ロタラ・インディカとロタラsp’hra’を使ってみた両者の違い
公開:
更新:
水草レイアウト水槽にて「ロタラ・インディカ」と「ロタラsp’Hra’」を育成して使ってみたので、それらの違いを紹介していきます。
赤みの質や生え方など、両者は結構異なった水草でございました。
どちらが赤くなりやすい?
これはロタラsp’Hra’の方が赤くなりやすいです。
以下はコトブキから出ている「レイマックス 600」を使用した同じ水槽ですが、
どちらも似たような茶色に近い赤色なんですが、ロタラsp’Hra’の方が鮮やかな赤で綺麗です。
ただロタラsp’Hra’の方がかなり赤くしやすいといったことはなく、ロタラ・インディカに必要な明るさが10段階中の8だとしたら、Hraは7ぐらいでインディカと同じ赤さに並ぶかな、という印象。
赤みの質
ロタラ・インディカとロタラsp’Hra’は同じ赤色をしておらず、それぞれ赤色の質が違いました。
以下は先程の水槽「レイマックス 600」に加え、ボルクス製の「グラッシーレディオ 23WスポットLED」の照明を追加し赤みを引き出した様子ですが、
肉眼ではロタラ・インディカは深い紫っぽい赤色で、それに対しロタラsp’Hra’は鮮やかなピンクっぽい赤といった赤味の違いがありました。
個人的には単純な赤さならインディカだと感じたのですが、’Hra’の赤さは鮮やかさがあって「どちらもそれぞれ良い赤」と感じます。
照明が弱くてしっかり赤みを引き出せないケースであれば、鮮やかさのある’Hra’の方が綺麗に思いますね。
(しっかり赤みが引き出せるならどっちでも良いと思う)
生え方の違い
しかしながら実際に両者を育成して最も違うポイントだなと感じたのは色ではなく脇芽の出方の方です。
‘Hra’は脇芽が出にくい欠点
ロタラ・インディカはカットすると脇芽をいくつか出して、茎1本から茎2~3本になるのでトリミングで簡単にボリュームが出せます。
しかしながらロタラsp’Hra’の方は脇芽が複数本出にくく、トリミングを行ってもボリュームがあんまり上がりませんでした。
ロタラsp’Hra’は差し戻しして単純な数でボリュームを出していく感じになりますが、脇芽が生えないので上側こんもりといったボリュームを出すのは難しい水草かと思います。
それを踏まえた上でレイアウトに使うなら良いのですが、‘Hra’は何も考えずに後景にまとまって植えると密度が出ずスカスカになりやすいので注意。
以下はロタラsp’Hra’とインディカを使ってみた水槽の最終レイアウトですが、
左側のロタラsp’Hra’をカットしても生えてくるのは同じ1本ばかり。差し戻ししまくってボリュームをあげようにもうまく整えることができず、レイアウトの左側がみすぼらしくなってしまいました。
ここは意図したものではなく、右側同様にこんもりとした有茎草のエリアを作りたかったのですがロタラsp’Hra’ではうまく作れずに断念・・・。
ロタラsp’Hra’をレイアウトで使うならこの特性をしっかり抑えておく必要があるかと思います。
反面ロタラ・インディカはトリミングの繰り返しだけで(光量が足りていれば)いい感じに密密になってくれるので、かなり使い勝手が良かったですね。
成長速度
成長速度も結構差があり、インディカの方がずっと成長速度が早いです。
Hraはロタラ・インディカと比べてしまうと一段落ちてしまいますが、それでも成長速度が普通の有茎草程度はあります。
(というかインディカが早すぎ)
この辺は好みで賛否が分かれるところですが、個人的にはインディカの方がすぐ伸びて綺麗な風景整えやすいのと、トリミングをミスって変な形になってもすぐリカバーできるので好印象。
おわりに
違いを表にしてみました。
ロタラ・インディカ | ロタラsp’Hra’ | |
---|---|---|
赤くする照明レベル (10段階中) |
8 | 7 |
赤みの質 | 紫っぽい赤 | ピンクっぽい赤 |
ボリューム | 出やすい | 出にくい |
成長速度 | めちゃ早い | 普通 |
「ロタラsp’Hra’の方が赤くなりやすいと聞いたので、’Hra’を使ってみよう」と安易に選ぶのは待ったほうがよいかも。
ロタラ・インディカはトリミングを行うだけで綺麗にボリュームを出せる水草ですが、ロタラsp’Hra’は綺麗なボリュームを出すのが難しい水草でした。
まとまって使う際はインディカの方が圧倒的に使いやすくオススメ。
ロタラ・インディカが昔からずっと定番水草なのはそういう「整えやすさ」もあるからこその定番なのかも知れませんね。
シェアしてね!
Sponsored Link
この記事へのコメント