カクレクマノミがよくかかる病気とその治療・対策

カクレクマノミがよくかかる病気について、症状・原因・治療方法をまとめました。

特にトリコディナと言われる病気は進行が早く、治療が遅れると数日に死にいたる恐ろしい病気です。

毎日観察して早期発見に努めましょう。

目次




白点病

軽度の白点病のカクレクマノミ体に白い点のようなものいくつも見られる症状です。

画像のものは軽度の白点病で気持ち異常かな?とわずかに分かる程度で、酷いものは明らかに分かるようになります。

原因

白点病は白点寄生虫が引き起こす症状で、白い点のように見えるものは寄生虫本体です。

魚に取りついて養分を吸収しており、繁殖可能になったら離れて子供をバラまきます。

そのため白点病が発症したということは水中に小虫がいっぱい漂っています

食事療法

スポイトから餌を食べる海水魚軽いものなら冷凍ブラインシュリンプを与え、免疫力を向上させるだけで自然治癒できます。

完治してしばらくは冷凍ブラインシュリンプを与え続けます。
途中で止めると再発するので継続します。

淡水浴による治療

水が入ったバケツ白点病が体中に多く現れる場合はまず淡水浴を行って寄生虫を落とします。

カルキ抜きをし温度とpHを合わせた真水を用意して、その中に2分ほど泳がせると白点状の寄生虫がとれます。

が、先述した通り水中には多く漂っているためあくまで応急処置です。

飼育環境の根本を改善する必要があります

予防のために

ウェーブポンプカクレクマノミの体力を常に健康に保つことが重要で、体力が落ち免疫力が低い状態だと寄生されやすくなってしまいます。

白点病を発症した場合は飼育環境の見直しを行わないと治療してもすぐに再発します。

小型水槽の場合は昼夜の温度差による体力低下が無いようにより水量の多い水槽にする汚れの少ない(硝酸塩濃度が低い)環境を保つ淀みない水流で病原菌の温床を無くすなどの対策が必要です。

殺菌灯も有効

強い日差し水中には目には見えない小虫が漂っており、それらには殺菌灯による滅殺が有効です。

殺菌灯をつけて寄生虫の数をグッと減らすことができます。

白点病をひきおこす寄生虫は生まれてからの寿命が1日のため、殺菌灯による効果が期待できます。

トリコディナ

トリコディナの初期症状のカクレクマノミ体全体やヒレに白っぽい膜のようなものが見られ、またカクレクマノミ特有のクネクネした泳ぎをしなくなることがあり、泳ぎ方に違和感を覚えます。

画像のものは初期症状でヒレの透明部分がしろっぽく、頭側も白く覆われています。

トリコディナは病気の進行がとても早く放置すると数日で死んでしまうため見つけ次第の対策が重要です。

原因

トリコディナという寄生虫がとりついて発症します。

淡水浴による治療

クリアスライダーカルキ抜きをし温度とpHを合わせた真水を用意して、その中に2分ほど泳がせ白い膜を剥がしてやります

2分経っても剥がれていない場合は爪を立てないように指の腹で膜をそっと剥がします。

剥がそうとすると暴れて取れることもあります。

予防のために

レッドシーの硝酸塩濃度測定キットトリコディナはカクレクマノミの抵抗力が弱っていると発症し、体力のある健康体のカクレクマノミにはほとんど発症しません。

飼育環境を見直し体力を削ってしまう要因を排除していきましょう。

具体的には小型水槽の場合は昼夜の温度差による体力低下が無いようにより水量の多い水槽にする汚れの少ない(硝酸塩濃度が低い)環境を保つことが重要です。

関連水槽における硝酸塩とは?害や濃度が高い時の対策など

まとめ、個人的な所感

カクレクマノミとハナサンゴカクレクマノミがかかりやすい病気に関して箇条書きにまとめます。

  • カクレクマノミがよくかかる病気は「白点病」と「トリコディナ」
  • 白点病は殺菌灯が効果大
  • トリコディナは見つけ次第早急に治療しないと、数日で死ぬ
  • 白点病、トリコディナとも淡水浴で原因寄生虫を落とせる
  • 病気になるということは体力が落ちたということなので飼育環境の見直しを

あとは小型水槽だと水量が少なく、昼夜の寒暖差で体力を奪ってしまいかなり病気にかかりやすい環境であります。

もし30cm以下の水槽であったなら、45cm水槽や30ハイタイプなどより水量が多い水槽へのお引っ越しするのがオススメです。

小型水槽だと病気といたちごっこで嫌になります(´・ω・`)。

こちらも併せて:病気しない海水水槽を作るための4つの予防ポイント

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