カクレクマノミが入るサンゴはコレだっ!リーフタンクで共生を見よう!
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カクレクマノミとイソギンチャクの共生はとても魅力的で是非水槽で再現したいと思うもの。
しかしイソギンチャクはクマノミ専用水槽でない限り入れづらい・・・。
そこでサンゴの中にはカクレクマノミが入ってくれる可能性があるものがあるんです!
今まで導入したサンゴでイソギンチャクの代わりになる入ってくれたオススメのサンゴを紹介します!
目次
イソギンチャクのハードル
の、前にイソギンチャクへの導入にはハードルがあることをお話しておきます。
イソギンチャクはとても強い毒性を持っており、その上好き勝手に移動してしまう特性があります。
自分が置いておきたい場所にイソギンチャクを置いても翌日にはまったく別のところにいるなんて日常茶飯事です。
そのため移動することで設置していたサンゴに触れてしまいサンゴを毒で殺してしまうことが起こり得ます。
特に成長が遅くじっくり育成するミドリイシなどのSPSや一度調子を崩すと復帰が難しいLPSにとっては、移動して接触されてはたまったもんじゃありません。
移動のコントロールはある程度可能だが不確定
イソギンチャクは自分が気に入った場所に移動しますが、気に入る条件は「くぼみがある」、「照明が丁度よい」、「水流が丁度良い」などがあります。
そのためある程度イソギンチャクに適した環境を用意しておくことで移動を防ぐことができるといえば出来ます。
が、生き物のためいくら条件が良くても移動しないわけでは無く、それでも移動してしまうこともあります。
イソギンチャク側からすれば「モット良イ場所サガスゾ~!」という感覚なのかなと思います。
上を見ず妥協してほしいですネ(´・ω・`)
死んだ場合は早急な対応が必要
移動してストレーナーや水流ポンプに巻き込まれる事故が多く、巻き込まれてしまった場合はイソギンチャクに深刻なダメージとなり死んでしまうことが多いです。
更にイソギンチャクが死ぬだけにはとどまらず、死んだ時にイソギンチャクの破片と体液が水槽内に飛び散り、他のサンゴや海水魚に多大なダメージを与えてしまうのです。
そうした場合は早急に大部分の換水が必要です。
怪しいと思った場合は早急に取り出さないと水槽自体が全滅してしまう恐れがあり、このこともイソギンチャクのハードルを引き上げています。
最も相性の良いハタゴイソギンチャクは更にハードルが高い
カクレクマノミが共生するイソギンチャクとして定番のイソギンチャクは「ハタゴイソギンチャク」です。
そのほかに入るといわれている「サンゴイソギンチャク」、「タマイタイソギンチャク」、「シライトイソギンチャク」ですら入らない可能性が十分ありますが、こと「ハタゴイソギンチャク」に関しては入らないのを見たことがありません。
ダントツでカクレクマノミが好むイソギンチャクがハタゴイソギンチャクです。
しかしながらこのハタゴイソギンチャクは魚を捕まえる能力が強く、他の魚を食べてしまう事故が起こってしまいます。
更にハタゴイソギンチャクはかなり大型になるタイプのイソギンチャクなので導入にはためらわれます。
カクレクマノミが入ったサンゴ
以上のようにイソギンチャクの導入はハードルがあり、あまり入れたくないものです。
サンゴで代用することができれば移動しないのでミドリイシが入ってる水槽や他の魚が入っているコミュニティタンクに入れることができます!
私が実際に試してカクレクマノミが入ったサンゴを紹介します!
バブルコーラル
バブルコーラルは泡のようなぷっくりとしたサンゴで別名ミズタマサンゴとも呼ばれています。
バブルコーラルは毒性が強いからかカクレクマノミが危険を感じた時に体を擦り付けることがありました。
常時入ってくれるわけではなくあくまで緊急退避場所という程度です。
バブルコーラルはチョウジガイと呼ばれるサンゴの仲間で毒性が強く触手が肉厚としている特徴を持っているため、このチョウジガイのサンゴはクマノミが入ってくれる可能性が高いのです。
しかしながらチョウジガイ系のサンゴはデリケートで一度調子を崩してしまうとそのまま溶けてしまうこともあるほど取り扱いには注意が必要です。
バブルコーラルはチョウジガイ系のサンゴの中でもダントツで丈夫なため失敗してしまうことも少ないサンゴです。
調子を崩してもしばらくすると復活します。
見た目は好き嫌いが分かれるサンゴですが白や水色、緑色など様々なカラーがありますのでパステルカラーを集めてみると幻想的な雰囲気になるので個人的には綺麗で可愛いと思っています。
オオウミキノコ
オオウミキノコはイソギンチャクに良く似ている容姿と大きくなってくると立体的にウネウネした形に成長するのが特徴のソフトコーラルです。
何と言ってもシルエットがカクレクマノミが最も好むハタゴイソギンチャクに似ており、結構な確率で入ってくれるタイプのサンゴです。
日中はオオウミキノコの周りを中心に活動するようになり、夜間はオオウミキノコに入って寝るようになります。
日中からべっとりオオウミキノコに入ってくれれば良いんですが残念ながら裏側や周りをウロウロする程度です。
カクレクマノミからすればオオウミキノコはハタゴに良く似てて興味は持ってくれるものの、毒性が低いためべったり入るサンゴとしては心もとないという感じでしょうか。
先述したバブルコーラルは夜間しぼむためベッドになりませんが、オオウミキノコは夜間でもポリプが開いているため寝る時にイソギンチャクが無い不安を紛らわせるために入ってくれるみたいです。
オオウミキノコは小さいと立体感、ウネウネ感が出ないため入ってくれません。
イソギンチャクの代用とする場合はある程度大きいものをチョイスしましょう。
トランペットコーラル
トランペットコーラルはミズタマサンゴと同じチョウジガイ系のサンゴで強い毒性と肉厚感のある触手が特徴のポリプです。
チョウジガイ系のサンゴの中では丈夫な方で飼育もしやすいサンゴのひとつです。
見た目がシライトイソギンチャクそのもので且つ毒性も強いというサンゴなので入るのではないかと期待しましたが、最初のうちは全く入りませんでした。
ポリプが手にひっつくほどイソギンチャクの性質を強く持っていたため期待しましたが受け入れられませんでした。
考えてもみればサンゴイソギンチャクやらタマイタダキイソギンチャクといいイソギンチャクですら入らないこともありますし、イソギンチャクにとても良くにているからといって入ってくれるという考えが甘かったみたいです。
しかしながら長期で飼育しているとトランペットコーラルに体を擦り付けるカクレクマノミがでてきました!
気が向いた時だけなのかたまーにトランペットコーラルに体を擦り付けます。レア行動です。
残念ながらずっと入るわけではなくササササッと体を押し付ける程度です。
なんか痒いからとりあえず体押し付けとくっていう感じにも見えます。
触手部分が縮んできたトランペットコーラルに入ったため、もしかして触手部分が邪魔だったのでしょうか。
なんにせよトランペットコーラルもカクレクマノミが入ったサンゴになりました。
ハナサンゴ
ハナサンゴもバブルコーラルやトランペットコーラルと同じくチョウジガイ系のハードコーラルです。
何と言ってもその見た目はイソギンチャクであるセンジュイソギンチャクによく似ています。
知らない人が見ればイソギンチャクにしか見えませんよね。
ハナサンゴは試しに小さいものを入れてみたんですが導入後数日で黒いカクレクマノミであるブラックオセラリスが顔を突っ込むようになりました。
通常のカクレクマノミはすでにオオウミキノコを住処としているからか入ってはくれませんでした。
お試しで小さいものを導入してみましたが大きいものを導入すればもっと入ってくれるんじゃないかと期待しています。
個人的にはカクレクマノミが一番共生したくなるサンゴだったのではないかと感じています。
チョウジガイでユラユラ系のサンゴはカクレクマノミが入る可能性があるサンゴですね。
例えばナガレハナサンゴやコエダナガレハナサンゴも可能性は十分ある思います。
サンゴにとっては迷惑?
そもそもサンゴはカクレクマノミが入ることを歓迎していないのは事実です。
カクレクマノミがサンゴにべったり入ると嫌がるのかポリプを閉じることがあります。
特に普段からクマノミの接触に慣れていないサンゴだと間違いなく閉じます。
そのため入る可能性のあるサンゴでデリケートなサンゴや調子を崩しているサンゴはカクレクマノミが接触した結果、弱ってしまい死んでしまうこともあります。
調子が良かったり、ある程度丈夫なサンゴであれば慣れて触れられてもポリプは閉じないか、すぐにポリプが戻るようになります。
特にチョウジガイ系のサンゴは気難しい一面を持っていますので注意が必要です。
カクレクマノミが入りそうで入らなかったサンゴ
逆にこれは入るんじゃないか?と思っても入らなかったサンゴをご紹介します。
ウミコノコ
オオウミキノコは大きすぎるのでまずは通常のウミキノコを試しましたが入ってくれませんでした。
45cm水槽を1/3占める程度の巨大なウミキノコに成長し、とても立派なポリプが出ていかにもイソギンチャク!といった容姿でしたがダメでした。
ウミキノコはオオウミキノコと同じくイソギンチャクのような容姿をしていますが、オオウミキノコとは違いウネウネした形にならないためこの点が不評のようです。
カクレクマノミが共生するオススメのサンゴ
それでは私の経験よりカクレクマノミが共生する可能性が高いオススメのサンゴを紹介します。
ハナサンゴ
ハナサンゴは導入数日で入ってくれて最もカクレクマノミが入りやすいサンゴだと思います。
もう見た目からしてセンジュイソギンチャクなのが良いんでしょうか。
大きなもののほうが入りやすくイソギンチャク(サンゴ)への依存度を上げると思います。
依存度が上げてべったり入ってくれるようになれば最高ですね。
ハードコーラルなので取扱いが難しいのが難点です。
デリケートですし、飼育設備もある程度のものが必要になってきます。
オオウミキノコ
ハナサンゴはハードコーラルのため維持が難しいハードルがありますが、ソフトコーラルであるオオウミキノコであれば飼育が簡単です。
ウネウネした体はカクレクマノミが大好きなハタゴイソギンチャクを連想させ、入る可能性が高いサンゴです。
残念ながら日中はオオウミキノコの回りを泳ぐ程度に収まりますが、夜間はオオウミキノコで寝る様子を観察できるため微笑ましいです。
オオウミキノコは小さいと独自のウネウネした形状がでずにカクレクマノミが全く見向きもしないため、ある程度大きいものを導入するようにしましょう。
これで日中も入ってくれたらなぁと惜しい限りです。
おわりに
今までいくつかのサンゴで共生している様子を観察できないかと試しましたが、日中からべっとり入ってくれるサンゴはいませんでした。
イソギンチャクに顔をうずめてモフモフしている様子を見たいならばやはりサンゴでは難しめとは思います。
カクレクマノミと最も相性が良くべっとり入ってくれるイソギンチャクはハタゴイソギンチャクで、ハタゴであれば顔をうずめたりベッドになっている様子を容易に共生させることができます。
やっぱり共生する様子を観察するならハタゴイソギンチャクが最強でした。敵いません。(そりゃそうか)
ここまで書いておいてなんですが・・。
と思う今日このごろです(¬з¬)
リーフタンクでハードコーラル中心だとイソギンチャク入れるの難しいですが、そういう場合はハナサンゴがオススメですよ!
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この記事へのコメント
うちのカクレクマノミはハナガササンゴにずっと入っています。流石にポリプ閉じた夜間は泳いでいますが…
動画、写真もアップ出来れば皆さんに見せてあげたいです。