カクレクマノミと混泳相性の良いオススメの海水魚【脱初心者・中級者向け】
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カクレクマノミを飼育して経験を積むと、色々分かってきて設備の取り換えや増設をすることと思います。
すると今まで飼えなかった様々な魚にチャレンジしたいと思うもの。
そんな脱初心者にオススメしたいカクレクマノミのタンクメイト候補を紹介します。
小型ヤッコ
小型ヤッコは海水魚らしいカラフルな体色をした体高のある10cmほどの海水魚です。
種類で言えばルリヤッコやチリメンヤッコ、フレームエンゼル、ソメワケヤッコが代表的な種類で、ほかにもナメラヤッコやヘラルドヤッコなどがいます。
そのどれもがそれぞれ特徴ある体型をしており一口に小型ヤッコといえど沢山のカラーバリエーションがあります。
小型ヤッコは綺麗すぎてカクレクマノミを差し置いて主役になってしまうほど魅力的な海水魚で、特にルリヤッコは人工飼料をすぐ食べる個体が多く安価なのでオススメの小型ヤッコです。
飼育のポイント
泳ぎ回るために45cm以上の水槽が必要ですが、温和でカクレクマノミにはちょっかいをかけないため混泳にオススメの海水魚です。
病気のかかりやすさはカクレクマノミと同程度かややかかりやすい程度なのでカクレクマノミが飼育できている環境であれば割とうまくいきます。
種類によっては餌付けが必要なものもありますがショップでよくみることのできるルリヤッコなどは簡単に人工飼料を食べるため飼いやすいでしょう。
反面チリメンヤッコなどは導入時から人工飼料を食べることがあまり無いため、ブラインシュリンプなどで餌付けする必要があります。
サンゴを食べる小型ヤッコがいることに注意
小型ヤッコはハードコーラルのポリプを食べる種類があり、サンゴと相性が悪い場合があります。
特にオオバナサンゴなどは食べられやすくLPSやSPSを中心としたリーフタンクには向きません。
ソフトコーラルには見向きもしないのでソフトコーラルにまとめておくのも手ですし、サンゴを食べない(食べにくい)ヤッコを選ぶという選択肢もあります。
ルリヤッコやフレームエンゼルなどはサンゴを食べない小型ヤッコのためリーフタンクとも相性が良いでしょう。
クダゴンベ
クダゴンベは赤のストライプ模様と独特のシルエットが愛嬌のある海水魚です。
最大の大きさが10cmほどと水槽で飼育するには丁度良いサイズで、水槽内のライブロックやサンゴなどの上に沿って休み休み動きます。
温和な海水魚であることと遊泳するポイントがカクレクマノミと全く異なるため混泳相性はバッチリです。
見た目に反して丈夫
その見た目からか弱そうで餌付けが難しいイメージを持ちますが、逆です。
かなり丈夫でカクレクマノミよりタフなのでカクレクマノミが飼えている環境であれば十分飼育が可能です。
更に人工飼料に餌付けやすく最初からカクレクマノミにつられて人工飼料を食べる個体もいるほど。
仮に食べなかった場合は少しの間冷凍ブラインシュリンプを与えて餌やりに慣れさせればすぐに餌付かせることができます。
正直初心者にオススメできない理由が値段が3,000円ほどとやや高いからというくらいで、初心者でも飼育できる海水魚です。
ロイヤルグラマ
ロイヤルグラマは紫と黄色のツートンカラーが美しくマリンアクアでは古くから親しまれている海水魚です。
飼育難易度はカクレクマノミよりやや難しい程度で、カクレクマノミが健康に飼えていれば飼育することができます。
ライブロックの隙間や窪みに巣を作ってそこを中心に活動するタイプの海水魚です。
性格についてはカクレクマノミ相手にはちょっかいをかけることはほとんどありませんが、少しポイント覚えておきたいポイントがあります。
ロイヤルグラマの性格
ロイヤルグラマは基本的に温和な海水魚ですが巣をおびやかす魚がきたと思ったら威嚇し追い払おうとする性質を持っています。
そのため巣を作る場所の条件が同じ同種同士や近縁種であるグランマ、メギス類はもちろんのこと、ニセモチノウオやクジャクベラなどライブロックの隙間や窪みで休むような海水魚とは相性が良くありません。
とはいえそこまでケンカする種類でも無いため威嚇されて離れることが可能なサイズの水槽であれば大事になることはありません。
関連ロイヤルグラマの飼育について!性格や混泳相性、病気の対策について!
キイロハギ
キイロハギは円盤状で特徴あるシルエットと全身が派手な黄色をした人気の海水魚です。
最大20cmほどと大きくはなりますが大きな水槽でない限りは成長速度がかなり遅く、数年経っても大きさがほぼ変わらないこともあるほどです。
温和な性格でカクレクマノミには無い派手な黄色をしているためカクレクマノミと混泳させる海水魚としてはピッタリと言えます。
コケや藻類の除去に効果がある
キイロハギは草食性が強く水槽内に生えてきた美観を損ねるやっかいなコケや藻類を食べてくれます。
よく食べるコケは緑色の柔らかいコケで、入れておくと藻類の発生に効果があります。
茶苔はあまり食べてくれませんのでイシガキカエルウオなど茶苔をよく食べてくれる海水魚も同時に入れると大部分のコケを抑えることができます。
病気にかかりやすくしっかりした設備が必要
キイロハギは病気にかかりやすく、ハダムシ寄生による免疫低下、白点病などの病気にかかりやすい特徴を持っています。
そのためしっかりした水流と強力なプロテインスキマーは最低限欲しいところです。
加えて殺菌灯とクリーナーフィッシュやシュリンプがいれば病気に対するリスクを大幅に下げることができます。
あとはよく動き回るため水槽サイズは45cm以上のものを用意してあげたいですね。
関連キイロハギの飼育について!混泳や白点病対策、拒食時の対応など!
おわりに、所感
紹介したものはカクレクマノミと混泳相性自体は良いものの、生体の価格が高かったり飼育設備がしっかりしたものが必要だったりと飼育に対するハードルが高いために初心者にオススメできなかった海水魚たちです。
カクレクマノミは混泳させやすい海水魚のため、しっかりした飼育設備を用意することで様々な海水魚が飼えるようになり混泳の組み合わせパターンを大幅に増やすことできます。
紹介したものは全て定番の海水魚なので、混泳させて一緒の水槽に泳がせるとマリンアクアらしい素敵な水槽にぐっと近づくと思いますヨ!
初心者でも飼えてカクレクマノミと相性が良い海水魚は別の記事で紹介していますので宜しければお読み下さい!
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