海水魚の目が白く濁る症状の原因・対処法・治療について!
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海水魚の目が白く濁るような病気にかかることがあります。
目が白くなる症状の原因と対策、治療について解説します。
特に抵抗力が低くなりやすいハギやヤッコの仲間がかかりやすく、早期な発見と治療開始が大切です。
海水魚の目が白くなる症状について
キイロハギが発症した画像がこちらです。
目が白く濁り、写真で拡大してみると傷がついているようにも見えます。
この個体は片目のみ発症してもう片方の目は正常ですが明らかに違いがあります。
海水魚の目が白くなる原因
海水魚の目が白くなる原因は「目がスレてしまった」場合と「ハダムシが寄生している」場合の2つであることがほとんどです。
スレ
目は体より突起しているため狭い通路を通ろうとした時やガラス面にあたる等で目がスレてしまい、スレから目が白濁することがあります。
この場合は放置しておけば自然治癒します。
※魚に適切な環境であることが前提です。
ハダムシの寄生
目が白くなる一番多い原因はスレより「ハダムシ」が寄生することによる、免疫力の低下が原因です。
ハダムシは体の表面に寄生しますが、透明で小さいため目視することができません。
大体はこの寄生虫が原因です。
目が白くなった場合の対処法・治療
ハダムシを取り除くには「淡水浴」が最も効果があります。
カルキ抜きをしてpHと水温を合わせた真水を用意して1~2分その中に入れてハダムシを駆除します。
が、そもそもリーフタンクではライブロックやサンゴの間に逃げ込まれて捕まえるのは困難だと思いますし何よりも淡水浴はかなり生体に負担がかかるので緊急性を要しない場合は使われません。
そういう場合は食事療法を行います。
食事療法はハダムシじゃなくスレだった場合にも効きますので目が白くなったと感じた場合は症状がひどくなる前に治療をすれば簡単に治療できます。
冷凍エサに切り換える
目が白くなってきたかなと少しでも思った場合は、栄養の高い冷凍餌、冷凍ブラインシュリンプを与えるようにします。
冷凍ブラインシュリンプは栄養が高く魚の免疫力を底上げする効果があり、下手に治療するよりは効果があり何よりも安全で治療が行いやすいメリットがあります。
病気が進行する前にすぐさま食事療法を開始すると数日で効果が現れ、2週間も継続していれば完治させることができます。
食事療法は普段からの飼育環境が問題ないことが前提なので軽度な症状でも治らない場合は水質を測定して飼育環境の見直しが必要です。
ハダムシを食べるクリーナーの投入
目が白くなったということはハダムシが蔓延している可能性があるため、駆除する必要があります。
クリーナーシュリンプである「スカンクシュリンプ」またはクリーナーフィッシュである「ホンソメワケベラ」を導入してハダムシを食べてもらいます。
魚のほうが水を汚し、ケンカする場合があるのでスカンクシュリンプがオススメです。
まとめ、個人的な所感
海水魚の目が白くなる症状について箇条書きでポイントをまとめます。
- 目が白くなる原因はスレかハダムシの寄生が原因
- 冷凍ブラインシュリンプを与えて魚の抵抗力を底上げし、自然治癒させる
- 早期対策が治療の鍵
- 再発防止のためスカンクシュリンプを入れる
目が白くなった症状は早期発見と素早い治療開始で簡単に食事療法で治ります。
普段から悪い環境で飼育していると薬や淡水浴で治療したところで、すぐ再発してしまい無意味です。
そもそも病気からの復帰はトリコディナなどの即効性が必要なものを除き自然治癒させるべきです。
病気の予防・自然治癒のためには普段からより良い環境であることが最も重要です。
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