マリンアクアで一般的なクマノミの種類【クマノミ図鑑】
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クマノミと一口に言っても色々種類があります。
今回はマリンアクアで一般的な「熱帯魚ショップでよく見ることができ入手がしやすい」クマノミの種類を紹介していきます。
それぞれの大きさ、特徴やイソギンチャクの相性、販売価格や混泳相性などなど。
カクレクマノミ
カクレクマノミはオレンジ色と白のストライプが可愛い最も人気のクマノミです。
クネクネ泳ぐ姿が可愛く、ショップでよく売られているため初心者にも手がだしやすい海水魚のひとつです。
大きさ
カクレクマノミは8cm~12cmほどに成長し、クマノミの中では最も小型です。
オスの方が一回り小さく成長しても10cmにならないことも。
さらに成長スピードが遅く、また水槽のサイズによって成長にリミットがかかるため長い間手頃なサイズで飼育ができ小型水槽にも向いた海水魚です。
30cm水槽でも複数匹飼育が楽しめ、数年飼育していますが3cmぐらいから4~5cmぐらいしか大きくなっていません。
大きくしたい場合は大きな水槽でのびのび育てたり、大きなイソギンチャクを用意してあげると良いでしょう。
価格・入手のしやすさ
よく見かけることの多い小さなサイズは1,000~1,500円ほどで入手でき最も安価なクマノミです。
沖縄からの採集個体や、ブリードされたものが安定して出回っているため入手は容易です。
性格・混泳の相性
クマノミの中で最も温和で混泳に適した海水魚のひとつです。
比較的どの海水魚とも混泳ができますが、大きくなってくると縄張りを占有するようになるのである程度は妥協が必要です。
イソギンチャクを入れると縄張り意識が強くなり気性が荒くなってしまうことがあるため、混泳のためにあえてイソギンチャクを入れないこともあります。
相性の良いイソギンチャク
カクレクマノミはハタゴイソギンチャクが最も相性が良いイソギンチャクで、カクレクマノミには定番です。
センジュイソギンチャクも入りますがショップで入荷することが珍しく、また状態の良い個体はなかなかおらず値段も高いためハードルはやや高めです。
そのほかサンゴイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャク、シライトイソギンチャクは個体によっては入るかもしれないといった程度で、イソギンチャクの共生を目指すならハタゴイソギンチャクが鉄板です。
ナミクマノミ(クマノミ)
ナミクマノミは黒とオレンジがかった黄色の体色に白のストライプ模様が可愛いクマノミです。
単にクマノミと言えば本種を指すこともありますが、最近では紛らわしいためナミクマノミと区別されることが多くなってきました。
大きさ
15cmほどに成長し、クマノミの中では大きくなるクマノミになります。
成長スピードもカクレクマノミよりは早いので45cmクラスの水槽は欲しいところです。
価格・入手のしやすさ
ナミクマノミは価格が1,000円~1,500円ほどと安価なクマノミになります。
カクレクマノミとまではいかないものの安定して流通しているため、ショップでよく見かけることのできるクマノミです。
性格・混泳の相性
ナミクマノミは温和な魚と比べてしまうと気性が荒いと言えますが、特筆するほどというわけでもなく一般的な海水魚の範囲だといえます。
小さいうちは混泳させることもできるのですが、大きくなってくると縄張りを主張しますのでナミクマノミを主役にした水槽がオススメです。
タンクメイトにはナミクマノミの目障りにならないギンポ・ブレニー類やミズタマハゼ、アカハチハゼなどの底生ハゼ、つまり水槽の脇役たちが良いでしょう。
相性の良いイソギンチャク
ナミクマノミは多くのイソギンチャクに入ることができ、クマノミ類が入るとされているイソギンチャクであれば入ってくれます。
ロングテンタクルアネモネ、シライトイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャク、サンゴイソギンチャク、ハタゴイソギンチャクに入ってくれるためイソギンチャクとの共生は最もしやすいクマノミでしょう。
特に入手のしやすいシライトイソギンチャク、サンゴイソギンチチャク、タマイタダキイソギンチャクに入ってくれるのが良いですね。
ハマクマノミ
ハマクナノミは赤い体色に白のラインがかかる、どこかクリスマスを連想させる派手なカラーのクマノミです。
ショップで小さなベビー個体が入荷することもあり派手な体色も相まって店頭では人気のクマノミです。
大きさ
10cm~14cmほどです。
オスは成長しても相変わらず可愛いままなのですが、成長したメスは色が黒ずんできて体格がガッチリと変化します。
成長するとオスとメスで印象が異なってくるため別の生き物に見えてしまうことも。
飼育には45cmの水槽サイズが欲しいところです。
価格
ハマクマノミは安価なクマノミで1,000円~1,500円ほどで入手することができます。
小さなベビー個体が多く流通しているため入手も簡単な部類です。
性格・混泳の相性
ハマクマノミはクマノミと同じく気性は荒いクマノミです。
飼育にはハマクナノミをメインにした単独飼育もしくは邪魔にならないギンポ・ブレニー類などをタンクメイトにしましょう。
相性の良いイソギンチャク
ハマクナノミと相性の良いイソギンチャクはタマイタダキイソギンチャク、次点でサンゴイソギンチャクです。
どれも入手しやすいイソギンチャクのため共生はさせやすいでしょう。
そのほかシライトイソギンチャクにも入ってくれることがあるようです。
ハナビラクマノミ
ハナビラクマノミは淡いピンクの体色に体の上側とエラ横に白のラインが入ったクマノミです。
派手なカラーはしていないものの淡いカラーが可愛いく、混泳や共生がさせやすい特徴を持っています。
大きさ
ハマクマノミは7cm~10cmほどとマリンアクアでは最も小型のクマノミになります。
小さいため30cmなどの小型水槽でも飼育ができ親しみやすいでしょう。
価格
ハマクマノミは2,000円~3,000円ほどでやや高い部類のクマノミになります。
性格・混泳の相性
ハナビラクマノミは温和な性格をしているため、協調性があります。
というか臆病な性格をしているため気性が荒い魚がいると隠れて出てこなくなってしまうこともあり、タンクメイトにはハタタテハゼやデバスズメダイなどの大人しい魚が向いています。
他の魚にちょっかいを出すことはないのですが混泳には注意が必要です。
相性の良いイソギンチャク
ハナビラクマノミと相性が良いイソギンチャクはシライトイソギンチャク、センジュイソギンチャクです。
シライトイソギンチャクはよく入荷され安価なことと状態の良いものが多いためハードルが低く、共生はさせやすいクマノミです。
ペルクラウンアネモネフィッシュ(クラウン・アネモネフィッシュ)
ペルクラウンアネモネフィッッシュ、略してペルクラはカクレクマノミによく似たクマノミです。
ペルクラウンアネモネフィッシュの方が体色が黄色いものが多く、また白ストライプの黒縁色が太いことが特徴です。
大きさ
ペルクラウンアネモネフィッシュの大きさは8cm~12cmほどです。
大きさについてもカクレクマノミによく似ていると言えます。
価格
ペルクラウンアネモネフィッシュは3,000~4,000円ほどで販売されており、今回紹介するクマノミの中では最も高価なクマノミになります。
カクレクマノミは沖縄から採集したものが安いのですが、こちらはインドネシアなどから採集・輸入されて販売されているため高価になってしまいます。
性格・混泳の相性
ペルクラウンアネモネフィッシュはやや気性が荒めなクマノミになります。
ナミクマノミまではいかないもののカクレクマノミよりは気性が荒く、気難しい部分があります。
コミュニティタンクでも混泳できると思いますが、ペルクラウンアネモネフィッシュをメインにした単独水槽が良いかもしれませんね。
相性の良いイソギンチャク
ペルクラウンアネモネフィッシュはハタゴイソギンチャクが相性の良いイソギンチャクで、センジュイソギンチャクとも相性が良いでしょう。
その他にもサンゴイソギンチャクやタマイタダキイソギンチャク、シライトイソギンチャクにも入ることがあり、イソギンチャクの相性もカクレクマノミとよく似ています。
ただペルクラウンアネモネフィッシュの方がイソギンチャクへの適応が広いようでサンゴイソギンチャクやタマイタダキイソギンチャクに入る可能性がカクレクマノミに比べて高いようです。
おわりに
クマノミは海水魚の中では飼いやすい部類で初心者でも十分飼育ができる海水魚です。
個人的にはカクレクマノミとハナビラクマノミがオススメです。
どちらも温和で小型のため小型水槽に向いていて、また協調性があるため様々な海水魚と組み合わせる楽しみがあります。
ハナビラクマノミはやや高価ですがイソギンチャクの共生へのハードルが低く、共生させやすいクマノミです。
今回は入荷の多い5種類のクマノミを紹介しましたが、他にもショップで入荷するクマノミはいくつかあります。
飼い方はどれも同じなので気になるクマノミがいれば是非飼育にチャレンジしてみて下さい!
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