金魚すくいの金魚を飼うには?手順と飼い方を1から解説!
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金魚すくいの金魚を飼う方法を、お迎えからお世話まで、初心者向けに1から順に解説。
金魚すくいの金魚を持ち帰った際や、持ち帰る予定の人に。
仮住まいの準備
本来は水槽や鉢で飼育したいところですが、予定無く持ち帰った際は金魚の仮住まいを用意しましょう。
できるだけ水がいっぱい入る容器をチョイス。
少なくとも大きなペットボトル(1.5L)程度の水が入る容器を選んで下さい。
用意しやすいのはバケツやタライ、大きな食器、ペットボトルを切ったものなどでしょうか。
うちバケツは水が入る量が多く、用意もしやすいと思うのでオススメです。
特にちゃんとした住まいが用意できるまで時間がかかるほど、重要!
仮の飼育容器を洗う
金魚の仮住まいとなる容器は必ずしっかり洗っておきましょう。
汚れを落とすというよりかは、微量に残っている洗剤などの薬品類をゼロにするのがここのポイント。
タライはお風呂用の洗剤、バケツは車用洗剤、大きな食器だと食器用洗剤などが微量ながら残っている場合があります。
ほんの少しでも残っていると薬品類がエラなどの器官に入り込み、金魚があっという間に死んでしまうので入念に。
もちろん洗剤類は使わず、素手で洗います。
水を用意しよう
次に金魚を飼育する「水」を用意します。
水道水を直接使うのはNG.
金魚を飼うためには水道水を金魚が飼育できる状態にする必要があり、多くの人はまずここで金魚を死なせてしまいます。
ポイントとしては「温度を常温に合わせること」、「水道水から塩素を除去すること」、この2つがポイント。
これをしないと1日~数日で死んでしまうのでしっかり作業を行いましょう。
常温の水を作る
水道水というのはそれなりに冷えており、常温と比べて低くなっています。
金魚はかなり温度変化に弱い生き物で、数度でも変わるとかなり体力を消耗して死んでしまうことも。
そのため用意する水は常温でなくはいけません。
ようするにお湯と混ぜて金魚が入れられている袋の水と大体同じ温度の水を作ります。
指を突っ込んで、「こっちの方が冷たい・ぬるい」が分からなくなる程度であればそれでOKです。
カルキを除去する
水道水には消毒のために塩素およびカルキという物質が含まれておりますが、これが金魚にとっては毒。
通常は2日以上汲み置きする、魚用のカルキ抜きを使うことで水道水のカルキを除去しますが、金魚すくいのケースだと用意していないことが大体だと思います。
そんな時は「ビタミンCの飴」によるカルキの除去がオススメ。
ビタミンCにはカルキを中和する作用があり、飴1粒を指で数秒間スリスリ溶かして混ぜるだけでもカルキが無くなります。
コンビニなどで簡単に入手ができるため、先程用意した水に飴をコロコロ数秒間転がした後、混ぜ合わせ、カルキを除去しましょう。
これで金魚を飼育する水の用意が整いました!
そのほかの方法はコチラ:金魚のために水道水からカルキ(塩素)を除去する方法一覧!
金魚の入れ方、お迎え方
金魚を飼育容器に入れる際にも重要なポイントがあります。
魚というのは水の環境が変わるとショックを受けてしまう生き物で、ポチャンと入れるとショックで死んでしまうことが起こりえます。
ショックを緩和するために「水合わせ」という作業を行います。
水合わせのやり方
水合わせのやり方は以下の通り。
- 袋のまま、飼育容器の水に浮かべる
- 10分待つ
- 袋を空けて、出てくるのを待つ
- 金魚が全て外に出ていったら袋を取り出す
10分ほど袋のまま浮かべることにより、袋の水が少しずつ飼育容器の水に変化していきます。
10分経過したら金魚袋の水温が飼育容器の水温と同じになるので、袋を空けて金魚が自分から慣れて出てきてくれるようにするのです。
要するに少しずつ新しい環境に慣れさせるのが水合わせ、ということです。
熱帯魚だともうちょっと丁寧にしますが、金魚すくいの金魚ならタフなのでこの程度でOKです。
金魚は1度差でも大ダメージをうける生き物だから慎重にするんだヨ!
関連いきなり水槽に入れてはいけない!?水合わせの必要性とやり方!
エサは与えない
仮住まいは水を浄化する装置も無く、金魚を飼うには水の量が少ないためエサをあげてしまうと水が大幅に汚くなり、金魚が苦しんでしまいます。
まさかエサをやっただけで・・・と思いがちですがエサによる水質悪化は死亡する理由としては十分なほど。
エサをあげれないのは心苦しいのですが、じっと我慢。
あげれるようになるのはしっかりした環境が用意できてからです。
数日程度であれば全く問題ないヨ!
飼育環境を整える
仮住まいはあくまで仮住まいでしか無く、可能であれば翌日、少なくとも3日以内には新しい環境を用意してあげましょう。
飼育環境に必要なのはしっかりした水槽と、あとはフィルター・砂利でしょうか。
またエサやカルキ抜きも必要なアイテムですね。
水槽
金魚すくいサイズの金魚1匹に必要な水量はおよそ5Lぐらいが目安です。
通常は2~3匹ぐらいのお迎えになると思うので10L~15Lほどの水槽をチョイスすると良いでしょう。
また水槽の置き場所は直射日光のあたらない場所に置いて下さい。
直接あたると小さな水槽では湯で上がってしまい、カーテン越しでも日光が入ると温度が上がり、金魚に水温変化によるダメージを与えてしまうためです。
フィルター(ぶくぶく)
フィルターというのは水を循環させて水を腐りにくくする装置です。
設置しない飼育方法もありますが、小さな水槽だと毎日水換えしないと腐ってしまうので通常はフィルターを設置して汚れにくくするのが一般的。
知名度の高いブクブク(投げ込み式フィルター)のほか水槽フチに掛ける、外掛け式タイプなどが手頃でオススメ。
安価なものであれば浄化能力はほぼ同じなので、どれを選んでも飼いません。
だから1000円程度で入手できるものならどれでも構わないヨ!
金魚がデカくなったらその時にまた考えたら良いヨ!
砂利
砂利には水を浄化する能力があり、水質悪化を防ぐ効果がありますので是非入れましょう。
様々なタイプが売られていますが、予算と見た目の好みで適当に選んでも構いません。
量は1cmほど敷ければ十分です。
使用の前にはしっかり水洗いして汚れ・ゴミを落として使用して下さい。
十分洗っていないと水がしばらく濁ってしまいます。
カルキ抜き
水道水からカルキを除去するカルキ抜きも買っておきましょう。
数百円程度で何十回も使え、すぐに溶けるのでとても便利。
汲み置きした水を使う場合でもトラブル時のために備えとして持っておくのがオススメです。
僕は安いやつを使ってマス!
エサ
あと忘れてはならないのが金魚のエサですね。
金魚のエサとして売られている粒・フレーク状のエサであればなんでもOKです。
粒の場合は大きいと食べられないので、そういう意味ではフレークタイプが万能でしょうか。
関連金魚のエサはどれが良い?種類と選び方、オススメのエサなど!
必要なモノまとめ
金魚の飼育に必要なアイテムを箇条書きでまとめます。
- 水槽:1匹あたり5L以上になる大きさ
- フィルター:なんでも良い
- 砂利:なんでも良い。使用前にはしっかり洗うこと。
- カルキ抜き:なんでも良い
- エサ:なんでも良い
水槽とフィルターがセットになった製品も売られており、そういったものもオススメ。
上記のセットには水槽とフィルターが付属、あとはエサとカルキ抜きの試供品が付いてます。
上記のセットは水槽+フィルターに加え、ライトも付いてより鑑賞できるセットです。
これらなの製品ならカルキ抜きとエサ、砂利を追加すれば良いですね。
お引越し時には水合わせを
仮住まいからお引越しする際もショックにならないようにするのがコツ。
仮住まいの水はそのまま新しい水槽の水として利用し、ショックを軽減させます。
水温は必ず合わせ、袋や小さな容器を使ってお迎え時と同様に少しずつ新しい水に慣れさせましょう。
関連いきなり水槽に入れてはいけない!?水合わせの必要性とやり方!
金魚のお世話
金魚に必要なお世話は「エサやり」、「水換え」、この2つが基本になります。
エサやりは1日1回が目安で、水換えは1~2周間に一度行います。
エサやり
エサやりの基本はまず「食べ残さないように与えること」が第一です。
食べ残したエサは水を急速に悪化させて、水が腐ります。
特に飼い始めの金魚はビビって食欲が落ちているので、口に何度か入ればそれでOKとしましょう。
少しずつ増やしてみて、食べ切れる量というのを見極めます。
見極められるようになったら満腹になる量より7~8割程度が丁度良い量です。
お腹一杯で底に落ちたエサを探さないようであれば与え過ぎであります。
大変だし、水が汚れて死んじゃうリスクを考えたら初心者には控えめがオススメ!
餓死になるのは1ヶ月とかそのレベルだからネ!
水換え
フンや尿が蓄積して汚れが貯まっていくので、綺麗な水を保つために水換えを行います。
水槽設備やエサの量にもよりますが、1週間に1/2程度が目安。
金魚の数が少なかったり、エサを控えめに与える場合は2週間に1回で構いません。
水換えのポイントは温度をちゃんと合わせること。
温度が急激に変わってしまうとショックで死んでしまいます。
手を入れて差がわからなくなる程度になるようお湯で調節しましょう。
もちろんカルキ抜きも忘れずに行って下さい。
できれば金魚すくい前に抑えておきたい
もし金魚すくいで金魚を持ち帰る予定があるのであれば、あらかじめいくつか準備をしておくとスムーズに金魚を迎えることができます。
そのポイントをいくつか紹介します。
バケツに水を入れて汲み置きしておく
急に金魚がきて、最も困るのは水道水のカルキ除去です。
カルキ抜きがあれば良いのですが、無い場合はビタミンCの飴を探し回ることになります。
ただバケツに入れて2日放置すればカルキは抜けますので、あらかじめ用意しておくと楽です。
水も常温になりますから、掬ってきた金魚を袋ごとバケツに浮かべることができますネ。
関連1日汲み置くだけでは水道水のカルキは消えない?検証してみた!
金魚すくいは一番最後に
夏の屋台ですが、金魚すくいは一番最後に楽しむのがオススメ。
というのも途中で金魚をゲットすると、その後連れ回すことになり揺れたりして金魚が弱ってしまうのです。
最後に金魚すくいを回すことで連れ回すことが無くなるため、消耗する体力をを抑えることができます。
元気な金魚をすくう
あとは元気な金魚をすくうようにすればバッチリですね。
金魚すくいとなると動かない金魚をすくってしまいがち。
ですがそういった金魚は弱いことがほとんど。
死にかけの金魚を持ち帰ったところで、そのような金魚はどうしても死んでしまいます。
飼うという点からみると健康そうな金魚をすくうようにするのがオススメです。
まとめ、個人的な所感
金魚は弱い、すぐ死ぬというイメージがありますが、正しく飼えさえすればそんなことはありません。
知識なしで飼い始めて、成功しないのは当たり前です。( 金魚の飼育は難しい?そう思っている初心者に伝えたいコト )
特に失敗しやすいのが正しいお迎え手順を踏んでいないことと、エサをやり過ぎてしまうことでしょうか。
水道水を直接使ってしまって死んじゃったり、お子さんがエサをあげたがったりして死んでしまうパターンがほとんどだと思います。
基本に気をつければ案外すんなり飼育できるので、ポイント抑えて是非チャレンジしてみて下さい。
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この記事へのコメント
わかりやすかった
金魚すくいは、初めてなので飼育もとても分かりやすかったです‼