ソイルの選び方や種類、使い分けなど。初心者にオススメなのは?

水草の育成にはソイルが最適。

とはいえ一言でソイルといっても様々なソイルが売られており迷ってしまいます。

そこでソイルの種類や選び方を解説し、初心者にオススメのソイルも紹介します。

目次




大きく分けて3つのタイプがある

ネオンテトラソイルには大きく分けて「吸着系ソイル」、「栄養系ソイル」、「セラミックソイル」の3つのタイプに分けることができます。

ソイルには有害物質や黄ばみを吸収する吸着効果と、水草育成のための栄養効果があり、その能力がどちらが高いかで分類しています。

吸着系は吸着能力が高いソイルで、栄養系は栄養を重視したソイルになっています。

セラミックソイルは吸着能力、栄養能力ともに抑えることでソイルのデメリットを無くしたタイプになります。

栄養系ソイル

ソイル栄養系ソイルはその名の通り、水草育成に必要な栄養が特に多く含まれているソイルになります。

たっぷり栄養が含まれているため、赤い水草は簡単に赤くなりますし、根を多く張る水草にとってはとても適したソイルです。

注意点

緑の斑点状のコケ反面栄養過多になりやすく、コケが大繁殖してしまうリスクが高めになっています。

また使い始めはアンモニアなどの有害物質が出やすく、必ず水槽の空回しを行って有害物質を出し切るまで待つ必要があります。

多い栄養により使い始めは白濁しがちですが、しばらくすると収まります。

失敗しないポイント

水換えホースを使って排水している様子栄養過多になるのを防ぐためには、高頻度の水換がポイントです。

特にセット初期は水草の勢いが無いことがあり毎日換水する方が良く、過剰となった栄養濃度を換水によって薄めます。

水草の成長に合わせて換水頻度を調整していきますが、完全に繁茂しきるまではセット後しばらくは毎日、水草が成長し始めたら一週間に2度程度の水換えを目安とすると良いでしょう。

実際の製品

栄養系ソイルといえばADAのアマゾニア、アマゾニア・ライトです。

アマゾニアは非常に栄養分が多く、赤系であるロタラ・インディカもバッチリ赤くなりやすいです。

アクアショップ(特約店)で入手することができ、ホームセンターや通販には販売されていないので注意しましょう。

吸着系ソイル

カスタムソイル吸着系ソイルは有害物質や色素吸着の能力が高いソイルです。

ものによっては使用数日で持ち前の吸着効果で水を透明にし、強いアクを出す流木を使っていても透明な水を保つことができます。
栄養系ソイルは2週間ぐらいで濁りがとれますが、吸着系ソイルなら2日で透明になるほど。

吸着効果が高いものほどセット後すぐに魚を飼うことができます

また栄養系ソイルのように過剰栄養となりにくいため、コケが大繁殖するリスクも低めになっています。

水草によっては栄養が物足りない

成長してきたポゴステモン・ヘルフェリー反面、栄養系ソイルと比べて栄養が控えめなため一部の水草には栄養不足になることも。

吸着系ソイルだと赤系の水草も赤くなりにくい欠点があります。

栄養系に対してデメリットが控えめな分、栄養量も控えめになっています。

実際の製品

NISSOのカスタムソイル、Marfiedのコントロソイル、JUNのプラチナソイルなどがあります。

多くのソイルはこの吸着系ソイルに属しています。

やはりリスクが少ないのが人気のようで、栄養系ソイルはリスクが高く敬遠されているようです。

セラミックソイル

崩れないソイルのパッケージソイルは土を焼き固めたものですが、形が崩れないようガチガチに焼き固めたものをセラミックソイルと呼びます。

ソイルの欠点である粒の崩壊が無く、使用期限がありません

反面、ガチガチに固められているため栄養も吸収しにくく栄養効果が低い欠点があります。

性質上、ソイルと呼ぶよりかはセラミック底床材と呼んだ方がしっくりきます。

実際の製品

NISSOの崩れないソイルがセラミックソイルにあたります。

ソイルと比べてメリットもデメリットもかなり控えめですが、浄化能力は高く栄養や水質作用も僅かながらあるので、砂利系の砂を使う場合よりかはかなりオススメの底床材です。

粒の大きさ・色味

コリドラス・シュワルツィソイルのタイプの他には粒の大きさ、色味も購入する上でポイントになります。

水槽の大きさや好みに合わせて選択しましょう。

粒の大きさ

ソイルには粒が小さくサラサラしたパウダータイプとある程度の粒サイズがあるノーマルタイプの粒サイズがあります。

粒が大きいものは通気性が良くコケが多少生えづらいのと、安いというメリットがあります。

パウダータイプはやや高くなってしまうのですが、小さな水槽でも圧迫感がありません。
またヘアーグラスやグロッソなど小さな水草もパウダータイプのほうが根張りは良いですね。

どちらを選んでも良いと思いますが、小型水槽(30cm以下)ならパウダーの方が良いかなぁと思います。
何にせよ水草を繁茂させれば見えなくなるのであまり気にする必要はありません。

色味

崩れないソイルソイルには基本である焦げ茶から、黒、明るい茶色など黒~茶色のカラーバリエーションがあります。

これは完全に好みで選ぶと良いでしょう。

初心者にオススメのソイルは?

ソイル

初心者には吸着系のソイルがオススメです。

栄養系ソイルはかなり強力な栄養剤ですが、反面栄養過多になりやすく高頻度の水換えを行うこととコケが見つかった場合は適切な処置を行って繁茂を食い止める必要があります。

初めてのソイルとして栄養系を使った場合コケで大失敗してしまうか、水換えに嫌気がさしてしまいがち

そのためリスクが少ない吸着系ソイルがまずはオススメです。

吸着効果も高いので魚を早く入れれることができるのも初心者に適しています。

吸着系のうちどの製品がオススメ?

Marfiedのコントロソイル、JUNのマスターソイル、NISSOのカスタムソイルを使いましたが性能的にはそこまで差はありませんでした。

最近(2017/1)はNISSOのカスタムソイルを使っていますが、割りとどれでも良いと思います。

ネットで人気なのはJUNのプラチナソイルのようですね。
パウダータイプがラインナップされているのと黒色であること、何より安いのが人気のようです。

色味も含めて選ぶと良いでしょう。

まとめ、個人的な所感

崩れないソイルソイルといっても複数のタイプがあり、それぞれ使い方や作用などが異なります。

特に注意が必要なのが栄養系ソイルで、強力な分しっかり水換えを行うのがポイントです。

また栄養系ソイルは実質ADAのアマゾニアが独占状態となっているため、ネットでは中々口コミが見られませんが実のところ愛好家が多め。
(※通販禁止ブランドのため)

最初のソイルとしてはオススメしませんが、最終的にアマゾニアに行き着く人は多いです。

関連ソイルの使い方。水槽への入れ方や手入れ、種類の使い分けとか
関連ソイルを使った水槽立ち上げで注意するポイント!

シェアしてね!

Sponsored Link

この記事へのコメント

  • 投稿いただいたコメントは本サイト及び関連メディア等で編集されて掲載される場合があります。
  • コメントは承認制です。
    管理者が承認するまではコメントは掲載されません。記事と直接関係ない内容や他ジャンルをけなすもの等、管理者が不適切と判断したコメントは不掲載となる場合がございます。

以上あらかじめご了承の上、投稿下さいませ。

コンテンツ

サイト運営者

運営者のイメージ

ジュン

自然派インドア。

いろんな生き物で培った実経験を元にアレコレ書いてます。

ネット上によくある「飼育素人のプロライターがネット上の情報を集めてそれっぽく書いた記事」ではなく、愛好家が経験を元にした記事がウリです。

ヨロシクネ!!