海水水槽におけるオーバーフロー水槽のススメ
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オーバーフロー水槽はメイン水槽の他にサンプ水槽を保有する水槽です。
オーバーフロー水槽は海水魚を飼う上で様々なメリットがあり、海水水槽=オーバーフロー水槽というイメージを持たれることも少なくありません。
オーバーフロー水槽はマリンアクアと相性が良く、海水水槽におけるオーバーフロー水槽のメリットをご紹介します。
目次
サンプがある
オーバーフロー水槽はサンプ水槽があること自体がメリットになります。
サンプがあるだけで様々なメリットがあります。
ヒーターやスキマーなどの器具類が収納できる
サンプ水槽に各種器具類をまとめて収納することができます。
見た目がスッキリする
オーバーフロー水槽でない水槽はライブロックで隠したりしない限りはどうしてもヒーターなどが見えてしまい、見た目の邪魔になってしまいます。
オーバーフロー水槽だとサンプに収納できるため本水槽にはヒーターやスキマーなどが見えず、見た目をスッキリさせることができます。
器具のメンテナンスが簡単になる
ヒーターが壊れた場合メイン水槽から撤去する必要があり、うまくライブロックで隠したり、凝ったレイアウトであれば撤去による手間も大きくなってしまいます。
その点オーバーフロー水槽だとメイン水槽のレイアウトに干渉せず、メンテナンスを行うことができます。
多く濾材を収容できる
サンプに濾材を収容できるため多く濾材を入れることができ濾過能力を大きく向上させることができます。
例えばリーファー社の45cmキューブのオーバーフロー水槽はサンプが28Lありますが、水槽に相当するテトラ社の外部式フィルター「テトラ バリューエックス パワーフィルター 90」の濾材容量は「7L」のため4倍も多く収容できることになります。
サンプは濾材の他にも飼育器具など入れるため28Lフルに濾材を入れることはありませんが、それでも外部式フィルターを大きく超えた濾材を入れることができます。
濾材のメンテナンスも楽になる
さらにサンプ水槽の濾材にはすぐにアクセスできるようになるため、濾材の掃除や入れ替えなどのメンテナンスがとても楽です。
強力なプロテインスキマーの設置ができる
水槽内に取り付けれるプロテインスキマーはエアーストーンを利用したエアフロー式のものがありますが、パワーが弱くスキミング能力はあまりありません。
プロテインスキマーの代名詞であるベルチェ式タイプはサンプに設置するタイプのものが殆どで殆どで、オーバーフロー水槽にすることで設置できるようになります。
特にプロテインスキマーの性能が大きく影響するベルリン式システムではオーバーフロー水槽が実質最低条件になっています。
飼育できる魚の数が増える
サンプも水槽であるためサンプ分水量が増えます。
勿論フルサイズの水槽ほどではありませんが濾過装置の数リットルとくらべると何十リットル単位で増えるので心強く、本水槽の見た目水量より飼育許容量も増えます。
たとえばREFFERの45cmキューブのオーバーフロー水槽はサンプが「28L」もあり、これだけで30cm水槽分の水量があるため、魚の数が2~3匹増やせる計算になります。
小さなカクレクマノミ2匹分水槽が賑やかになります。
水位が一定に保てる
メイン水槽の水位は一定に保つことが出来ます。
オーバーフロー水槽の水循環の仕組みはサンプの水をポンプで送りこみ、一定水位以上の水は溢れてサンプに戻ります。
水は蒸発しても本水槽の溢れるラインは一定のためサンプ水槽の水が減っていくことになります。
水位が少しずつ減っていくことが無いため、水位の変化による以下のような問題が発生しません。
- 水面近くのサンゴにダメージがある
- 水流ポンプの水流が水面と噛んでしまう
- 水面近くのガラスが汚れやすい
気になるデメリットは?
勿論オーバーフロー水槽はメリットだけではありません。
敷居が高い
オーバーフロー水槽は高価な水槽なため、導入にはハードルが高いです。
一般的なガラス水槽であれば5,000円もあれば入手が可能ですが、オーバーフロー水槽だと10万クラスになってしまい値段が跳ね上がってしまいます。
音が煩い
オーバーフロー水槽は構造上、水が落ちる仕組みになっているため水が落ちる音が発生してしまいます。
私の場合は「確かにうるさいと言えばうるさいくらいかなぁ」と思う程度でしたが、寝室などには置けないと感じる人もいます。
私は寝室で枕元に置いていますが音が大きい理由により寝れないと感じたことはありませんでした。
水槽用クーラーの方が遥かに大きいです。
※消音を意識したレッドシーのリーファーナノを使用しているのも理由かもしれません。
水が落ちる音も慣れてくれば心地良くてリラックスできます。
まとめ
オーバーフロー水槽はサンプ水槽が増えることにより様々なメリットがあります。
メリットをまとめると以下の通りです。
- ヒーターやスキマーなどの器具類を隠せる
- 濾材を多く入れれる
- 強力なプロテインスキマーを設置可能
- 飼育できる魚の数が増える
- 水位が一定に保てる
私も実際にオーバーフロー水槽を使っていますが、ハードルは高いもののそれに見合ったメリットがあると感じています。
特に強力なプロテインスキマーを設置できることが大きく、ベルリン式システムでは必須です。
水槽選びの参考になれば幸いです。
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