさと比べると、かなり劣りますのでその点だけ留意しておきましょう。
実際の製品
セラミックソイルとしては「NISSOの崩れないソイル」があります。
使用しましたが全く崩れることは無く砂利と同じ感覚で使えます。
金魚に使用しても問題ない砂利でした。
普通の砂利と比べて、セラミックは多孔質でもありますため濾過バクテリアが増やしやすいというメリットもあるので砂利を選ぶくらいならこちらの方が良いかな?とも思いますね。
そのほかのセラミックソイル、というかセラミックの砂利に関しては「スドーのメダカの焼玉土」などがあります。
(※よく似た製品に「メダカの天然黒玉土」がありますが、そちらは完全なソイルです)
水草の栄養については言及されていませんが、土を固めたものには間違いないため、普通の砂利よりかは水草が育成しやすいですね。
こちらは色が黒いのがオススメポイントです。
まとめ、個人的な所感
ソイルは水草育成のために柔らかい粒でできていますが、砂を咀嚼する性質のある金魚は相性が良くありません。
粒が崩れてしまうと通気性が悪くなって根腐れが起こりやすくなったり、栄養分が水中に溶け出してコケが大繁殖してしまうため水草も育たなくなってしまいます。
水草を育成したいと考えているなら同じく土を焼き固めたセラミックの砂利を検討してみると良いでしょう。
砂利よりは水草の育成がしやすく、また水を綺麗に保ちやすい性質があるので、普通の砂利を選ぶよりはオススメです。
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