水槽用ライトの色温度・演色性・ルーメンとかって何?意味を解説!
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水槽用ライトの「色温度(K)」・「ルーメン(lm)」、「ルクス(lx)」、「ワット(W)」、「スペクトル」、「演色性(Ra)」の意味を解説。
パラメータの意味を知ればライトを選ぶべきポイントが分かるようになります!
色温度・ケルビン
「色温度(ケルビン)」は色味を表す数値で、高くなれば青く、低なれば黄色く赤くなることを表します。
単位はK(ケルビン)。
色温度が高ければ高いほど明るいライトに思われますが、明るさではないので混同に注意。
例えばコトブキのフラットLED300は8,500Kで、GEXのクリアLEDパワーXは11,000Kなので、後者の方が青い色味のライトであることが分かります。
ちなみに太陽光は6,000Kぐらいだそうです。
全光束・ルーメン
「全光束・ルーメン」は照明装置から発射される光の数を表し、簡単にいうと明るさになります。
単位はlm(ルーメン)。
多くのライトにかかれている数値で明るさを表すならコレをチェックするのが一番です。
60cm水槽用のライトなら1,000lm~2,000lmのライトが一般的ですね。
あくまでライト自身が発射する光の量でありライトが大きくなればなるほど上がっていくので、あまり明るくないライトでもサイズが大きくなればlmが上がります。
例えば60cm用ライトで1000lmと30cm用ライトで700lmなら後者のほうが明るいことがあるということです。
照度・ルクス
「照度・ルクス」はどれだけ明るいかを表す数値です。
単位はlx(ルクス)。
ルーメンと違いルクスは単純に明るさを表すので数値が高くなればなるほど眩しいことになります。
ただし照明からどれぐらいの距離から測定するかで数値が変わるため、アクアリウムライトでは表記されていないことが多いです。
例、照明直下で測定する場合と照明から離れて測定する場合では数値に大きく差が出てしまいます。
消費電力・W
「消費電力、W」は1時間に使用する電力量を表します。
アクアリウムライトではルーメンやルクスを表記していないライトも多く販売されていますが、どれくらい明るいのか分からないもの。
そんな製品でもワット数は書いてあるので、ルーメンやルクスが書いていない場合に明るさを推定するのに使います。
電力を多く使うということはそれだけ明るい可能性が高くなります。
ただしあくまで消費電力量であることには注意が必要で、モノによってはワット数の割には明るくない製品も。
またLEDライトと比べて、蛍光灯やメタハラは電力効率が悪いので異なる方式同士では比較ができません。
光成分図・スペクトル
「スペクトル」は光に含まれる成分がどのようなものかを表したグラフ図です。
科学的な話になってしまい申し訳ないのですが、光というのは波形であり400nm~800nmが我々が「色」として視える光になります。
400nmは紫色で、これより下回ると人間では見えなくなる光になります。(紫外線)
800nmは赤ですが、これを上回る波形だと同じく見えなくなります。(赤外線)
例えば「虹」は光の屈折で成分がシッカリ分解された現象であり、あれこそスペクトルです。
ようするに製品が出す「光」がどのような色を含んでいるか?を表す図、だということになります。
スペクトルの見方
スペクトル図は一番多い光を100%としたグラフ図になります。
例えば上(右)は「テトラのLEDスライドライト 」ですが、青が一番多く含まれており、次に黄色が多く含まれているということが分かります。
逆に緑と赤が少ないということが分かりますね。
青の光を100とすれば赤の光は10ぐらいでしょうか。
スペクトルの重要性
植物が光合成に使う光というのは決まっており、主に赤や青に視える波長の光を使用しています。
実は明るくみえる光でも赤と青の光が少ない場合が結構あるのです。
いくら明るくても光合成できる波形の光が無いと、植物は育ちません。
部屋用のLEDライトでは育たないと言われるのはこのためで、植物育成のライトはスペクトルをチェックして「赤」と「青」の波形を是非チェックしたいところですね。
ただしあまり青と赤の波形を重視すると”紫”という鑑賞性最悪のライトになってしまうので、その他もバランス良く見る必要があります。
演色性Ra
「演色性Ra」は自然光にどれだけ近いかを表す数値です。
自然光をRa100とするモノで、100に近いほど自然光に近くなります。
先述したスペクトルでは分かりづらく、知識が無いと良いライトか悪いライトかを見分けることができません。
その点、演色性だと単純な数値なので、比べるだけで良いライトか悪いライトかを判別することが可能です。
特にスペクトルがズレがちなLEDライトではそこそこアテにしやすい数値で、明るくても演色性が悪ければ植物の育成には不向きである可能性が高いです。
ただし育成に向いてるかどうかの数値では無いことは留意しておきましょう。
植物の光合成だけを考えれば赤と青、つまり紫っぽい見た目になりますが演色性は低くなります。
おわりに
水槽用のライトは色んなパラメーターが表記されていますが、1つ1つ理解すれば意外に単純なモノ。
分からない場合は定番のオススメ製品を購入するのも手ですが、パラメータを知っていれば比較しつつより自分に合った照明を選ぶことも可能になります。
特にネットショップではレビュー件数や点数にいきがちですが、評価数が少なくとも良い製品は多いので是非比較しつつ探してみて下さい。
私もベテランが使っているライトを見るとハッとさせられます(=゚ω゚)ノ
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