赤系水草が赤くならない時に見直すべきたった3つのポイント
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ロタラ・インディカなど「水草レイアウトでは赤いのに、自分の水槽では赤くならない」。
液肥や肥料などに走りがちですが、実は赤系水草を赤くするには非常にシンプルです。
赤系水草を赤くするポイント・やり方を解説していきます。
照明の強さ
まず赤くならない理由として最も見直すべきは「光量」です。
詳しい理論は割愛しますが赤くなるためには”光合成させまくること”が基本中の基本。
ようは限界に近づくほど光合成させれば赤くなると思って下さい。
光合成は光と二酸化炭素を消費して行われますが、多く光合成するためにはまず多くの光が必要になります。
光量の目安
定番の赤系「ロタラ・インディカ」を赤くする場合のワット数目安を以下に示します。(LEDの場合)
30cm水槽:10W~20W
45cm水槽:20W~40W
60cm水槽:30W~60W
上記はあくまでLEDライトの場合で、電力効率の悪い蛍光灯であればよりワット数が必要ですし、これは水草によっても異なる点には注意して下さい。
(あくまでロタラ・インディカ)
60cm用の一般的なLEDライトがおおよそ15W~20Wのものですので、そういったライトの場合は最低でも2灯は無い赤くするのは難しいでしょう。
後述するスペクトル効率もありますし、あくまで参考程度に。
スペクトルにも注意
またLEDライトは出る光の色が尖っており、いわゆる”明るいのに育たない”というライトがある点にも注意が必要です。
実は植物が光合成で使う波長の光というのは決まっており、その波長を十分含んだらライトでないと効率が悪くなります。
特に”安モン”のライトほど単に明るいモノが多く、そういうライトであれば何台置いたところでワット数は足りているのに赤くならないという場合もあります。
先程あげたワット数の目安は「そこそこ水草が育つ一般的なLEDライト」の場合で書いていますが、ワット数は足りているはずなのに明るくならないという場合は、光の波長を表す「スペクトル」も見直した方が良いかも知れません。
詳しく水草育成のための照明について!スペクトルや選び方、オススメなど!
CO2の添加量
光合成は「光」・「二酸化炭素」を消費して行われますが、十分に光があったところで二酸化炭素が無ければ光合成は行われません。
つまり二酸化炭素の添加も赤くするための条件です。
「二酸化炭素添加装置」を設置して、光量に応じた二酸化炭素の添加を行いましょう。
関連水草育成のCO2添加装置とは?構造と使い方、メリットなど。
赤系水草は一般的な水草よりも多くの光量が必要なことを考えると、二酸化炭素も多めのほうが適しています。
「光」・「二酸化炭素」どちらが多くとも光合成量は少ない方に依存されますので、光量の多さで二酸化炭素量をカバーするのは難しいです。
(というか光が余ればコケにいきやすい)
夜はしっかり暗くする
また赤くするポイントとして、夜はしっかり暗くすることも重要になります。
夜間明るいままだと赤の色素が抜けてしまうからです。
1日ぐらい夜遅くおきて照明を付けっぱくらいなら翌日多少緑っぽくなるくらいですが、慢性的に続くといつまで経っても赤くならないことになります。
そもそも植物は夜間は葉を閉じて睡眠(のようなもの)を行いますので、植物を健康に育てる上では夜間暗くして休ませることも重要ですね。
栄養は必要ない?
赤系水草を赤くするためには栄養・鉄分が重要だと言われることもありますが、ソイルを使っている場合は無くても赤くなります。
むしろ下手に添加することによりコケが増え、葉につけば光合成が阻害されてしまいます。
十分赤くなっているのを更に赤く追い込む場合には栄養を考えることも重要ですが、単に赤くするだけなら使わない方が良いでしょう。
例えば以下は添加を行っておらず、ソイルに栄養を頼った状態のロタラ・インディカですが
このようにばっちり赤くなっています。
60cm水槽ですが、照明はレイマックス(22W)+グラッシーレディオRX122(23W)✕2(左青、右白)と基本の光合成をかなり重視した構成です。
(CO2はアズートルネードリアクター で秒2~3滴ぐらい)
この水槽の制作過程水草水槽の作り方。必要な設備や立ち上げ手順を紹介!
他にも以下YOUTUBEの人気水槽でも追肥類はほぼ使っていないそうです。
たまにカリウム添加してたぐらいですかね。
あとは、二酸化炭素を1秒1滴ぐらいの感じです。
追肥は入れてないですね。
でも、長期維持ならしておいて良いと思います。— aquafox (@aquafox123) 2018年10月12日
赤くならない場合は栄養添加に走りがちですが、その前にまずは基本である光合成(光・二酸化炭素)を見直すのがとても重要です。
おわりに
赤系水草を赤くするのは光合成させまくることが基本。
液肥や追肥に走りがちですがソイルを使っているなら液肥や追肥などは使わなくても赤くなります。
特に「光」はないがしろにしがち。
「ロタラ・インディカ」ならLED照明の場合、60cm水槽で最低30~40Wぐらい、45cmなら最低20Wぐらいは無いと赤くならないので、まずこの点から見直して見てください。
(あともちろんながら二酸化炭素も必要ですし、光のスペクトルもズレててはいけません)
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この記事へのコメント
点灯時間も8時間でなくて12時間とかに伸ばしたほうがいいですか??
>>1
8時間より12時間のほうが赤くなりやすいのは確かだと思います。
ただ点灯時間よりも使ってる照明のワット数とスペクトルの方が重要だと感じています。