海水魚は難しい?設備コストの実情など入門者の疑問に回答!
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「海水魚は素人にとって難しい?」
「必要なものや費用は?電気代は?」
「育てやすい海水魚は?」
など海水魚を始めたい初心者の疑問に答えていきます。
海水魚は素人にとって難しい?
やっぱ淡水の熱帯魚やってたほうがええんかな?
海水魚は淡水魚と比べて難しいイメージがあります。
確かに淡水魚と比べて病気にかかりやすく、水流など淡水にない飼育要素もあることは事実です。
しかしポイントを抑えた飼育設備で水槽の立ち上げをしっかり時間をかけてやれば素人でも飼育することは十分可能です。
全くの素人にこそオススメ
また金魚や熱帯魚などは割りと何も知らなくても飼えてしまうので誤った感覚が身につくことがありますが、海水魚のステップアップにはしっかり飼育の基礎を抑える必要があるので、むしろ全くの素人には海水のほうが都合が良いと思います。
海水魚の基礎ができれば淡水にも応用できますが、逆に海水では淡水の知識は道具以外はあまり役に立たないと思った方が良いです。
海水のほうが手間がかからない
私は淡水熱帯魚から海水魚を始めましたが、海水の方が管理が楽で手間がかかりません。
必要な設備や魚にかかる費用は淡水の方が安くハードルは低いのですが、その後のメンテナンスは海水のほうが遥かに楽なので単純にどちらの水槽を増やしたいかで言うと間違いなく海水です。
特に淡水の水草水槽は費用もそれなりにかかってしまうので、水草水槽作るなら海水水槽の方が個人的にはオススメですね。
海水魚に必要な設備と費用は?
一番飼育設備を安く揃えようとした以下のセットで海水魚を飼育することができます。
器具 | 説明 | 値段 |
---|---|---|
水槽 | 20cm~30cm程度の水槽 | 1000円 |
人工海水 | 水道水から海水を作れるアイテム | 1000円(50L分) |
比重計 | 海水の濃度を測定するアイテム | 1000円 |
カルキ抜き | 水道水の塩素を中和するアイテム | 200円 |
ヒーター | 水を保温する器具 | 1500円 |
温度計 | 水温をチェックする器具 | 100円 |
フィルター | 水を浄化する器具 | 1000円 |
サンゴ砂 | 水槽底に敷く砂利 | 500円 |
照明 | 魚のライトアップ | 2000円 |
合計で「8300円」になり、魚を入れても9000円かかりません。
また照明も不要といえば不要なのでその場合は7000円切ることになります。
もちろん最低限のセットなのでこの飼育設備で飼える海水魚は小型スズメダイなど強健な海水魚に限られますことに注意が必要です。
最初から本格的に始めようと思っている場合は以下の記事を御覧ください。
電気代はいくらかかる?
最低限の海水魚飼育設備のうち電気が必要なのは「ヒーター」、「フィルター」です。
20cm水槽で使用すると仮定すると以下の感じです。
※電気代は一般家庭の電気料金、1kWh 26円計算(2017年10月時点)で算出しています。
設備 | ワット数 | 稼働率 | 電気代(月) |
---|---|---|---|
ヒーター | 50W | 25% | 234円 |
フィルター | 2W | 100% | 37円 |
月に300円程度の電気代がかかる計算になります。
※ヒーターは水温が高くなると自動で切れますので稼働率を5割とし、さらに寒い時期にしか使わないのでさらに半分の25%で計算しています。
もちろん購入する設備によって前後しますが、最低限の目安はそんな感じです。
サンゴを飼育する場合は設備が増える
サンゴを飼育する場合はしっかりしたプロテインスキマー、水流ポンプ、水槽用クーラー、照明が必要になってきますため、これらの電気代が追加でかかります。
30cm水槽で使う場合は以下が目安です。
設備 | ワット数 | 稼働率 | 電気代(月) |
---|---|---|---|
プロテインスキマー | 20W | 100% | 374円 |
水流ポンプ | 10W | 75% | 140円 |
水槽用クーラー | 100W | 25% | 468円 |
照明 | 30W | 41% | 234円 |
※クーラーはヒーターと同様の稼働率としました
※水流ポンプは常に100%稼働されず強弱がありますので75%で計算します
※照明は1日10時間点灯としました
合計「1216円」になり、先述した分と合わせると月に1500円ほどの電気代がかかってきます。
育てやすい海水魚はどれ?
初心者に最も適した海水魚は「シリキルリスズメダイ」、「ルリスズメダイ」、「ミスジリュウキュウスズメダイ」、「ヨスジリュウキュウスズメダイ」、「ミツボシクロスズメダイ」、「ロイヤルデムワーゼル」などの小型スズメダイです。
先述した海水魚はとても丈夫でよほどひどい飼い方をしない限り死にませんので、入門に適した海水魚たちです。
デバスズメダイも丈夫ですが上記の強健な海水魚と比べると弱いくらいです。
残念ながらカクレクマノミは病気にかかりやすい一面があるので、ある程度しっかりした飼育設備とそれなりの準備が必要です。
まとめ、個人的な所感
私も海水魚を始めようと考えてた時は難しくイメージしていました。
しかし実際にやってみるとどうにかなるものです。
もちろん後からこうすれば良かったと思うことはありますが、それはどの趣味でも通るものだと思います。
私が初心者のときに知りたかった情報は記事として「マリンアクア」のカテゴリーにまとめていますので是非そちらもお読み下さい。
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次にオススメ!:
・失敗しないカクレクマノミの飼い方!餌や必要な飼育設備など!
・海水魚の水槽サイズについて!魚の数や初心者にオススメの大きさは!?
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この記事へのコメント
淡水の魚のほうが死にやすく、水換え頻度も高い気がいする。
海水は立ち上げに時間かければ、あとは余裕
海水だとガラスのコケとかも生えにくいのかな?
>>2
普通に生えます。