ツノガエルのキツい匂いの原因は?対策すれば無臭に!
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ベルツノガエルやクランウェルツノガエルなどのツノガエルを飼育していると強烈な匂いに悩まされることがあります。
「フンする度に掃除しているけど匂いがキツい」
「毎日掃除しているけどなぜ?」
くさい匂いが出る原因は飼育の仕方にあります。
ツノガエル飼育の匂いの原因
ツノガエルから出るキツい臭いは「アンモニア臭」。
カエルや魚の尿はアンモニアという毒素のある物質であり、フンが時間経過することでもアンモニアに変わります。
つまりあのキツい臭いは排泄物の臭いなのです。
そのままでは危険!?
アンモニアは毒素の高い物質。
そのままにしておくと皮膚からアンモニアを吸収して中毒を起こしてしまうリスクがあります。
特に薄く水を張った、もしくはウールのみの飼育方法は要注意。
水の取り換えにアンモニアの除去を依存しているため、アンモニア中毒になりやすいです。
ツノガエル飼育の匂いを消す対策
アンモニアを処理する方法は複数あります。
「吸着させる」か、「生物濾過により処理する」、「植物に吸収させる」ことです。
ソイルを敷いて飼育する
もっとも簡単な方法はソイルを敷いてアンモニアをソイルに吸着させてしまうことです。
ソイルは有害物質や色素を吸着する効果があります。
選ぶソイルはアマゾニアなどの栄養系ソイルよりも、吸着効果が優れている吸着ソイルが適しており、吸着ソイルだったら水草用だろうがエビ用だろうが何でも構いません。
よく分からない場合は爬虫類用やツノガエル用のもありますのでそちらが選びやすいと思います。
吸着できる量には限度があるので、臭いがするようになったのを目安に交換を行いましょう。
とはいえ敷く量にもよりますが数ヶ月~半年ぐらいは持ちます。
生物濾過を重視した飼育セット
アンモニアは生物濾過により、毒素の比較的少ない物質に変化させることができます。
詳しくはコチラ:水槽・フィルターにおける生物濾過とは?仕組みと作用を解説!
魚も同じく排泄がアンモニアですが、フィルターや濾材などで生物濾過を行うことによりアンモニアを処理しています。
このため臭いが出にくいのです。
つまり生物濾過しっかりを行えば臭いは消えます。
飼育セットの例
私は一時期こんな感じで飼育していました。
生物濾過を高める濾材であるエーハイムのサブストラットを敷き詰め、上にウールを敷いた簡素なものです。
魚と比べてツノガエルの排泄量はかなり多く、簡素なフィルターを敷いただけでは焼け石に水です。
またサブストラットだけでは誤飲してしまうためウールでフタをしてます。
小さい頃はこのセットで臭いがカバーできていましたが、成長すると臭いが出るようになりました。
大きいツノガエルはサブストラットをもっと厚く敷いたり、底面式フィルターを併用して水を循環させる必要があります。
個人的には色々やるよりソイル敷けばそれで解決なので、単純に臭いを消す場合はソイルがオススメです。
テラリウムで飼育する
テラリウムという草や苔を植えて自然チックな飼育ケージで飼うのも臭いが消えます。
苔や植物はフンを栄養として吸収し、更に土にはバクテリアが多く住みついており生物濾過もあります。
土にソイルを使えばアンモニアを吸着する効果もあり、臭い的には一番カバーできます。
ただし植物・苔に合わせて湿度を保てる容器にしたり、照明が必要であったり、作るの自体が面倒だったりとハードルは高め。
その分見た目は楽しめ、カエル好きならきっと心が踊ると思います。
テラリウムの制作過程も記事にまとめていますので作り方を覗いてみて下さい。
まとめ
ツノガエルの独特な臭いは排泄物から来るアンモニア臭。
毒でもあるためアンモニアはツノガエルにとっても良くありません。
特に水を張っただけの飼育ケージは臭いがキツいですね。
そういった飼育ケージでは定期的に水を変えないと健康も崩しやすく、見た目上清潔を保てるだけでツノガエルの飼育自体にもあまり適していません。
個人的なオススメはテラリウム飼育。
ガラスケージ、土、植物など用意は大変ですが、カエル好きならきっとワクワクするでしょう。
手軽に臭いを消したいだけならソイルがオススメです。
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