コトブキ「ヒュドラケース3133」レビュー!多機能生体ケージ!
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コトブキ工芸の「ヒュドラケース 3133」のレビューです。
使い勝手や、水張り、通気性、扉の開閉、GEXのグラステラリウムとの比較など様々な視点で紹介していきまっす!
製品の概要
まずは製品の概要から
「ヒュドラケース3133」はコトブキ工芸から発売されている爬虫類・両生類など用の飼育ケージ。
多機能ガラスケージという位置付けで、フロントガラスが開閉できたり、メッシュパネル、コード穴、水張り可能などの機能が備わっています。
紛らわしいのですが、今回レビューするのは「3133」。
同シリーズ製品には「3133 S」がありますが、「S」が付いてる方はフロントガラスがスライド式になってないモデルのようで、そちらではないので注意!
ケージの様子
ベースは30cmキューブ水槽だけあって、やはりそこそこ大きい。
対比用のファブリーズが小さく見えます。
個人的には熱帯魚の30cm水槽だと小さく感じるんですけど、同じサイズでも爬虫類ケージになると超デカく感じるのはナンデでしょうかね・・??
フタ
フタは全面フルメッシュ。
手前にスライド式のロックが付いており、これを非ロック状態にスライドしてると手前側から開けます。
フタの開き方は奥を中心点として、起き上がってカパッと空くタイプになっておりとても使い勝手が良いです。
上の写真は前面開けてますけど、30度とか少し開くことも可能になってます。
またフタの角度が90度(真上)のときに上に引っ張ると外すこともでき、掃除やお部屋づくりの時に時に取っ払うことも簡単。
ロックも1箇所ですし上部フタの使い勝手はカナリ良さげです。
フタのメッシュはしっかりした作りで、網目サイズもいい感じで好感触。
トリニドショウジョウバエは落下しましたが、まぁそこまで小さなエサでも無い限りは脱走しないでしょう。
前面スライドガラス
前面はスライドガラスになっており、エサ交換やフン掃除などのメンテナンスがしやすくなっています。
特にラック等で複数ケージを積むとどうしても上部が塞がっちゃうので、ケージが多くなればこの機能は必須ですね。
前面にある円形型ネジを回すことでスライド扉をロックできますが、正直ここは使いづらい。
これネジになってて単に抑え込むもんだと思ってたんですけど、写真の通り回すことで通行止めのパーツが出る仕組みになっています。
このためほんの少し開けた状態などではロックできないのと、左右のスライド扉はどちらのネジでロックするかが決められているので「ありゃ!?こっちのネジじゃなかったカ!?」と困惑すること度々。
この辺は慣れるとは思いますけど、ちょっと使いづらさは感じますね。
あとフロントガラスは全部取り外すことも可能になっています。
上部フタもフロントガラスも取り出せばかなりメンテナンスがしやすくなるので、これは良いですね・・!
ランプステー
ランプステーが1個付いており、ケージ内にクリップ式の保温球やUV球を取り付けることができるようになっています。
ただランプステーの場所は決められており、左右の中央にしか置けない点は要注意。
左右逆側に取り変えることはできますが奥の位置は同じです。
コード穴
奥側にはコード穴が空いており、さっきのようなライトや暖突などの電気コードを通すことができるようになっています。
写真は右奥のものですが左奥にもあります。
使わない時は付属部品で穴をかぶせることができるので、ある程度小さな生き餌にも安心ですね。
本体スタンド
あと本体一番下は上げ底になっており、パネルシートなどを差し込むことができるようになっています。
地面に設置している部分が少ないので結構大きなパネルシートもイケそうですね・・!!
あと上げ底は単なるスタンドになっており、そのまま本体だけ持ち上げれば取り外すことが可能になっています。
多機能生体用ケージの中ではかなりシンプルのように感じますね・・・!!
パネヒ使わないならかなり良いかもしれません!!
付属の3Dスクリーン
岩チックの自然がプリントされたバックスクリーンが付属してるのですが、取り外した際「あれ?プリントの割に厚みがあるな・・?」ってよく見たら・・・、
3Dで立体タイプなんですよ!!
左右から角度を変えて見ると・・・立体的に見えるんです!!。
写真じゃ伝わらないんですけどナカナカ面白いッス!!
動画で伝えたいこの立体感・・・!!ヒュドラケースのバックスクリーン、3Dパネルやぞ!!https://t.co/05OH6JqZEW pic.twitter.com/koGpm3FlmM
— 犬水ジュン (@junwtdg) 2019年5月11日
2台重ねて置ける・!!
あと買う前には知らなかったのですが2台重ね置きが出来るようになっています。
複数台は買ってないのでイメージにはなりますが、こんな感じ。
ガッチリはまるというかややちょっと動く感じですがまぁ確かに重ねおきができますね・・・!!
流石に2台までと、取説には書いていますがこの大きさで重ねおきができるって凄くないですか!?
本体裏側謎のモールド
あと本体裏側には謎の穴あきが存在します。
GEXのグラステラリウムとかも空いてるんですが、あれはちゃんとした通気口。
ただコチラは裏側から見ても通気口になっているように見えず、本当に何のための穴か謎でした。
ぅーん・・なんだろこれ・・??
水張り・深さ
メジャーで測ってみたんですけど、最低8cmちょいは水を入れることが出来ますね。8.5cm程だと思います。
ただこれはあくまでも黒いパーツ部分との距離なので、前面ガラスとの接着次第ではもう少し上まで入れれそうです。
裏側から見てみたんですがこんな感じなので、まだ僅かぐらいは入れそうな感じがします・・・!(9cmはどうかなー?)
個人的には「水作のスペースパワーフィットPRO」が横置きに置けてナカナカ良さげな感じ!!
(パワー強いんですよねぇ・・この水中フィルター!!)
この製品を選びたいポイント
スライド式ガラス扉
ガラスケージといえばプラケやアクリルと比べて長く透明度を保てる鑑賞に向いたケージ。
加えてフロントガラスが開閉するのでメンテナンスもしやすい製品になっています。
またガラス水槽だと上からのメンテナンスしかできず、生体にとってストレスになることも。
(両生類・爬虫類で上から何かが来るってのは獣や鳥に捕食されるケースが多いので・・)
管理者が楽なのはモチロンのこと、生体にとっても横から手を入れられる方がストレスを感じにくいのはとてもメリットです。
多機能ケージだけあってやや値段が一回り大きくもなるので、そこに価値があるかどうかは考えるポイントだと思いますが、この手のケージはかなり重宝します。
(特に生体増えてくるとホント楽・・・)
水深の深さ
またフロントガラスが開閉できるケージの中では、水を張れる深さ・前面ガラスが深めなのも良いポイント。
グラステラリウム3030だと7.5cmほどなのですがこちらは8.5cmほどとやや多めに水を張れますし、その分底が見やすいです。
更に下部スタンドも取り外すことができるので、陸場と水を用意するイモリはもちろんのこと、底にいるイキモノなんかはより一層鑑賞がしやすくなりますね。
2台置き
ヒュドラケース3133はなんと言っても2台の重ね置きができるのは見逃せないポイント・・!!
プラケースだと上に積んでいったりできますが、ガラスケージでありながらそれが出来るんですよ!?
これはヒュドラケースならではの魅力だと思います。
グラステラリウム3030との比較
あと定番の多機能生体ケージといえば「GEXのグラステラリウム」ですよね。
この製品と競合するグラテラ3030モデルも持ってるので、横に並べてみました。
グラステラリウムは前面の黒い横一線がちょっと目立つんで、ぅーん、と思ってる人多いと思うんですがまぁ確かにそこはヒュドラケースの方がスッキリしててスタイリッシュです。
ただ上部と横フチに関してはヒュドラケースの方が太く、意外と並べてみるとどっちもどっちだな・・と個人的には思います。
(ヒュドラケースは重ねられるようになってるので縁が強化されてるため・・?)
それぞれで大きく違うポイントや気になりそうな違いをピックアップしてみました。
前面扉の開き方
「ヒュドラケース3133」はスライド式で前面ガラスが開くのに対し、「グラステラリウム3030」の方は観音開き。
ヒュドラケース3133は片側だけしか開けれませんが、グラステラリウムはフルオープンできるので、前扉開閉によるメンテナンス性はグラステラリウムのほうが圧倒的にしやすいですね。
一応ヒュドラケースの方もやや取り外しにくいもののガラスパネルを全て外すことはできるのですが、頻繁にペットシーツを変えたりする場合はグラステラリウムの方が楽できそうです。
水を張れる深さ
水を張れる深さは「ヒュドラケース3133」が8.5cmほどに対し、「グラステラリウム3030」が7.5cmほど。
水を張れる深さは「ヒュドラケース3133」の方が多いです。
加えてヒュドラケースの下部スタンドは取り外せるので、底にいる生体や水中はコチラの方が鑑賞性が優れているでしょう。
通気性の違い
「ヒュドラケース3133」はフロントに通気口が無いのですが、グラステラリウムには本体前面に通気口が付いています。
これにより空気が循環するので通気性はグラステラリウムの方が良いですね。
特に照明やパネヒで内部の空気を温めると、暖かい空気は上へ行きますから、それにより前から空気が引き込まれるので抜群に通気性が良くなります。
グラステラリウムと比べると通気性は大きく落ちるので、通気性が健康に直結するイキモノならここは考慮したいポイント。
スタック可能
逆にヒュドラケースは重ね置きができるというグラステラリウムには無い機能もあります。
上に積んでいけばケージをどんどん増やせるので、ラック要らずでとても便利です。
その他の違い
その他の違いとして、気づいたものを箇条書き。
- フタのメッシュがヒュドラの方が目が大きい
- ヒュドラは3Dバックスクリーンに対し、グラテラは発泡スチロールの擬岩
- ヒュドラは下部スタンドが取り外せる
- ランプステーはヒュドラが位置固定に対し、グラテラは挟み込むタイプで割とどこでも置ける
- 上部フタはヒュドラの方がロックが1箇所でちょい開けしやすい。グラテラは4箇所ロックを全て外さないと開けない。
正直一長一短でこっちのほうが絶対オススメ!!って感じは無いですね・・!
色々考えて自分にあったほうを選ぶのが良いのかな?と思います。
関連グラステラリウム3030レビュー!定番多機能の生体ケージ!
総評
ガラス製で鑑賞しやすく、前面扉がスライドしてメンテナンスがしやすい、配線配慮やパネヒのための底上げなど多機能ケージとしては一通り揃っていて好感触のケージでした。
爬虫類でメンテナンスしやすいガラスケージと言えばグラステラリウムが定番ですが、機能的に一番違うのは通気性ですね。
通気性においてはグラテラの方が圧倒的優秀です。
ただヒュドラの方が、フロントの黒一線が目立たず底のガラス面積も多く取られているので、鑑賞には向いたケージだと思いますし、上部フタに関してはこっちの方が開閉しやすく便利に感じました。
グラテラと迷ってる場合は飼育生体や置き方、使い方にもよりますので自分に合うかな~と思う方を選べば良いと思います。一長一短。
個人的に特にこのケージで驚いたのは2台重ねて置けるポイント・・!!。
2台という制限はありますが、ラックなしで置けるのはかなり良いんじゃないでしょうか!?
以上、参考になれば幸いですッ!!
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