テトラ「スライドLED」レビュー。割と最適ライト。

テトラから発売の水槽LED「スライドLED」のレビューです。

開封の様子や、明るさなどの使用感、競合製品との比較などを紹介します。

目次




製品の概要

「テトラ スライドLED」の製品箱

「テトラ スライドLED」は上置きタイプのライトとしては、テトラ社で最も安価なローエンドモデルのライトです。

スリム&コンパクトで取り回しがしやすく、比較的省エネなのが特徴。

60cm水槽用ライトではGEXの「クリアLEDパワーⅢ」がベストセラーとなっていますが、それが17.5Wの消費電力に対し、「テトラ スライドLED」では7.3W4割の消費電力かなり省エネです。

なおこの製品の名前は「テトラ スライドLED」ですが、これの旧製品が「テトラ LEDスライドライト」とかなり似た名前になっています。購入時に間違わないよう注意して下さい。(LEDスライドライトは廃盤になるみたいなのですが一応)

仕様
モデル 消費電力
テトラ スライドLED 20~35㎝水槽用 3.5W
テトラ スライドLED 30~45㎝水槽用 5.5W
テトラ スライドLED 45~60㎝水槽用 7.3W

表記スペクトル図はこちら。(45~60cm水槽用モデルの製品箱より)

「テトラ スライドLED」のスペクトル図

※本記事の情報は2023/08時点で購入したものです。仕様は予告なく変更される場合がありますので注意して下さい。

開封・本体の様子

今回「45~60㎝水槽用」モデルを購入しました。

「テトラ スライドLED」の内容物

開封すると「本体」「ACアダプタ」「取説・保証書」が入っています。

本体

「テトラ スライドLED」の本体とACアダプタ

本体はこちら。アルミのグレー色です。

ローエンドモデルですが、ACアダプタと本体は別なので分離できるのは良いですね。

それにACアダプタはコンパクトで他のコンセントと干渉しにくいのも良い感じです。

「テトラ スライドLED」の横

スタンドは透明のプラスチック製です。本体をカバーするように設置されているのでちょっと目立ちますね。

「テトラ スライドLED」の裏

裏面はローエンドモデルらしく、LED数が少なめです。

「テトラ スライドLED」の厚み

本体はそれなりに薄く、厚みは1.3センチくらい。

横幅も小さいのでコンパクトで好印象を受けます。

「テトラ スライドLED」の物理スイッチ

電源スイッチはコードの方にあります。

「テトラ スライドLED 40~60cm用モデル」を45cm水槽に設置した様子

45cm水槽に設置した様子はこちら。ご覧の通りだいぶコンパクト。

この後60cm水槽を照らしてみます。

その他の同梱物

「テトラ スライドLED」の取説の保証書

取説には保証書が付いています。保証期間は1年間とのこと。

使用感・レビュー

スタンドを目一杯広げれば60cm水槽に設置可能です。

「テトラ スライドLED 45~60cm水槽モデル」を60cm水槽に設置した様子

さて照らしてみた感じがこんな感じ。

「テトラ スライドLED 45~60cm水槽モデル」で照らされた60cm水槽

うん、まぁそれなりですね。

このライトはそんなに明るくないので日が入る部屋など、明るい場所に水槽を設置しているとはっきり言って「暗い」印象を持つでしょう。まぁ控えめなライトです。

光は明るいほどコケが生えやすくなってしまうので、個人的にはコケが生えにくく魚も鑑賞しやすい明るさで好印象に思います。

「テトラ スライドLED」で照らされたアピストグラマ・トリファスキアータのメステトラスライドLEDによるアピストグラマ。
魚もそれなりに鑑賞できる明るさです。

競合との比較

GEXクリアLEDパワーⅢの本体と梱包箱

安いライトを購入される際、一番比べられるのはGEXの「クリアLEDパワーⅢ」でしょう。ベストセラー製品です。

比較用に60cmモデルを買いましたので、スペック上・実際の見え方などを比較していきます。

スペック比較

製品 消費電力
ライトアップ600 7.3W
クリアLEDパワーⅢ600 17.5W

クリアLEDパワーⅢは消費電力が2.3倍とかなりパワフル。

明るさは消費電力にほぼ比例しますので、明るさも2.3倍となりそうです。

設置感

60cm水槽に置かれた「クリアLEDパワーⅢ」と「テトラスライドLED」

並べて比べるとテトラ スライドLEDがだいぶコンパクトですね。

実際の見え方

一眼カメラの設定を固定して、比較していきましょう。

まずは「クリアLEDパワーⅢ」。

クリアLEDパワーⅢで照らされた水草水槽(テトラ スライドLEDとの比較用)

そのままの設定で「テトラ スライドLED」を撮影したのがこちら。

テトラ スライドLEDで照らされた水草水槽(クリアLEDパワーⅢとの比較用)

写真で比較すると「テトラ スライドLED」はかなり暗めの印象を持ちます。

肉眼で見てもハッキリ言って「クリアLEDパワーⅢ」の方が明るくて綺麗です。

まぁこの製品の強みはコケが出にくい控えめの明るさが強みだと思いますので、1つの参考までに。

総評

「テトラ スライドLED」、旧製品である「テトラ LEDスライドライト」との比較旧製品(テトラ LEDスライドライト)との対比

安くて売れ筋なのはGEXの「クリアLEDパワーⅢ」とか水作の「ライトアップ」なのですが、そいつら明るいがゆえにコケが結構生えるんですよね。

これの旧製品である「テトラ LEDスライドライト」と一緒に多くの小型熱帯魚水槽に使っていましたが、LEDスライドライトはコケがあまり生えないのに対し、それら明るいライトはコケが結構生えてきて掃除が大変でした。

GEXクリアLEDパワーⅢの本体と梱包箱GEX クリアLEDパワーⅢ。
ベストセラー商品ではある。

LEDスライドライトは明るさは控えめですが、コケがあまり生えずにノーメンテ気味にできてこっちの方が楽でいいなぁと。

しかし「テトラ LEDスライドライト」は廃盤ということで今回、後継の「テトラ スライドLED」を購入。

結果はいい感じに暗くて非常に良かったです。

水槽ラックで並べられた小型水槽上「テトラ スライドLED」、下「水作 ライトアップ」。
下段のライトアップは明るいもののコケに困る。

上のような魚そのものを楽しむ水槽で使っていますが、控えめな明るさの方が「コケの予防」「魚の鑑賞」を両立できます。その点この製品は非常に理想的です。

ただし水槽の設置場所が明るい部屋の場合、このライトは相対的に暗く感じるのでそこだけは注意して下さい。日が入る部屋など部屋が明るいの場合はやはりGEXの「クリアLEDパワーⅢ」などの明るいライトがオススメです。

低光量で育つ水草の育成も可

あと旧製品であるLEDスライドライトでも、陰性水草である「ミクロソリウム(プテロプス/トライデント/ウェンディローブ))」「アヌビアス・ナナ」は普通に育成できていて、むしろコケがつかないことにより他のライトより生育成績が良かったほどです。

低光量ライトで育成されたミクロソリウム達(テトラLEDスライドライト)テトラ LEDスライドライトで育成されているミクロソリウム達

今回レビューした「テトラ スライドLED」は肉眼でややですが明るくなっており、光のスペクトルも水草育成により向いた感じになっているので、光をあまり必要としない水草であれば同様に育成できるはずです。
(旧LEDスライドライトでは水草の光合成で使う”赤の光”がほとんどありませんでしたので)

「魚の鑑賞」「コケがあまり生えない」「陰性水草が育成可能」、これらができるのが「テトラ スライドLED」。

熱帯魚愛好家には最適のライトと言えるでしょう!

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