ニッソー「MUTE S」レビュー。超静音設計の実際は?【エアーポンプ】
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ピエゾ素子による超静音設計。
ニッソー(NISSO)のエアーポンプ「MUTE」のSモデルについて、パワーや静音性など実際の使用感と競合製品との比較などを紹介していきます。
製品の概要
ニッソー(NISSO)のエアーポンプ「MUTE S」は水量30L、幅40cmまでの小型水槽をターゲットにしたエアーポンプです。
小さくてオシャレなデザインと「ピエゾ素子による異次元の静けさ」に売り場で気になった人も多いはず。個人的にもピエゾ素子による異次元の静けさが気になります。
仕様 | |
---|---|
適合水槽 | 水量30L、幅40cmの水槽がご使用のめやすです。 | 排気量 | 50Hz:0.2L/分 60Hz:0.23L/分 |
消費電力 | 0.9W |
口数 | 1 |
寸法 | 本体50×80×20mm |
※パッケージより
開封・本体
パッケージを開けるとこんな感じで「本体」、「取説」。「キスゴム」、あと珍しく「逆流防止弁」が付属しています。
コードの長さは約95cmあり、長くはないものの必要十分といった感じに見受けられます。
本体は小さくてスタイリッシュです。
付属のキスゴムを裏面に貼り付けてみました。これにより水槽に貼り付けて設置できるようになります。
使用感・レビュー
さて実際に使っていきます。
静音性
・・・・これコンセントに挿してもかなり静かですね!
正直最初に挿した時は「あれ?動いてない?」と思うレベルで静かで、耳をだいぶ近づけるとやっとモーター音が聞こえる感じです。
静かな寝室に騒音計を持ってきて、部屋自体が37.5~38dBのところから稼働させると「38.1dB」。正直ほとんど無音に近いです。
目安 30dB:郊外の深夜, 40dB:静かな図書館, 50dB:静かな事務所
チューブをせき止めて負荷をかけても音はほぼ変わらない(38.4dB)ので、静音性については抜群に優れたエアーポンプと言えるでしょう。
触った感じもあまり振動していないので共振音とも無縁かと思います。凄い。
エアー流量
30cm水槽でエアーストーン「いぶき 丸 直径18」に繋いでどんな感じか見てみます。
普通にエアーレーションできます。
正直他の小型エアーポンプの1/5ぐらいの流量しかなく、使った人から流量がなさすぎると聞いていたのですが「あれ?普通に出るじゃん!」という感じで良い意味で期待を裏切ってくれました。
次にテトラのスポンジフィルターを繋げてどんな感じで流量が出るのかをチェックしてみます。
さて流量はこんな感じ。
チョロチョロかろうじて出てはおりますが、スポンジフィルターで使うにはパワー不足ですね・・・。
循環自体はしているのですが、この手のフィルターはゴミが集まると負荷が上がってくるので使い始めにこの感じでは使い物になりません。
(そもそも流量低すぎて新品状態でも使い物にならないと思いますが・・・)
スポンジフィルター以外にもエアーで駆動するフィルターとして「投込式フィルター(ぶくぶく)」、「底面式フィルター」がありますが、そのようなエアーで駆動するフィルターにはパワー不足で使えないでしょう。
競合製品(水心7S)との比較
静かなエアーポンプとしてはやはり水作の「水心シリーズ」が人気ですが、それと比べて静音性は気になるところです。
水心の小型水槽向けモデルである「水心 7S」と静音性を比較してみました。
先程と同じ条件で水作7Sを騒音計で測定したのがコチラ。
水心も静かなんですがMUTE Sと比べると音を感じちゃいますね。体感一回り音がします。
特にチューブをせき止めて負荷をかけてみると、水作7Sは普通のエアーポンプらしい音が出ます。
製品名 | 開放時音量 | 高負荷時音量 |
---|---|---|
MUTE S | 38.1dB | 38.4dB |
水心 SSPP-7S | 39.8dB | 43.3dB |
目安 30dB:郊外の深夜, 40dB:静かな図書館, 50dB:静かな事務所
dBで比較してもMUTE Sの方が静かなことが分かります。
なお流量は「MUTE S」0.23L/分(60Hz)に対し、「水心 7S」が1.0L/分と約5倍もありますから、エアーポンプで駆動させるフィルターは水心の方を使ったほうが良いでしょう。
(スポンジフィルター・投込式フィルター・底面式フィルター)
総評
ニッソーの「MUTE S」は静音性が抜群に優れており、コンセントに挿しても動いているか分からないレベルで静かでした。
静かなエアーポンプとしては「水作 水心(7S)」も人気ですが、それと比較してもこっちの方が明確に静かです。
駆動音もそうですが本体もあまり振動しないので、共振してうるさくなってしまうということも無く、いい感じで寝室にバッチリ使えます。
ただしエアーポンプで動くフィルターを駆動させるほどのパワーは無いので、スポンジフィルター・底面式フィルター・投込み式フィルターに繋ぐ予定であれば他のフィルターの方が良いでしょう。
分岐せずに1個のエアーストーンに繋ぐ分には非常に静音性に優れたエアーポンプとしてオススメできる製品です。
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