人工海水の選び方。製品ごとの大まかな違いやオススメの製品とか!
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海水魚を飼うために無くてはならないのが「人工海水」。
とはいえ市販されている人工海水は様々でどれを選べばよいか迷ってしまうもの。
人工海水を選ぶ上でチェックするポイントや実際に使っているオススメの人工海水などをご紹介します。
基本的に魚はどれでも良い
海水魚のみであれば製品として売られているものであればどれでも構いません。
どれでも問題なく飼育できます。
なので適当に安いのを買えばそれでOK。
ただし多く入っている製品の方が1リットルあたりの単価が安くなるのでやや大きいタイプがお得です。
例えばテトラ社から発売されている人工海水「マリンソルトプロ」だと、50Lだと1000円ぐらいで1リットルあたり20円になりますが、200Lだと2000円ぐらいで1リットルあたり10円です。
サンゴ育成するならサンゴ用がマッチ
サンゴ育成のため、カルシウム・マグネシウムの主要元素やその他微量元素、そしてサンゴに適したアルカリ度になるよう各種栄養成分が添加された人工海水もあります。
成分が添加されている分やや値は張りますが、サンゴの育成を行う場合はコチラの方が適しています。
特にカルシウムリアクターや各種添加物を使わない場合は人工海水による栄養頼りになりますので、サンゴ用に栄養たっぷりなタイプを使いたいところ。
水換えすれば栄養補給もできるので、下手に添加剤を使うより維持しやすく相対的にコストパフォーマンスが良くなる場合も多いです。
サンゴによっては必要無い場合も
ただし栄養をあまり必要としないサンゴもいて、そのようなサンゴはどの人工海水でもそれなりに育ちます。
例えばマメスナギンチャクや好日性のトサカ類、ウミアザミ、スターポリプ、ディスクコーラルあたりはあまり栄養を気にせずともグングン育つサンゴたち。
育成が簡単だと言われるソフトコーラルに多いですね。
そのようなサンゴであればサンゴ用の人工海水でなくても良いでしょう。
実際に使ってるオススメ人工海水
私が実際に使っている人工海水を紹介していきますね。
ナプコのインスタントオーシャン プレミアム
難しいサンゴを育成していない水槽では「ナプコのインスタントオーシャン プレミアム」を使っています。
使っている一番の理由は「安さ」。
750リットルバケツを購入して使っているのですが、6000円ほどなので1リットルあたり8円という安さです。
安さだけではなく塩素中和剤入りで水道水がそのまま使え、溶ける速度が早いのもオススメポイント。
後に紹介するコーラルプロソルトより体感3倍ぐらいは早く溶けます。
小さいタイプもありますのでコチラもオススメです。
レッドシーの「コーラルプロソルト」
サンゴ水槽ではレッドシーから発売されている「コーラルプロソルト」を使用しています。
コーラルプロソルトはサンゴに必要な栄養レベルが高い数値で含まれているのでサンゴ、特にハードコーラル系には相性が良いですね。
使っているユーザーも多いので、サンゴならとりあえずコレみたいな製品だと思います。
主要栄養レベル(塩分濃度35pptの時) | |
---|---|
カルシウム | 450~480 (mg/l) |
マグネシウム | 1350~1430 (mg/l) |
アルカリ度 | 11.5~12.5 (dKH) |
関連サンゴに必要な栄養と添加剤の種類について。使い方と選び方
使っている水槽はこんな感じのサンゴ水槽。
各種ミドリイシやトゲサンゴ、コモンサンゴ類、ハナサンゴなどのハードコーラル、あとはチヂミトサカとかマメスナ、スターポリプなどのソフトコーラルも入っています。
実は上記の水槽、定期的な水換えはしないスタイルで添加剤で栄養を補充しながら維持しています。
ただ添加剤で維持するスタイルでは全部の栄養を補充することができず、数ヶ月も維持してくると何らかの栄養が無くなりサンゴの調子が悪くなってくるんです。
何が無くなったか全ては分からないので難しいところ。
かといって闇雲に添加すると溢れてコケや汚れとなってしまい、かえってサンゴにダメージとなってしまいます。
そこで行っているのがコーラルプロソルトによる大部分換水。
コーラルプロソルトは栄養が高いレベルで含まれているので調子が悪くなったタイミングで大部分換水を行って、高い栄養レベルに戻すことができるのです。
栄養レベルが高い人工海水は換水を行うだけで、栄養を添加することができるのでかなり使い勝手が良いですね。
下手に添加剤を使うよりはサンゴ用の人工海水で換水したほうが安上がりで過剰添加も無いので、コーラルプロソルトはかなりオススメの製品です。
(栄養レベルを測定する手間も省けます)
メーカーサイト:コーラルプロソルト
軽量カップ
あと人工海水の製品とは話がズレますが、人工海水を溶かす時の「計量カップ」も合わせて購入しておくのがオススメです。
いちいち軽量する必要がなく、カップに規定量人工海水を入れればそのままバケツにぶちこめるので水換えが非常に楽になります。
比重計ももちろん忘れずに!
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