PHショックとは?症状と予防・対処について
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「買った魚が元気よく泳ぎ回っていたのに突然死んでしまった。」
それはPHショックでは無いでしょうか?
PHショックはお迎え一週間以内に一番多い死因。
そんなPHショックの症状と対策方法を解説していきます。
PHショックとは?
PHショックとは端的にいうと、急激に水質が変わったことにより魚がショックを起こしてしまうことです。
人間で例えるなら、夏のプールでいきなり冷たい飛び込むようなもの。
冷たいシャワーを浴びるだけでも心臓の鼓動が早くなったり、呼吸が荒くなったりすると思いますが、PHショックはそれのかなりヤバイやつだと思って下さい。
魚がPHショックを起こしてしまうと異常に泳ぎ回ったり、エラの動きが早くなったりし数日以内に死んでしまいます。
PHショックのよくある原因
PHショックが最も起こりやすいのは魚を購入して、水槽にお迎えする時です。
お店の水とお迎えする水槽の水というのは多少なりとも差異がありますが、大幅に異なっている場合、そのまま入れてしまうとPHショックを起こします。
よく動き回るので初心者には元気に喜んでいると間違われることも。
普通、全く知らない環境になったらビビッて慎重になるでしょう。
PHショックが起きた際の対処
残念ながらPHショックが起きてしまった場合は手立てがありません。
強いて言うならすぐに元の環境に戻してあげること。現実的に無理です。
魚に体力があって運が良ければショックを克服して復帰する場合がありますが、望みは薄いでしょう。
仮に復帰したとしても深刻なダメージを負って、しばらくして死んでしまうことが多いです。
つまりPHショックを起こさないようにするのが一番の対策になります。
PHショックがおきないようにするには?
水を少しずつ馴染ませる「水合わせ」という作業を行えばPHショックを予防することができます。
どんな魚でもショックを緩和する水合わせ方法を以下に示します。
- 袋のまま30分ほど水槽に浮かべる
- 袋の中の水を1/3~1/4程度捨て、捨てた分の水槽の水を入れる
- 20分待つ
- 2と3を5回繰り返す
ようは少しずつ袋の水を入れ換えて、時間をかけて馴染ませれば良いのです。
初めてだと面倒だと感じると思いますが必須作業。
どの飼育者でもお迎え時に必ず水合わせを行っているほど大切な作業なのです。
もっと詳しく:いきなり水槽に入れてはいけない!?水合わせの必要性とやり方!
まとめ、個人的な所感
pHショックは水合わせを行うことで簡単に回避することができます。
魚を導入する際は必ず水合わせを行うのが基本です。
おまけ:PHショックのPHって?
PHというのは弱酸性とか中性、弱アルカリ性など示すパラメータです。
関連熱帯魚飼育におけるpH(ペーハー)とは?魚にもたらす作用など
現在ではPHだけでなく水温や硬度など、様々な要素が総合的に離れた場合にショック症状を起こすというのが正しい見解とされていますが、昔はPHが大きく異なった場合にショック症状が起こると考えられていたため、PHショックと呼ばれるようになりました。
pHだけが少し変わっただけではショックを起こすことは低いでしょうが、通常pHが変わっていれば硬度など他の要素も異なっているのでpH差によるショックが起こったように見えていたのです。
そういった背景から、今でも環境差で起こるショックのことをpHショックと慣習的に呼んだりします(¬з¬)。o (昔ほど使われなくなってきたケド・・・)
次はこちらがオススメ!:いきなり水槽に入れてはいけない!?水合わせの必要性とやり方!
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