ウシガエルが飼育禁止!?特定外来生物と外来生物法を知ろう!
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ウシガエルやブラックバスなど意外と身近な「特定外来生物」。
捕まえて持って飼えるだけで法律違反にあたります。
特に即売会やオークションなどディープになるほど、密接に関わってきますので是非知っておきたいトコロ。
特定外来生物とは!?
特定外来生物というのは「外来生物法」で定められた飼育・運搬・輸入などが出来ない生物たちのことです。
外来種のうち特に自然環境または人間への被害が大きいモノを「特定外来生物」に指定し、この特定外来生物のリストに入っているのが特定外来生物と呼ばれます。
特定外来生物は当然ながら飼育のほか、生きたまま運搬すること、譲渡、放出なども固く禁止。
飼育していたのが発覚した場合、「三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金」という重い刑罰もあります。
※外来生物法は「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」の略称です。
特定外来生物は新たに飼育することは不可能だヨ!!
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身近な特定外来生物
特定外来生物というとかなり危険な生物しかならないと思うかもしれませんが、自然環境や農作物などに大きく影響すると判断されればアリなどの弱い生き物でも指定されます。
身近なところでは「ブラックバス」、「ウシガエル」、「ヒアリ」などが特定外来生物としてリストされています。
ブラックバスは釣り人が持ち帰ろうと車で運搬して逮捕されたというニュースが過去にあったほど。
コアな愛好家しか関係しないと思いきや、特定外来生物は意外と身近なのです。
ただし卵を持っていた場合などは捕まらないとは言えないから取扱に注意だネ!
飼育中のペットが特定外来生物になってしまったことも
特定外来生物のリストは定期的に更新されますが、飼っている生き物が特定外来生物となってしまったパターンもあります。
最近でいうと古代魚として愛好家も多い「ガー類」が2018年に特定外来生物として指定されてしまいました。
以前から飼っている場合は、申請をすることで飼育中の個体に限り引き続き飼育できますが、新たにガー類を飼うことは不可能になってしまったのです。
※繁殖させることも禁止しています
他にもザリガニ類として以前は青く美しい「マロン」や漆黒の「クーナック」などが人気でしたが、ザリガニ類の多くが特定外来生物に入ってしまい飼育することができなくなりました。
その他の生物たちも一度特定外来生物としてリストされれば、新たに飼うことが出来なくなってしまうのです。
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飼育者、ペット愛好家として気をつけたいこと
飼っているペットが特定外来生物にならないためには大事に飼うというのもそうですが、何よりも飼育者一人一人が「逃さないコト」がとても大事です。
特定外来生物にリストされるのは規制をかけないと危ないという生き物たちなので、皆が外来種の危険性を理解してルールを守りさえすれば必要ないんです。
しかし一部の飼育者が飼いきれなくなり「可愛そうだから」「面倒だから」という理由で逃し、そういった心無い飼育者がいるからこそ規制する必要があります。
外来種となれば元々住む生き物を食べるばかりか、耐性の無い病原菌を持ち込んで地獄になってしまうことも。
捨て猫もそうですが、増えることによって農作物や人間への被害にも繋がります。
自然環境や元々住んでいた生き物への被害もそうですが、同じ生き物が好きな愛好家にも多大な迷惑がかかってしまいます。
飼っているペットが禁止にならない以上に、生き物飼っているヤツはダメだと思われないよう、努めたいものです(=゚ω゚)ノ。
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この記事へのコメント
家のそばにある川にウシカエルが毎日ブォーブォー泣いていて夜寝れません、捕まえて殺処分しても大丈夫なのでしょうか?
>>1
> 捕まえて殺処分しても大丈夫なのでしょうか?
法律上は問題ありません。
移動ができないので食う人はその場で調理して食べたりしまっす。
(他にもウチダザリガニとかも)
いいことを書いてあると思います。
改めて特定外来生物は危ないものだと思いました