海水水槽で生えるコケ・藻に効果抜群なオススメのコケ取りBEST5!
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海水水槽を飼育していると必ずしもコケや藻のたぐいが発生してしまいます。
そんな時はそれらを食べる生物を入れて食べてもらうのが効果的です。
海水水槽で使用されるコケ取り生物のうち、特に効果の高いオススメのコケ取り生物を紹介します。
マガキガイ
マガキガイは海水水槽では最も定番のコケ取りです。
茶ゴケや薄い灰色状のコケに効果があります。
貝とは思えない行動力と掃除機のような口でライブロックやサンゴ砂についたコケを掃除していきます。
そのひょうきんな目と意外にアグレッシブな行動力は見ていて楽しいです。
海水水槽で最も生えやすいコケは「セット直後の薄い灰色状のコケ」と「茶ゴケ」のため、マガキガイでカバーすることができ水槽に1匹は入れておきたいコケ取りです。
床表面を移動しながら掃除するためサンゴ砂の掃除も行ってくれるというメリットがあります。
海水水槽のルンバです。
セット初期に特にオススメ
ライブロックを導入したセット直後の水槽は水質が安定していないことが多く、魚を入れるのには適していません。
しかしながらセット直後はライブロックに灰色状のモサッとしたコケが付きやすく美観を損ねてしまいます。
マガキガイであれば魚を入れにくい環境でも適応でき、セット直後に生えたコケを綺麗に食べてくれます。
温度は33度未満であれば生存しているのを確認しているため貝にありがちな高水温に弱いという欠点もありません。
高いところのコケは不向き
重い貝殻を背負っているためライブロックを登りきれないことがあります。
そのため高く積まれたライブロックの上の掃除は向いていません。
たまに登ることは登るのですが途中で落ちてしまったり、挟まってしまったりとあまりコケ取りを行ってくれません。
後述する「ギンポ・ブレニー類」がカバーするコケの種類がかぶっているため、ライブロックを高く積んでいる場合はそちらを併用するのがオススメです。
オススメの匹数
30cm水槽であれば3~4cm程度の小さなマガキガイが2~3匹ほどあれば水槽全体を十分カバーできます。
大きいものであれば1~2匹でOKです。
60cm水槽であれば小さいもので3~5匹、大きいもので2~3匹いれば十分です。
コケがあまり生えていない場合は抑えめにしましょう。
ギンポ・ブレニーの仲間
ハゼの一種であるギンポ・ブレニー・カエルウオの仲間はコケを食べる食性を持っており、コケ取りにオススメです。
種類によっても食性が異なりますが「茶ゴケ」、「緑色のうっすら柔らかいコケ」、「灰色状のコケ」を食べてくれます。
特によく食べてくれるのは茶苔です。
ライブロックの隙間や砂の間を巣として、ライブロック表面やガラスについたコケを食べて生活します。
マガキガイは高いライブロックを登れないため、サンゴ砂はマガキガイ、ライブロックはギンポ・ブレニーと使い分けると良いでしょう。
ギンポ・ブレニーは独自の食性とシルエットをしているため攻撃的な魚から攻撃対象になりにくく、性格も温和なため混泳にも向いています。
見た目もマスコット的な可愛さがあるため1つの水槽に1匹入れると良いでしょう。
コケ取り最強ヤエヤマギンポ
ギンポ・ブレニーの仲間で特にコケ取りで強力なのがヤエヤマギンポです。
コケ取りの定番です。
まるまるとしていて食欲が旺盛ため、バキュームのようにあらゆるコケを食べてくれます。
水槽に1匹ヤエヤマギンポがいればコケに対する心配はほぼ無いでしょう。
ヤエヤマギンポは最大15cm程度に成長するので小型水槽にはあまり向いていません。
茶苔で悩んでいるならイシガキカエルウオがオススメ
小型水槽で茶ゴケで悩んでいるならイシガキカエルウオ(スマイリーブレニー)がオススメです。
体長は6cm程と小さく小型水槽に向いており、茶ゴケを好んでいるため良く食べてくれます。
小さいなながらも水槽内をあちこちに移動してコケを食べ回ってくれます。
その他のギンポ・ブレニーは種類によって好むコケの種類が異なるため、うっすらとした緑色を好んでいて茶苔を食べないものもいますので注意が必要です。
関連イシガキカエルウオ(スマイリーブレニー)の飼育について!コケ取りや混泳など。
ギンポ・ブレニー類は1つの水槽に1匹まで
ギンポ・ブレニーは同種同士、つまり仲間同士で激しく争う性質を持っています。
生えてくるコケを食べる食性からテリトリーへの侵入を許してしまうと餓死してしまうため、同じシルエットの魚には容赦がありません。
ギンポ・ブレニー類は1つの水槽に1匹までとしましょう。
エメラルドグリーンクラブ
緑色した小型のカニであるエメラルドグリーンクラブもコケ取りとして定番の生物です。
エメラルドグリーンクラブは緑色のふわふわしたコケを好んで食べてくれます。
このコケはマガキガイやブレニー類などが食べづらく、放置していると水槽がコケだらけになってしまうしまうことも。
そんな時はエメラルドグリーンクラブを導入して食べてもらいましょう。
コケだらけになってしまうと食べきるまで時間がかかるので早めに導入するのがオススメです。
また厄介なバロニアなどの海藻も食べてくれるメリットもあります。
カニなので魚が食われてしまいそうですが、完全に草食性のカニであるため心配は不要です。
力が強くライブロックの隙間などを根城にしますので不安定なライブロックの組み方をしている場合は、しっかりライブロックを安定させてから導入しましょう。
ハギの仲間
ハギ・タン・ニザダイの仲間は草食性が強いため藻や海藻の掃除屋になります。
ライブロックから海藻の破片が混入し水槽のあちこちで藻が生えてしまうことがあり、しばらく放っておくと大きなコロニーとなり美観を損ねてしまいます。
そんな時はハギの仲間を入れると良いでしょう。
特に赤いギザギザした藻には効果が抜群です。
こちらも完全に除去するまでは時間がかかってしまうため、見つけ次第ハギ類を導入したほうが被害が食い止められます。
見た目も鮮やかなものが多いため水槽が賑やかになります。
生えたての新芽を好む
ハギの仲間は好物である赤い藻などを除いて、成長しきった藻は見向きもしなくなります。
そのため大きく成長してしまった藻に対する除去能力はほぼありません。
そんな時は藻を手でできるだけ千切ってやることで、残った部分および新しく生えた部分をハギ類がつつくようになります。
このことからも藻には早期の対応をオススメします。
サザエの仲間
海藻にはハギ類が効果的ですが、白点病に弱く魚ということもあり導入にはハードルがあります。
そこでオススメなのがサザエの仲間です。
サザエはコケだけでなく海藻も食べてくれるため、ハギを入れられない水槽に海藻除去としてオススメのコケ取りです。
海藻だけでなくコケも食べるため海藻を除去するスピードは遅いですが、確実に効果があり少しずつ減っていきます。
まとめ
マリンアクアでも厄介なコケは必ずといって生えてきます。
しかしながら淡水のコケと比べて生物による効果が非常に高いため、コケに合わせた生物を入れることで簡単に除去することが可能です。
特にマガキガイとギンポ・ブレニー類は定番のコケ取りで、海水水槽に生えやすいコケに対して非常に効果的なため、水槽に1匹は入れておくのがオススメです。
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この記事へのコメント
んーとても参考になりました。これからも4649!!!!あっすみません….
まあとにかくその苔取り生体を入れてみようと思います。自分は小型水槽ですがライブロックとサンゴ砂の茶苔に悩んでいたのでありがとうございました。
n ∧_∧
(ヨ(´∀` ) グッジョブ!
Y つ