プテラポゴン(カウデルニィ)の飼育について!大きさや繁殖、混泳など。
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最大体長:8cmほど
飼育難易度:★☆☆
混泳難易度:★☆☆
プテラポゴン・カウデルニーは白と黒の涼しいカラーが目立つイシモチの仲間です。
別名アマノガワテンジクダイと呼び、ヒレが長くて体高もあるため水槽では独特の存在感があり人気の海水魚のひとつです。
目次
プテラポゴンの大きさ・水槽サイズ
プテラポゴンは最大8cmほどとなります。
最大体長だけを聞くと大きな水槽が必要そうな印象を受けますが、成長させるには時間がかかるのと、あまり動き回らないため小さな水槽でも飼うことができます。
30cm水槽でも十分飼育できる海水魚です。
本種のみであれば30cm水槽で4匹いれるのが丁度良いと思います。
ペアが入手できればペアが一番良いでしょう。
水槽におけるプテラポゴンの遊泳
プテラポゴンは広い空間で群れで泳ぐ海水魚です。
水槽内でもひらけたスペースで遊泳するため鑑賞しやすく隠れることはほぼありません。
また泳ぐとはいってもその場で一時停止するような遊泳スタイルをとり、大体同じ場所にいますので鑑賞に最も適した海水魚と言えます。
水槽前面が空いたレイアウトだと空いたスペースで遊泳するため見た目がとても良くなります。
群れる性質のある海水魚のため多く泳がせたほうが良い環境にはなりますが、1~2匹でも大丈夫です。
オススメの導入匹数
オススメの数は4匹以上で、3匹にはしないようにしましょう。
というのは3匹のうち、ペアが生成されてしまうと1匹ハブられて追い出されてしまうのです。
追い出されたプテラポゴンは心細く臆病となってしまい餌をついばみにこなくなり餓死してしまう可能性が高くなってしまいます。
追い出されたと感じた場合は仲間を増やしてあげるか、別水槽に移してじっくり療養できる環境にしてあげましょう。
プテラポゴンの性格・混泳
プテラポゴン・カウデルニィは温和な海水魚です。
そのため混泳させるのはとても簡単で、他の魚に悪さをすることは一切ありません。
臆病過ぎることもないため混泳には非常に向いた海水魚です。
長いヒレがかじられやすいため他の魚と同居しているとヒレが少しかじられてしまうことがありますが、放っておいても大丈夫です。
美しいヒレを維持するためには本種のみか温和な海水魚でまとめると良いでしょう。
プテラポゴンの餌・餌付け
人工飼料から冷凍ブラインまでなんでもよく食べます。
餌付ける必要はなく最初から人工飼料で大丈夫です。
慣れるまでは降下中の餌しか食べに行こうとしませんが、2週間ほどすると水面にある餌も食べるようになります。
(他に水面をついばむ魚がいると早いです。)
食が細くもないので1日1回も与えていれば十分です。
餌については苦労することはありません。
プテラポゴンの丈夫さ・病気について
丈夫な海水魚で病気にはなりにくいです。
が、他の魚からヒレをかじられることが多いため大体いつも傷を負った状態であることがほとんどです。
多少かじられても全く問題ありませんし、しばらくすると生えてきます。
ヒレを長く維持したい場合は温和な魚のみでまとめるのが良いでしょう。
プテラポゴンの入手性・値段
プテラポゴンはやや高い海水魚で、1匹1,500~2,000円ほどで販売されています。
群れる性質があるため入れるなら複数匹を泳がせたいところですが、4匹飼うだけでも1万近くすることもあるためハードルが高めの海水魚です。
群れる魚は数多く入れたいので安いのが良いですが、この点プテラポゴンはマッチしていません。
常にストックされているような海水魚ではありませんが、人気の海水魚のため入荷自体は多く何度かショップに通うと簡単に入手することのできる海水魚です。
野生個体は数が減っている!?規制されるかも!?
プテラポゴン・カウデルニーはインドネシアのバンガイ諸島にのみ生息する海水魚です。
その美しさから水族館や個人のアクアリウムのため多く採集され、保護すべきではないかと何度か議論されているようです。
動植物の国際間取引を規制するワシントン条約の改正議論17回目では撤回されていますが、規制対象への登録提案がありました。
データを見つけることができませんでしが過去にはリストされていた経歴もあるようです。
提案番号
提案国提案にあがっている種
およびその和名提案の概略 結果 46
EUPterapogon kauderni
プテラポゴン・カウデルニィー
(アマノガワテンジクダイ)
<テンジクダイ科>附属書 II に掲載。 撤回
生息地が限られていることと規制すべきと声があるため、プテラポゴンはやや高めの海水魚になっています。
しかしながら本種は繁殖させるのが簡単なので規制対象となっても入手できなくなる可能性は低いと思います。
(値段は上がると思いますが・・・)
繁殖
プテラポゴンは水槽内で繁殖可能な海水魚で簡単に増やせる部類です。
マウスブリーダーという卵を口の中で孵化させる繁殖形態を持っており、良い環境でペア飼育しているとオスの口に卵があることがあります。
卵が孵化するまでは20日~30日でその間オスは全く餌を食べません。
プラケースなどでオスを優しく捕まえて隔離しても良いですが孵化直後に稚魚を分けても良いでしょう。
稚魚が孵化すると口の中に戻ったりするようですが、オスは子育てしませんので分けて集中的にブラインシュリンプやワムシなどを給餌できるように隔離して育成します。
マウスブリーダーの形態を持つ魚は稚魚が大きいので育成するのは簡単ですね。
プテラポゴンのサンゴとの相性
プテラポゴンはサンゴを食べたり居座ったりしないためサンゴとの相性が良い海水魚です。
綺麗なサンゴの近くで泳ぐ姿はとても美しいため、リーフタンクで泳がせれば一層魅力を引き出すことができます。
広い空間で泳ぐタイプの海水魚になりますため、岩場に隠れるような魚ばかりでスペースが空いている場合は特にオススメです。
おわりに、個人的な所感
実はマンジュウイシモチなどのテンジクダイ系はあまり好きではありませんでした。
しかし大阪の水族館「ニフレル」でプテラポゴンを主役にした展示がしてあり、悪くないなと感じるようになっていました。
丁度その頃水槽にいる海水魚が岩場に隠れるような海水魚ばかりで、空いた空間を泳ぐ海水魚を入れたいなと思い導入してみたのが始まりです。
空いたスペースで泳ぐので非常にオススメ
導入してみると狙った通り前面に出てきてくれ、群れで泳いでくれたため期待通りでした。
水槽前面が空いて寂しいなーと思っている方にはとてもオススメできる海水魚です。
オススメの匹数は4匹以上です。3匹だとペアが出来てしまうと1匹ハブられて餌を食べに来なくなってしまいます。
ちなみにリサーチ中、海外wikiで寿命はトータルで4年ぐらいだという記述がありました。
海水魚の中では短い!2~3年も飼えば寿命が近く、寿命が短いなぁと感じます。
今の水槽ではペアで仲良く泳いでいるためそのうち産卵するかな?と期待の海水魚です!
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