安く低コストで始める海水魚の簡単な飼い方!
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「海水魚って難しそうだし高そう・・・。」
しかし店頭で売られている海水魚は非常に丈夫な魚も多くいます。
そういった強健な海水魚にターゲットに絞り、初心者向けに安く始めれる設備で飼う方法をお教えします。
本記事の内容で飼育できる海水魚
販売されている海水魚の中でド定番な「スズメダイ」の仲間。
青や黒、シマシマなど非常に派手なカラーで海水魚を取り扱っているショップでは必ず目にする人気の海水魚です。
スズメダイの仲間は非常に丈夫な海水魚で、その丈夫さは強健とも言うレベルで簡単な設備でも飼育ができる海水魚です。
本記事ではそんなスズメダイに限って安く簡単な飼育設備でお手頃に飼育する方法を解説していきます。
具体的に飼育できる種類は「ルリスズメダイ」、「シリキルリスズメダイ」、「ヨスジリュウキュウスズメダイ」、「ミスジリュウキュウスズメダイ」、「ミツボシクロスズメダイ」、「ロイヤルデムワーゼル」になります。
数百円ほどで販売されており、安価に入手することができる海水魚たちです。
※デバスズメはあえて外しています。先述したスズメダイの中では丈夫さがやや落ちるためです。
カクレクマノミは飼育できない?
カクレクマノミは病気にかかりやすい一面があり、病気予防のためにはやや大きい水槽で飼うのが適しています。
小さい水槽だと水温がどうしても安定せず、季節の変わり目でどうしても失敗しがち。
カクレクマノミに適した飼育設備および飼い方については以下の記事でご紹介していますので、そちらをご参照下さい。
関連失敗しないカクレクマノミの飼い方!餌や必要な飼育設備など!
必要な飼育設備と費用
飼育に必要なのは「水槽」、「ヒーター」、「水温計」、「フィルター」、「サンゴ砂」、「人工海水」、「比重計」、「カルキ抜き」、「魚の餌」(、「照明」)の計9つのみです。
ものにもよりますが6000円ぐらいから揃います。
器具名 | 説明 | 費用 |
---|---|---|
水槽 | 飼育ケージ | 1000円~ |
ヒーター | 保温器具 | 1300円~ |
水温計 | 温度の確認 | 100円~ |
フィルター | 水を浄化する | 1000円~ |
サンゴ砂 | 底に敷く | 300円~ |
人工海水 | 海水を作る | 300円~ |
比重計 | 海水濃度を確認する | 1000円~ |
カルキ抜き | 水道水の塩素を中和 | 200円~ |
魚の餌 | 餌 | 400円~ |
説明していくネ!
水槽
大きさが横15cm以上および水が3L以上入るガラス水槽を用意しましょう。
昆虫用のプラケースでも代用できますが、すぐ傷がついてしまい鑑賞できなくなってくるのでガラス製のものがオススメです。
飼育するためのケージでもありますが、鑑賞のためのショーウィンドウでもあります。
水槽の大きさと入れれる目安
小型スズメダイは気性が荒いため小さな水槽では1匹までとなります。
30cm以上の水槽で2~3匹飼うことができます。
直射日光のあたる場所に置かない
水槽に直射日光があたってしまうと水温が急上昇してお湯になってしまいます。
お湯になってしまっては魚が茹で上がってしまいますので直射日光は必ず避けて下さい。
設置するベストの位置は気温が変わりにくく振動がない場所です。
床に置くのも振動が伝わってストレスを与えてしまうため適していません。
ヒーター
市販されている海水魚は沖縄などの温かい地方に住んでいるため冬の寒さに耐えることができません。
そのため水中用ヒーターを設置して温める必要があります。
商品の説明分を見て水槽サイズに合わせたパワー(ワット数)があるものを選びましょう。
水温計
水中の温度を確認するためのアイテムです。
デジタル式とアナログ式がありますがアナログ式なら100円で購入できます。
デジタル式は見やすく計測スピードが早いので、水換え時に用意した水の温度をすぐ測れるメリットがあります。
フィルター
フィルターは水を浄化する装置です。
フィルターが無いと毎日水換えする必要がありますが、つけることで1週間~2週間に1回程度に抑えることができます。
水槽のフチに掛けて使える外掛け式のフィルターが手頃でオススメです。
サンゴ砂
サンゴ砂には水を浄化する力があり、水槽に敷くことで水を綺麗に保ちやすくなります。
また海水魚に適した水質になるメリットもあります。
敷く厚みは1,2cmあれば十分です。
水槽に敷く前に水で洗って汚れを落としてから使用します。
人工海水
海水魚を飼育するためには海水が必要になりますが、水道水と混ぜて作れる人工海水が便利です。
綺麗な海が近い場合はそれを使用するのも良いでしょう。
比重計
比重計は水に溶けた海水の濃度を測定するものです。
人工海水が適度な濃度で溶けたかどうかを確認するために使用します。
海水濃度が適切でないと海水魚が死んでしまうほど危険ですので、必ず比重計で濃度を確認することが重要です。
カルキ抜き
水道水には消毒のためにカルキ(塩素)と呼ばれる薬品が投与されていますが、このカルキは海水魚にとっては毒です。
そのためカルキ抜きを使ってカルキを中和する必要があります。
人工海水にはカルキ抜きが含まれているものもありますが、人工海水を薄める時と足し水を行う時に使うので必要になります。
そのため少ないもので大丈夫です。
魚の餌
海水魚用に販売されている餌を用意します。
何でも良いですが粒のサイズだけ注意して下さい。
魚の口に入るサイズを選びましょう。
照明
極端な話照明は無くても飼育する上では全く問題はありませんが、鑑賞のために照明を設置するのがオススメです。
オススメなのは薄型LEDタイプのものです。
薄くて邪魔にもならず、よく照らしてくれるので使い勝手が良いです。
価格
1000円~
魚のお迎え方
購入してきた魚はすぐに水槽に入れてはいけません。
水槽の水とショップで販売されていた時の水質が異なるため、ショックを起こしてしまうためです。
ショックを起こさないように「水合わせ」という作業を行います。
水合わせの方法
水合わせは以下の手順で行います。
- 袋のまま30分程度浮かべる
- 袋の中の水を1/3程度捨て、捨てた量水槽の水を入れる
- 20分待つ
- 2と3を3回繰り返す
- 優しく水槽に放す
最初に袋のまま浮かべるのは水温を合わせるためです。あとは少しずつ水槽内の水を慣らしていく感覚です。
作業は全て水槽に袋を浮かべてその袋のまま行います。
数日は餌を控える
水槽にお迎えしてからしばらくは餌を控えます。
作ったばかりの水槽は水を綺麗にしてくれる力が備わっておらず、このタイミングで餌をあげるとフンが海水魚にダメージを与えるためです。
お迎え初日は餌を与えないでおき、2日ほどは口に数粒入る程度に餌を抑えます。
3日以降は通常通り餌を与えても構いません。
必要なお世話
海水魚に必要なお世話は「餌やり」、「足し水」、「水換え」、必要に応じて「フィルターの掃除」です。
餌やり
餌は1日に1回与えます。
与え方のコツは食べ残しが出ないよう少しずつ小出しにして与えることです。
一度に多くを与えてしまうと食べ損ねが出てしまい、底に落ちてしまいます。
スズメダイは床に落ちた餌を食べないのですぐに取り除いて水が汚れないようにする必要があります。
少しずつ小出しにして与えて食いが悪くなってきて残しそうだなと感じたら、与えるのをやめて食べ残しが出ないようにします。
くれぐれも食べ残しを出さないこと、まずこれを守りましょう。
数粒食べていれば餓死することはありません。
足し水
水が蒸発している場合は足し水を行います。
足し水に使う水は必ずカルキ抜きをした水道水を使用します。
ペットボトルなどにあらかじめ作っておいて、気づき次第水槽へ注ぐと良いでしょう。
水換え
汚れが少しずつ水槽に蓄積していくため、水換えを行って汚れを吐き出します。
水槽の大きさにもよりますが小さなもので一週間に1回、30cm(15L)以上で2週間に1回が目安です。
水換えは以下の手順で行います。
- 水槽内の水を1/2排水する
- バケツに水道水を入れる
- お湯を使って水槽内の水と温度をだいたい合わせる(±0.5度)
- バケツの水と人工海水から海水を作る
- 人工海水を溶かしている合間に水槽内の比重をチェックし問題がないか見ておく
- 人工海水が全て溶けて透明になったら、比重計で濃度が範囲内かチェック
- 作った人工海水を水槽に優しく注ぐ
温度を合わせる際、デジタル水温計があれば便利です。目視で温度をチェックできます。
慣れてきたら手でも相対温度が分かるようになります。
あとは必ず人工海水を溶かしきって下さい。
人工海水が溶け切っていないと海水魚にダメージを与えてしまいます。
フィルターの掃除
フィルターにゴミが多く溜まり、フィルターの流量が大幅に落ちてきたら濾材を取り出して掃除を行います。
洗う際は上下を水道水で通して詰まりを解消する程度で大丈夫です。
洗っても改善されなかったり、ボロボロでどうしようもなくなった場合は濾材の取り替えサインです。
まとめ、所感
金魚や熱帯魚などの淡水魚と比べ、海水魚はかなり病気にかかりやすく、初心者が失敗する一番の原因は病死だと思います。
病気を予防するためにはある程度大きい水槽が有効なのですが、最初から大きな水槽を揃えるのはハードルが高いと思います。
スズメダイは海水魚の中でも飛び抜けて病気に強いため、何よりも安く始めたい初心者には最も適した海水魚です。
本記事が参考になりましたら幸いです。
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