マリンアクアで飼育される海水魚のおおまかな種類とその特徴!
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水槽で飼育できる海水魚をグループ分けし、それぞれの特徴や写真などを紹介します。
これから飼育する魚を決めようとしている方や、ある程度慣れてきて他の魚を「どうしようかなー?」と検討中の方向けの記事になっています。
いろいろな海水魚ジャンルを見てみて下さい!
目次
スズメダイ・テンジクダイの仲間
小型魚が多く複数匹を入れて水中に泳がせることができるグループです。
スズメダイ系
強い青色のカラーの魚や白黒のはっきりとしたカラーが多く海水魚らしい見た目の魚たちです。
ルリスズメやシリキルリスズメダイ、ミスウジとヨスジリュウキュウスズメダイは代表的な海水魚です。
大きさは5~6cmほどの小型のものが多いですが10cmをゆうに超えてくるものもあるので注意が必要です。
例えばネオンダムセルは小型魚のルリスズメと並べて売られていることが多いのですが、10cmを超えてしまう海水魚です。
性格はかなりキツいものが多く、小さい頃は問題無かったものの成長にしたがって性格の荒さが強くなってきます。
温和なスズメダイはデバスズメ、スプリンガーズダムセルなどに限られます。
クマノミ系
イソギンチャクと共生するクマノミのグループです。
赤色や黒、白の柄が可愛いく、映画「ファインティングニモ」に登場する主人公がクマノミであったため一般的にも非常に人気のあるグループです。
イソギンチャクは飼育のハードルがあがりますがイソギンチャクと共生する様子はとても癒やされるため、イソギンチャクにステップアップする飼育者も多いです。
こちらもスズメダイの仲間に属しているため性格はキツいものが多いです。
カクレクマノミが最も温和なクマノミですが、それでも他魚に対して威嚇行動をとるくらいには性格が強いです。
その他のクマノミは他魚に噛み付いたり、死ぬまで追い回すこともあり、スズメダイらしい性格だと言えます。
テンジクダイ系
群れで泳がせられる小型魚の定番といえばテンジクダイです。
テンジクダイはとても温和で小型魚が多いため混泳やタンクメイトにはとても向いています。
海水魚らしい派手な柄をしたマンジュウイシモチや、しましま模様が目立つプテラポゴン・カウデルニィなどがとても人気の海水魚です。
水槽内では広い場所でその場を停止するように泳いでいることが多いため、鑑賞にも向いたグループです。
チョウチョウウオ・ヤッコの仲間
チョウチョウウオとヤッコのグループは定番の海水魚グループで、水槽の主役的な魅力がある海水魚たちです。
チョウチョウウオ系
白黒や黄色の体色とおちょぼ口が可愛い海水魚です。
飼育難易度が高いグループで海水魚の愛好家からも一目置かれています。
状態が良い個体が少ないのにも加え生体の値段が高も高いです。
また本来サンゴを食べていたりするため餌付けが難しく拒食してしまうことも。
多くのチョウチョウオはサンゴ食性があるためリーフタンクには向いていませんが、サンゴ食性の低いチョウチョウオ(ロア亜属)もいます。
食べられにくいソフトコーラルの水槽に泳がせるのも良いでしょう。
ヤッコ系
こちらもチョウチョウウオと並んで海水魚では定番のグループで、様々なカラフル体色が目立ちます。
大きさも10cm~15cm程と小型水槽の水槽の主役にはもってこいのサイズから、50cmぐらいの大型のヤッコもあり小型水槽から大型水槽まで広く人気のあるグループです。
特性がチョウチョウウオとよく似ており、チョウチョウウオまではいかないもののサンゴを食べてしまったり、餌付きにくいことがあります。
サンゴ食性がほとんど無いフレームエンゼルは目をひく赤い体色と飼育がしやすいことにより定番の海水魚のひとつです。
大型ヤッコも人気のあるジャンルで根強い人気があります。
ハナダイ・ベラ・バスレットの仲間
水槽内を遊泳する7,8cmぐらいのグループです。
ハナダイ系
名前どおり赤や黄色のカラフルな魚たちのグループでダイバーにも人気があります。
群れを作る性質があり数を入れて泳がせると見応えがありますが体長は8cmほどと群れを作らせるには大きい水槽が必要です。
性格的には温和のため小型水槽でも数匹泳がせて楽しめます。
オスとメスで柄が異なるものも多く、さらに産地でもバリエーションがありますので同じ種類だけでもいろいろなカラーがあります。
キュウセン・モチノウオ系
砂に潜るベラのグループです。
夜間は砂に潜るため底床は細かい砂の方が快適に過ごせるようです。
砂が起因する病気に強く白点病などにかかりづらいため強健なグループです
あちこちを泳ぎ回り、また好奇心が強く懐きやすい性格的をしているためペット的な魅力があります。
反面、好奇心がたたって他の魚を追い回してしまうこともあるので注意が必要です。
クジャクベラ・ラス
砂に潜らないベラの仲間です。
カラフルな見た目と長いヒレが特徴で威嚇や求愛時はとても美しい見た目をしています。
さらにフラッシャーラスと呼ばれるクジャクベラの仲間は興奮すると体色が目に見えて変わるため根強い人気があります。
ショップに並ぶのはオスが多いですがオス同士だとケンカするため注意が必要です。
こちらも遊泳性が強くあちこちを泳ぎ回るため見てて飽きません。
グランマ・メギス系
体色を塗り分けたようなカラーリングが印象的なドティーバック・バスレットと呼ばれるグループです。
性格的にも淡水熱帯魚のシクリッドらしい性格をしていて威嚇までにとどめる温和な種類もいれば、追い回すような攻撃的な種類もいます。
バイカラードティーバックなどメギスの仲間は泳ぎ回りますが、ロイヤルグラマやバスレットの仲間は隠れ家付近をうろうろしています。
淡水魚でいうとアピストやペルヴィカクロミス(河川シクリッド)に近い魅力があります。
クリーナーフィッシュ
クリーナーフィッシュと呼ばれる他魚についた食べ残しや寄生虫などを食べるベラの仲間です。
遊泳性は強く独特な泳ぎ方で泳ぎ回り、常に掃除する魚を探し回っています。
魚を見つけるとエラや口に突っ込もうとしてまとわりつきます。
そのため他の魚にストレスを与えるのではないかと考える飼育者も多く、大型魚を飼育しているからといってホンソメワケベラを入れたほうがよいかは賛否両論です。
きれいな見た目で泳ぎ方が楽しいため単にタンクメイトとして楽しむのも良いでしょう。
ハギの仲間
草食性が強いハギ、アイゴのグループです。
海藻・コケ取りとしても活躍し、予めハギ類を入れておくと海藻が生えてしまうことを防ぐことができます。
ハギ・タン系
20cm~30cmほどの海藻食性が強いグループです。
海藻食性が強くコケおよび海藻除去として入れられることも。
運動量が多く水槽内では忙しく動き回る様子を観察できます。
このグループは白点病にかかりやすいことがありますので、しっかりした水流ポンプを設置するなどの対策を行いましょう。
野生の最終サイズは20~30cmと大きいですが、水槽内では成長が非常にゆっくりのため45cmの小型水槽でも人気があります。
特にキイロハギ全身目の覚める黄色をしているため代表的な海水魚のひとつです。
ニザダイ系
映画「ファインティング・ニモ」及び「ファインティング・ドリー」に登場するドリーの元になったナンヨウハギが属しているグループです。
こちらもハギと似たような特性があり、「遊泳性が高い」、「海藻が主食である」、「白点病にかかりやすい」特徴があります。
しかしながら成長が遅いハギに対して、ニザダイは成長速度が早く大きな水槽を用意することが必要です。
ナンヨウハギは初心者に人気がありますが、その実やや飼育にはハードルが高いので注意が必要です。
アイゴ系
ヒレが尖っており毒を持っているため取扱いに注意が必要なグループです。
こちらも草食性が強い性質がありますがなんでもよく食べるためよく肉厚のある太った個体が多く見られます。
体長は20cm~30cmほどで食べる量も多いためある程度の飼育環境が必要です。
フグ・カワハギの仲間
ゆっくり泳ぐフグとカワハギのグループです。
カワハギ系
円盤のような見た目をしておりおちょぼ口も可愛いグループです。
カーリー駆除にも使用されることがあります。
カーリーもサンゴに近いグループのため似たような見た目をしているウミアザミなどは食べられてしまうこともあります。
水流は強くてもヒレを駆使して意外と上手に泳ぐためリーフタンクに泳がせられるカーリー駆除として一定の人気があります。
また大型になる魚もおりモンガラカワハギはその代表種です。
フグ系
かわいいおちょぼ口とずんぐりとした体型、ぴこぴこと泳ぎ回る容姿から可愛いグループです。
人気のあるグループなのですが白点病にかかりやすく飼育は難しい部類になります。
その見た目に反して性格が荒いというよりかは毒と強靭な牙で敵無しなのでどちらかというと自己中心的な性格をしています。
追い回すようなことはありませんが、目障りだと思ったら齧ったり押しのけたりすることあるため混泳には向いていません。
強い水流だと疲れて流されてしまいますので弱い水流で飼育しましょう。
ハゼ・ニシキテグリの仲間
ハゼの仲間と似たような特徴のニシキテグリのグループです。
遊泳ハゼ
中層や上層で遊泳するハゼです。
ハタタテハゼが代表的で美しく清涼感のあるカラーリングの魚が多いです。
性格的には臆病で気が強い魚がいると岩に隠れて出てこなくなることもあります。
臆病な反面、同種間ではテリトリーを持つため複数匹入れるとケンカしてしまいます。
そのため1つの水槽に1匹までとするのが良いでしょう。
複数匹入れる場合はある程度大きい水槽で飼うかテリトリーを持てないよう過密気味に飼育することが必要です。
驚いた拍子に水面にジャンプすることがあるため高さのある水槽(45cm)で飼育するか、フタが必須になります。
底生遊泳ハゼ
砂場に住んで砂中の虫などを食べているハゼのグループです。
砂ごと口に含んで餌と砂を選り分けて食事を行うベントス食性を持っています。
ベントス食性により砂を撹拌するため砂の掃除屋さんとして人気があります。
ジョーフィッシュ
巣を作って流れてきた小エビなどを食べているハゼの仲間たちです。
巣穴からひょっこり顔を覗かせている様子はとても可愛く愛好家も少なくありません。
しっかりした巣穴が作れるように細かめのサンゴ砂をベースに大きい粒のものも混ぜて厚めに敷くと巣穴を作ってくれます。
共生ハゼ
ジョーフィッシュと異なり自分では巣を作らず、小型エビが作った巣に入り込んでエビと共生するタイプのハゼです。
巣を使わせてもらう代わりに、目があまり良くないエビに変わって危険を知らせる役割を持っています。
水槽内でもその様子を観察することができるため人気のあるジャンルになっています。
ハゼごとに共生するエビがある程度決まってるので、対応した組み合わせで飼育を楽しみましょう。
サンゴハゼ
サンゴ礁を住処とし流れてきた小エビを食べる小型ハゼの仲間です。
大きくても3cmほど小柄なことに加え、サンゴに寄り添いながら生活しているのでリーフタンクのマスコットとして人気があります。
餌を常についばんでいる習性を持っていますので餓死に弱くこまめな給餌が飼育のポイントです。
習性どおりミドリイシやトサカ類など枝上のサンゴがある環境で飼育してあげるとサンゴで休む様子が観察できます。
ギンポ・ブレニー
植物性が強く、コケや藻類を食べるハゼのグループです。
コケ取りとして最強のヤエヤマギンポを始め、小さくて可愛いブレニーもいて単にコケ取り要因だけではありません。
コケが生えているなら餌を与える必要はありませんが種類によっては好きなコケが違ったり、あまりコケを食べない種類もいるため痩せていないかを観察し、必要に応じて給餌を行って下さい。
顔と行動がひょうきんなため鑑賞にも適しています。
多種に対しては温和ですが同じ仲間に対してはケンカを始めてしまいますのでギンポ・ブレニー類は1つの水槽につき1匹までとしましょう。
ニシキテグリ
底やライブロック上を生活層とするニシキテグリの仲間です。
マンダリンフィッシュとも呼ばれ、目の覚めるような派手な体色が人気です。
人工飼料にはほぼ餌付かないため冷凍ブラインなどの冷凍エサが必須になります。
その他の仲間
分類上や特徴が似たようなものが無く、分けれなかった海水魚グループです。
店頭に常に置いてあるようなグループではありませんが、タツノオトシゴやクダゴンベなどマスコット的な魅力のある魚が多いです。
ゴンベ系
底やライブロックを動き回るゴンベの仲間たちです。
ちょこちょこ動き回り、岩の上で休んだりしているので水槽の良いマスコットになります。
代表的なクダゴンベは愛嬌のあるシルエットとチェック模様が綺麗なためとても人気がある海水魚です。
クダゴンベも含めて丈夫な魚が多いため初心者でも飼えるグループです。
シーホース・タツノオトシゴ
タツノオトシゴも水槽で飼える海水魚のひとつです。
独特の見た目と泳ぎ方が特徴で好きな人にはたまらない海水魚で飼育していること自体もステータスになることも。
他の海水魚と違い弱い水流で海藻が繁茂している環境を好みます。
人工飼料に餌付かないため冷凍エサまたは活餌を与える必要があり餌やりには気を配る必要があります。
本種だけの専用の水槽でじっくり飼育したい海水魚です。
チンアナゴ・ガーデンイール
砂を厚めに用意してあげると砂に潜ってその様子を観察することができます。
他魚と混泳させるとビビって隠れてしまいますので本種のみで飼育するほうが適しています。
餌も自分から取りに行かず近くにきた餌をついばむため混泳には向いていません。
その独特の魅力の愛嬌から一定の人気がある海水魚のジャンルとなっています。
ハタ・カサゴ系
小さくても30cmほどと大型の海水魚です。
大型でかつ肉厚のあるスタイルをしているため、どっしりとした佇まいは他の海水魚にない魅力があります。
中にはサラサハタやミノカサゴなど目をひくものもあり、鑑賞面でも美しい魚がいます。
ウツボ・サメ・エイ
ウツボやサメの仲間も飼育できる海水魚のジャンルです。
大きな魚はとても迫力がありその中でもサメやウツボなど一般的に危険とされる魚を飼えるのはそれだけで魅力的です。
かなり迫力があるため餌を食う様子や泳ぐ姿は力強さに溢れていて飼っていること自体が自慢できるほど。
大型の水槽が必要だったり餌代がかかってしまいますが巨大魚ジャンルは根強い人気があります。
ウツボに関しては飛び出しがかなり多いためフタで完全に隙間を埋めることが飼育のポイントです。
初心者にオススメの海水魚の種類は?
自分が飼いたいと思う魚があればそれを飼育するのが一番です。
ですが漠然と何を飼うか特に考えていないなら以下のグループがオススメです。
スズメダイの仲間
初心者にオススメの海水魚グループは何と言ってもスズメダイ系ですね。
性格がきついのは短所ですが何より丈夫なためまずはやってみようと思う初心者にはオススメの海水魚グループです。
スズメダイ系はビビットカラーで見た目も派手なのでグッド!
中でもデバスズメダイは温和なので後から海水魚を追加する際にケンカしたりしないため最初にはうってつけの海水魚です。
共生ハゼ
何と言ってもエビと共生する様子が観察できる共生ハゼの仲間は見ていて楽しいグループです。
病気になりにくい特徴があり、白点病にしてしまいがちな初心者でも飼育が十分可能です。
さらに温和で他の魚を攻撃したりすることは無いため後から入れる魚と強調できるのもオススメポイントです。
ハタタテネジリンボウ+ランドールズピストルシュリンプの組み合わせが定番です。
エビと共生している様子を見るのは楽しいですよ!
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