ジョーフィッシュの飼育方法!注意ポイントや混泳について解説!
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イエロージョーフィッシュはじめ巣穴を作って顔出すジョーフィッシュたちは可愛らしい海水魚。
実は飼育するのは難しくありません。
ジョーフィッシュたちを飼う上で水槽サイズ・砂利・エサなど基本的なことや、他の海水魚との相性などを解説していきます。
ジョーフィッシュは難しくない
ジョーフィッシュは巣穴からひょっこり顔を出す姿が可愛く、メジャーなカクレクマノミと並び非常に女性ウケの良い海水魚。
そんなジョーフィッシュですが飼育をすることは難しくなく、海水魚の中では飼育が簡単な魚です。
ベラ類もそうですが砂に潜る魚というのは、砂中に蓄積しがちな病原菌への耐性が強く、海水魚の弱点である病気のかかりやすさが無いのでかなり飼育しやすいのです。
強健と言われるルリスズメダイやシリキルリスズメダイほど簡単とは言えませんが、カクレクマノミよりは難易度が一段落下がります。
それでは飼い方を説明していきますね。
飼育設備
水槽サイズ
ジョーフィッシュは広い空間を縄張りとする魚ではなく、一箇所に巣を作って流れてくるエサを待ち伏せするタイプの海水魚。
なので水槽サイズはそこまで広くなくても良いです。
ですが小さいと水温変化を受けやすく水も汚れやすいので弱ってしまう原因に。
最低限30cmキューブ水槽(30x30x30)以上は用意しましょう。
個人的には30cmキューブハイタイプ(30x30x40)がオススメ。
水量が多くて安定しやすく、一般的な海水魚でも病気になりにくいラインなので他の海水魚と混泳させる場合にもこちらの方が良いです。
(30cm水槽台で置けますし収まりも良いです)
底床材(砂利)
底床材にはサンゴ砂を使用しますが、細目タイプをベースに大粒のサンゴ砂があればベスト。
細かいと巣が作りやすくなるのですが、パウダータイプまでいくと少しのことで簡単に舞ってしまうので、フィルターに入ってしまったりサンゴにダメージを与えてしまうデメリットがあります。
加えて病原菌の蓄積もしやすくなるので、パウダータイプより粒の大きい細目タイプが使いやすい大きさ。
あとは巣穴作りのために少し大きな粒が理想ですが、無くても難なく巣を作ってくれます。
(ただ作りやすくなるのは事実です)
敷く厚みは個体の大きさにもよりますが、小~中くらいのサイズであれば巣穴予定の部分が5cmくらいあればOKです。
(砂利が浅くても隠れやすかったら作ります)
水槽ブタ
驚くと基本的に巣に戻る海水魚ではありますが、巣から離れているタイミングで驚くと、ロケットのように飛び出してしまうことがあります。
そのため水槽のフタは必ず閉めるようにしましょう。
水槽に付属しているフタだけでは塞ぎきれませんので、ホームセンターなどでアクリル板などの透明な板を購入し、隙間の無いようにします。
その他の飼育用品
その他の器具に関しては一般的な海水魚と同様でOKです。
「フィルターorプロテインスキマー」、「人工海水(と比重計)」、「水温計」、「ライブロック」あたりが必要になります。
あと冬場の「ヒーター」、夏場30度を超える場合は「クーラー」も必要になりますね。
病気に強いので「殺菌灯」は不要なのですが、「ウェーブポンプ」があれば気持ちよく水流があたるので調子が良くなります。
(海水魚は本来はあちこちからの水流が絶え間なく流れる環境にいます)
ライブロックは必須ではありませんが、巣のベースにもなるのでいくつか設置しておくと良いでしょう。
エサ
ジョーフィッシュのエサは「冷凍ブライン(ベビーじゃないやつ)」が適しており、次点で「冷凍ホワイトシュリンプ」、そしてサブとして「沈下する人工飼料」を与えると良いでしょう。
冷凍餌はカップなどで飼育水で解凍し、スポイトで巣穴に近い場所から与えていきます。
ジョーフィッシュは少しずつしか食べれませんので、スポイトで様子をみながら小出しにして与えて下さい。
なおキョーリンの冷凍ブラインシュリンプ(ビクタリン)と冷凍ホワイトシュリンプは栄養添加が行われていますので、あまり人工飼料を与えない場合はキョーリンの冷凍エサシリーズがオススメです。
(私も主にキョーリン使ってます)
人工飼料はメインのエサになりにくい
海水魚のエサといえば粒状の人工飼料がメジャーですが、ジョーフィッシュのメインのエサとするには微妙な部分があります。
エサ自体は食べてくれるのですが、流れてくるエサは小さく目立ちにくく水流があると巣穴からすぐ遠ざかってしまってあまり食べさせることができないからです。
またジョーフィッシュは底に落ちたエサは食べない傾向もあり、人工飼料はやや使いにくいところがあります。
この点冷凍ブラインシュリンプ(アダルト)、次点で冷凍ホワイトシュリンプはフワフワ水中を長時間舞うのでジョーフィッシュの給餌に適しています。
沈下タイプのエサを与える場合はエビやヤドカリなどで食べ残しを減らすという工夫もありますが、水が汚れにくいブラインシュリンプの方が結果的には管理が楽ですね。
エサの頻度・回数
理想は1日2回です。
本来ジョーフィッシュは巣穴付近に流れてきたエサを常に摂取していく食事スタイルなので、短時間で多くの量を食べることができないため1日複数回の方が適しています。
ですがしっかり満腹にさせれば1日1回でもOKです。
時間は多少かかりますが、スポイトでエサを小出しにし時間をかけて与えれば満腹になります。
あと混泳魚がいる場合はエサレースに負けて痩せやすいので、よく観察しながらスポイトで与えてあげましょう。
(ジョーフィッシュが満腹になるように与えると他の海水魚はお腹パンパンになると思います)
夜は巣穴にこもって完全に寝てしまうタイプの海水魚なので、エサは明るい日中に与えて下さい。
痩せやすいので一回でしっかり満腹させるよう観察しながら与えてネ!
混泳について
ジョーフィッシュは基本的に温和で比較的混泳に向いた海水魚ですが、少し注意するポイントがあります。
カエルウオ系の体型をしているため、同種同士激しく争うカエルウオと争います。
ジョーフィッシュは巣穴からあまり出ないのでそこまで縄張りが被っているわけではないのですが、両者が近づくとケンカまたは緊迫状態が発生。
そのためカエルウオ類は混泳させないか、カエルウオの方が一回り小さいものをセレクトしてカエルウオ側から到底叶わないと思わせるようにする必要があります。
特に大きくなるヤエヤマギンポなどは難しいでしょう。
それ以外の海水魚グループであれば特に問題なく混泳が可能です。
同種同士も少し注意
ジョーフィッシュ自体も同種同士は仲が良くなく、巣穴が隣接していると追い出そうと試みます。
とはいえちゃんと巣穴が離れていればOKで、わざわざ巣穴から出て攻撃するほど好戦的ではありません。
ある程度の大きな水槽で、巣穴を作れる場所が複数あれば棲み分けできます。
30cm水槽だと1匹または仲の良い1ペアまで、複数匹入れる場合は最低でも45cmくらいの水槽は欲しいところです。
次の「巣穴を作らせるポイント」も参考にして、離れた場所に拠点が作れるように工夫して下さい。
理想の場所に巣穴を作らせるポイント
飼育者としては巣穴は鑑賞のしやすい場所に作って欲しいトコロ。
ジョーフィッシュは巣穴を作る場所は完全にランダムじゃなく、条件の良いところに作ります。
条件を抑えることである程度コントロールすることが可能になりますので工夫して良いポジションに作ってもらいましょう。
ベースロックがあるトコロ
ジョーフィッシュは砂利だけの何もない場所には巣穴は作りません。
埋まっているライブロックなどをベースにして巣穴を作っていきます。
ライブロックをただ砂の上に置くだけでなく、半分埋めた方が気に入りやすいです。
土管などで予めベースとなる隠れ家を埋めておくと、それをベースに作ってくれることもあります。
向かい水流があるところ
とはいえライブロックの裏側では悲しいところ。
ですが向きもある程度は操作できます。
ジョーフィッシュは流れてきたエサを待ち構えて食べる食性なので、丁度良い向かい水流があるところに巣穴の入り口を作る傾向があります。
例えば以下の水槽。
この水槽は左奥にプロテインスキマーを設置しており、左上から右下へ向かって水流が流れています。
水流は上記のようになりますので、ジョーフィッシュが巣穴を作りそうな部分を青、作らなそうな部分を赤で塗ると・・・。
上記のようになります。
左手前と左奥は水流条件が悪く、中心部は水流条件が良いのですが巣穴のベースとなるライブロックがありません。
中心右のライブロックに作ってくれそうな配置ですが、右奥のライブロック裏側に作る可能性もありますね。
もし右奥の裏側に作っちゃったらプロテインスキマーを背面に設置することで、水流が手前下から奥に流れるようになるので、そうした方が良い結果になると思います。
あとずっと同じスピードの水流より、強弱が付いた水流の方を好みますので、コントローラー付きのウェーブポンプの方が操作はしやすいですね。
コントローラー付きのウェーブポンプは病原菌が貯まる淀みを解消でき、病気にかかりにくくなるので余裕があったら是非オススメのアイテムです。
エサをやる位置をズラす
もし意図しない場所に巣穴を作ってしまったらスポイトでエサを与える場所をズラし、あまりエサを食べれないように意地悪することで巣穴を移動する場合があります。
巣穴を作った場所で思うようにエサが食べられないようになると、「この場所はいかんジョー」と思い引っ越しすることが多いです。
あまりやりすぎると餓死しますので個体の体格を見ながらやってみて下さい。
逆言うと飼育者から見たベストポジションに作ってくれてもエサを十分に食べれないと引っ越ししますのでその点も注意が必要です。
おわりに
ジョーフィッシュは以外にも丈夫な海水魚なので、ややハードルが高いと感じるものの飼ってみると以外に簡単な海水魚だったりします。
普通の海水魚の飼い方に、底床を少し整えてやれば飼える環境が揃うので特別なことは必要ありせん。
あと飼うポイントとしては冷凍ブラインをスポイトで与えること。
粒エサよりかは手間がかかりますが、スポイトでエサをチマチマ与えるのは対話している感じで楽しいですよ( ˘ω˘ )。
巣穴からひょっこり覗く姿もそうですが、そういう意味でもペットフィッシュだと思います。
専用水槽もペット的で良いと思いますが、混泳にも向いた海水魚なのでマスコットにもオススメです(=゚ω゚)ノ。
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この記事へのコメント
餌はブラインがベストと書かれていますが、ブラインには不飽和脂肪酸が含まれていないので健康的な長期飼育には向いていませんよ^^;
ホント何も知らないんですね^^
海水魚飼育してる人なら誰でも知ってますよ^^
>>1
^ワ^;
ブラインのあのフワフワした感じの嗜好性の高さは外せませんね。ブラインベースで食べるなら人工飼料も与えるのが良いってことですが、より分かりやすくこの機会に書き直しておきますね^o^