風流な鳴き声!シュレーゲルアオガエルの生態と飼い方
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シュレーゲルアオガエルは小さな緑色のカエルです。
鳴き声がとても風情あるカエルで田んぼで聞こえてくると季節感を感じさせます。
そんなシュレーゲルアオガエルの特徴や鳴き声、飼育方法を紹介します。
シュレーゲルアオガエルの特徴、大きさ
体長5cmほどのカエルで緑色の小さなカエルで体色は基本的に緑色をしており、腹が黄色または白く模様はありません。
目はベースが黄色く、黒目は楕円形をしてカエルらしい目をしています。
メスの方が大きくメスは5cmほどに対し、オスは大きくても4cmぐらいまでしか大きくなりません。
アマガエル属と同じアオガエル樹上性のカエルで吸盤が発達しており木の上や岩場などに生息しています。
カエルらしく周りの色に溶け込めるよう体色が変化しますが、アマガエルほどは擬態能力が高くなく体色が黒ずむ程度に収まります。
明るい緑が多い環境では黄緑色になりますが、濃い緑ではねずみ色に近い緑に変化します。
臆病な性格をしており、物音には敏感で神経質な面があります。
シュレーゲルアオガエルの生息地
シュレーゲルアオガエルは北海道以外の日本に生息するカエルです。
水田や池の近くの水辺に生息していてアマガエルほど多くは見られませんが、そこそこ目にすることができるカエルのひとつです。
地表にいることはあまりなく基本的には木や岩場に隠れて過ごしています。
シュレーゲルアオガエルの鳴き声
シュレーゲルアオガエルは繁殖期に「コロコロコロ」と可愛い鳴き方をします。
カエルの中でもひときわ美しい心地よい鳴き声で癒やされることも。
田んぼの様子がイメージできる風情あるカエルです。
YOUTUBEで動画をアップしている人がいましたので是非聞いてみて下さい。
シュレーゲルアオガエルの飼い方
シュレーゲルアオガエルは可愛い鳴き声をしているため人気のあるカエルです。
神経質な性格をしているためカエルの中では飼育はやや気難しい部類になりますが、ポイントを抑えれば飼育することは十分可能なカエルです。
ケージ
シュレーゲルアオガエルは樹上性のカエルなので上り木や植物などを設置する方が好ましく、そのため高さのあるケージが良いでしょう。
プラケースによる簡素な容器でも飼育することができます。
フタがないと逃げ出しますのでフタのできるケージを用意して下さい。
オススメのケージ
シュレーゲルアオガエルにオススメのケージは「GEXのグラステラリウム ナノ」です。
大きすぎず小さすぎないケージサイズで高さもあるため飼育に適しています。
さらに前面ガラスが開くようになっています。
カエルの天敵である鳥や獣類は頭上からやってくるため頭上からの接近はカエルにストレスを与えてしまいます。
餌やり時などで上から手を入れるとパニックを起こしてしまうことがあるため、前面ガラスが開くことは大きなメリットになります。
餌やり時に優しいため人工飼料への餌付けにも最適です。
ケージの置き場所
直射日光のあたらない静かな場所が設置には適していますが、おきたい場所に置けば良いでしょう。
ただし必ず直射日光には当たらない場所で飼育して下さい。
直射日光は強力な熱源なのでケージ内がサウナになりカエルが湯で死んでしまいます。
床材
床材は湿度を維持するために設置をオススメします。
床材をしかないと霧吹きに全て湿度維持を依存するため一度でもサボってしまうと危ない状況になってしまいます。
床材にはキッチンペーパーや熱帯魚用のソイルがオススメです。
キッチンペーパーは交換が簡単ですが土特有の浄化作用が無いため匂いがキツくなってしまうデメリットがあります。
また園芸用の土は妙な添加剤が入っていることがありカエルには適していません。
その点熱帯魚や爬虫類用のソイルは生体に優しい土ためオススメです。
木の枝や植物
ケージには木の枝や植物を配置しましょう。
木の枝や植物を配置することでシュレーゲルアオガエルが落ち着く環境にすることができます。
水場
シュレーゲルアオガエルは樹上性のカエルとはいえ水辺の近く住んでいますので水場を設置しましょう。
水場はカエルの水分補給に必須です。
水場を設置せずに霧吹きなどで維持することも可能ですが、カエル自身で調節できる水場があったほうがカエルには都合が良いでしょう。
毎日霧吹きができるとも限らないため水場を設置するのをオススメします。
霧吹き
湿度がある方がカエルには良い環境です。
水場があれば必須ではありませんがこまめに霧吹きをすることで多湿環境を維持することができます。
また水場が小さい場合は適度に霧吹きをしてあげないと干からびてしまう可能性があるため注意が必要です。
餌
シュレーゲルアオガエルの餌は小さな虫類を与えます。
クモや羽虫などを捕まえてきても良いですがペットショップで売られているコオロギが手っ取り早くてオススメです。
コオロギをベースに与える場合は市販のカルシウム剤をまぶしたほうが長期飼育には良い結果をもたらします。
これを「ダスティング」と呼びます。
ダスティングを行わず長期飼育していると骨を形成する栄養が不足するため、「くる病」と呼ばれる骨の病気になってしまいます。
特に成長途中の子ガエルはくる病になりやすいので必ずダスティングを行ってから餌を与えるようにしましょう。
慣れてくると人工飼料も
シュレーゲルアオガエルは人工飼料に餌付かせることが可能なカエルです。
コオロギを生きたままピンセットでつまんでカエルの目の前で動かしてみます。
日をおいたり何度かチャレンジしているとピンセットに慣れ、ピンセットが怖くないモノと認識させます。
さらに慣れてくるとピンセットが餌を運んでくると認識するようになりますのでピンセットで人工飼料をつまんで与えることができるようになります。
与える人工飼料はカメ用の餌である「テトラのレプトミン」やツノガエル用のフードが栄養のバランスが良くオススメです。
コオロギの維持やダスティングが必要なくなるため手間はかなりかからなくなります。
餌は与えすぎないように
餌を与えすぎると肥満により「脱腸」という腸が飛び出す恐ろしい病気になるリスクが高くなります。
特に人工飼料は肥満になりやすく注意が必要です。
コオロギも小さなものを与えるのが良いでしょう。
一度に与えすぎてしまうとそれだけ胃と腸にも負担がかかってしまい脱腸のトリガーになってしまいます。
カエルは自然下で小さな虫をチマチマ食べるような生活を送っていますので一度に与える量は少なくし、回数を多くするように与えるのがベストです。
冬眠
気温が寒くなってくると餌を食べなくなり冬眠ムードになります。
餌を食べなり完全に動きが鈍くなったと思ったら湿らせた水苔で埋めたプラケースに移して常温で越冬させます。
水をひたひたにすると体力を奪ってしまいますので湿らせた程度が丁度良いです。
テラリウムでの飼育
臆病なカエルのため飼育にはケージ内で自然を再現するテラリウムが適しています。
山苔により湿度が保ちやすくなり、自然に近い環境でシュレーゲルアオガエルに落ち着いた環境を用意することができます。
またテラリウムで飼うと部屋のインテリアにもなるため飼育が楽しくなります。
テラリウムは意外と簡単に作れるため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
上記写真のテラリウム作り方!:樹上性カエルのためのテラリウム制作ノート【シュレーゲルアオガエル】
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