【廃盤】テトラ「LEDスライドライト」レビュー!見え方やスペック比較など!
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水槽用LED、テトラ「LEDスライドライト LED-4560」のレビュー。
取り付けの様子や、明るさ、見え方、水草育成についての所感など、感想を述べていきます。
※本製品は廃盤です。後継機種「テトラ スライドLED」のレビューはこちら。
製品の概要
まずは製品概要から
高照度・高効率LEDによるブルー&ホワイトのライトシステム
●3モードスイッチ
●伸縮自在のスライドスタンド引用元:製品箱より
「テトラ LEDスライドライト LED-4560」は45cm~60cm水槽用の水槽用照明。
ブルー&ホワイトのLEDを使っており、赤LEDは使われていません。
独自のスライドスタンドで45~60cmとかなり幅広い水槽に適合するようです。
類似製品とのスペック比較
水槽用照明としては「コトブキのフラットLED」や「GEXのクリアLEDパワーⅢ」などの商品が定番。
それらとスペックを表にまとめてみました。
製品 | 消費電力 | 光束 | 色温度 | 演色性 |
---|---|---|---|---|
テトラ LEDスライドライト LED-4560 | 7.9W | ? | ? | ? |
コトブキ フラットLED 400 |
10W | 590lm | 8,500K | Ra87 |
GEX CLEAR LED POWER Ⅲ 450 | 12W | 750lm | 10,000K | Ra78 |
色温度やルーメンなどは箱に書いてなかったので、数値上で比較できるのはワット数のみ。
同価格帯の製品と比べてワット数が劣っているので、明るさは低そうですね。
見え方は以降で実際に比べてみようと思います。
開封・設置の様子
箱を開けるとこんな感じ。
- 本体
- ライトスタンド
- ACアダプタ
- 取扱説明書・保証書
以上が付属しています。
本体はアルミ製で昨今ではよく見るタイプで放熱性が高そうです。
スタンドは本体横の溝に差し込む形なのですが、「硬っ!」。
プラ製で上から塗装がしてあると思うんですが、そのせいかうまく噛み合いづらくなっています。
「ふんっ!」ってやったら本体スライド部に手を挟んだので作業する時は気をつけた方が良いと思います(◞‸◟)。
本体横にはスライドで収縮できる部分があり、この部分とライトスタンドの可動部(硬いけど・・)で45cm~60cmという幅広い水槽に設置できるようになっています。
スライド可動部とスタンドはプラ製なのですが、なんかおもちゃみたいな塗装で正直安っぽいです。
あとスリットはこの可動部にしかないので「コトブキのフラットLED」や「GEXのクリアLEDパワーⅢ」みたいにスライドを中央に寄せることはできません。
スイッチは本体横にあり、3点方式。
「OFF」、「全点灯」、「青のみ点灯(白夜モード)」を切り替えることができます。
LEDごとの独立スイッチではないので、「白のみ」というのは不可能になっています。
設置の様子
実際に45cm水槽に設置してみるとこんな感じ。
45cmなら丁度良いサイズで、スタンドとスライド部を一番縮めて設置します。
色んなLEDライトを使いましたがこれはその中でも一回りデカいです。
厚みはまぁこんなもんかな?と思うのですが、奥幅とスタンドが目立つのでコンパクトさは感じられません。
(それでも蛍光灯ライトよりはかなりスリム)
スタンド部分にはガラス蓋受けのようなものが付いていますが狭いので違うと思います。
あとはスタンド部分に最大幅があるのでフチ有り水槽だと設置できない可能性が高く注意ポイント。
1.2cmぐらいしか幅がないのでどちらかというとフルガラス向けの照明ですね。
(テトラ純正水槽だと取り付けられそうな気がします。同社製ですので・・)
ちなみに60cm水槽なら以下の感じに。
こちらはスタンドとスライド部を目いっぱい広げることにより設置できるようになります。
本体がデカいので無理矢理感は感じられませんね。
点灯の様子
実際に点灯してみたのがコチラ。
最初の感想としては「まぁまぁ明るいかな??」という感じで、「おー!明るい!」とは思いませんでした。
「GEXのクリアLEDパワーⅢ」や「コトブキのフラットLED」と比べると一回りぐらい暗いですが、部屋の照明よりかは一回り明るく照らされるので鑑賞には十分かなと思います。
色味的には青白いタイプの白で透明感のある明るさ。
黄ばんだ感じは一切せず、涼しい明るさが照らしてくれます。
白夜モード(青LEDのみ)はこんな感じです。
部屋より暗いくらいので明るさで、暗い雰囲気で楽しみたい時に使うと良いと思います。
見え方の比較
このライトが他のライトと比べてどんな感じなのかは気になるポイント。
同価格帯の定番ライトである「コトブキのフラットLED400」と、一眼カメラでできるだけ条件を揃えて撮ってみました。
まずはフラットLED400から
次にテトラのLEDスライドライト4560
ワット数が一回り少ないので予想はできましたが、中堅ライトと比べると一回り暗め。
肉眼で見ても明らかに暗いです。
パッケージには60cmも可能と書いてはいるものの、だからといって明るいわけではないことは要注意。
単に明るいライトというのであれば他の製品の方が良さそうです。
関連超定番LED!コトブキ「フラットLED」レビュー!水草育成や比較とか!
水草育成についての所感
同価格帯のライト「GEXクリアLEDパワーⅢ」や「コトブキ フラットLED」と比べれば出力が落ちる上、赤の波形が弱いのでハッキリ言って水草育成なら他ライトの方が向いています。
パッケージには消費電力が低いことをうたっていますが同時に出力も低いということなので、同価格帯のライトと比べて明るさが劣りがち。
加えて光の成分を表すスペクトルが悪いのも良くありません。
植物の育成においては赤と青の波形が特に重要なのですが、スペクトルを見ると赤がかなり低いので質も出力も不利です。
とはいえ「アヌビアス・ナナ」や「マツモ」、「ミクロソリウム」などの”低光量でも育つ”水草たちはこのクラスでもOK。
赤の成分も少ないのですが、同時にコケが生えやすくなる緑の成分も抑えられているので、低光量で育つ水草を主体にするなら逆に向いているのでは?と感じますね。
ただ一般的な有茎草(ロタラやパールグラスなど)は力不足です。
関連水草育成のための照明について!スペクトルや選び方、オススメなど!
総評
「テトラ スライドLED4560」は魚主体の水槽向けライトだと感じました。
水草育成もしたいんであれば、光量が少ない上、スペクトルが悪いので他ライトの方がオススメ。
ハッキリ言って水草育成には向いていません。
このライトはそもそも水草を育成しないような金魚水槽だったり熱帯魚水槽、アフリカンシクリッド、ウーパールーパー水槽などにマッチするライトで、明るすぎるということも無い丁度良いライトなのではと思います。
光量が低いとはいっても陰性の水草であればまぁ育ちますし、逆に緑の波形も少ないので余計なコケが生えにくいメリットとも取れますね。
(消費電力も低いですし)
色味的には透き通った青白さを感じる白いライトなので、生体主体の水槽であればオススメのライトです。
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