アナドラスの特徴・飼育情報
公開:
アナドラス
簡単
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
◎ | ◎ | ○ |
主な特徴
「アナドラス」は扁平な顔つきをした小型の南米ナマズです。
一見すると地味系の底モノですが、よく見ると個性的な尖った顔つきをしており、体色のグレーも他の魚には中々ない色合い。他の小型ドラスよりも鰭がスラッと伸びており、スタイリッシュな印象です。
ペルー便での入荷が多く、一部「アンブリドラス」と混じって流通することがあります。稀ですがブラジル便で入ることもあります。
YOUTUBEの動画
YOUTUBEで掲載されているアップロード動画の中から、魚の種類があっていて特徴が分かりやすいものを紹介します。
混泳・性格
基本的に温厚で混泳向きの魚です。
他の魚に攻撃することはなく完全平和主義の魚です。
他のドラスと比べるとサイズの割に若干大きな口を持ちますが、それにより肉食性が強かったり混泳相手のヒレを齧る等はありません。
エサ
沈下性の人工飼料でOKです。
口に入る大きさのエサならなんでも食べますが、水底のエサを探す魚ですので沈下性のものを選びます。
何でも食べ選り好みはしませんが、赤虫よりも人工飼料の方が餌食い良く感じます。
1つの注意ポイントとして「体の割に口が大きい」ので、大きな餌をくわえさせて喉を詰まらせたり消化不良にさせないよう気を払うことです。人工飼料であれば、一般的に販売される10㎝前後のサイズのアナドラスに対して直径3㎜以下の餌を選ぶと安心かと思います。
具体的な製品としては、どじょう養殖研究所の「グロウ D」などが良いでしょう。
エサの頻度・量の目安
1つの例ですが「3日に1回、消灯後に魚が食べきれる量」がエサ量の目安です。(夜行性のため給餌は基本的に消灯後)
飼育ポイント
難しいポイントはありませんが、砂に潜ることを好むため砂地を用意してあげましょう。
アナドラスといえば「砂に潜る」、これに尽きます。
底砂がなくとも飼育できますが、せっかく飼うのであれば用意してあげましょう。日中は必ず砂の中で身を潜めるようになります。
砂の粒が大きすぎたり小さすぎたりすると潜りにくいようですが、「田砂」ほどの粒サイズのものが適切かと思います。
砂を敷く場合、土管や塩ビ管などのシェルターは必要ありません。むしろシェルターの配置が悪いと砂に潜る際に「目を擦ってケガするリスク」が非常に稀ながらありますため、基本的には砂を敷くだけでOKです。
繁殖
飼育下における繫殖例は聞きません。
水槽内で繁殖について何か発見がありましたら、是非コメント欄や私のウェブサイト(末尾)にて報告していただけると幸いです。
その他・補足情報
水草はやはり掘り返すので・・・
「何が何でも底砂に潜りたい!」というドラスであるため、水草水槽で飼育するのはまず不可能です。
底砂が巻き上がるほど派手に潜っていくのと、かなり強引にでも潜ろうとするので植えるタイプの水草は諦めましょう。
アンブリドラスとの見分け方
アナドラスは「アンブリドラス(ハンコッキートーキングキャット)」に混じって販売されたり、もはやアンブリドラスの名前で販売されたりします。
お互いよく似ていますがポイントを掴むと簡単に見分けることが可能です。
顔
アンブリドラスは横から見るとおでこあたりで盛り上がりがあり、また正面から見ると顔のパーツが中心に集まっています。
対してアナドラスは横から見ると輪郭は直線的で、また正面から見ると目と目が離れており、口が横に広がっています。
尾びれ
アンブリドラスは尾鰭が台形寄りでゴマ模様なのに比べ、アナドラスは尾鰭がY字状しており、黒い帯状の模様が2列あります。
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その他にも差異がありますが、慣れると「アナドラス」と「アンブリドラス」は全くの別物に見えてくるはず。それぞれにそれぞれの良さがありますので違いをわかった上で飼育するとさらに楽しめる…かもしれません。
じっくりと観察すると違いや良さが見えてくる、そんなオトナでマニアックな楽しみ方のできるドラスが「アナドラス」ではないでしょうか。
この記事の著者情報
木村 仁哉
ドラスマニア
ナマズの1ジャンルである「ドラス」マニア。
アナドラス属、アンブリドラス属、アガミクシス属、Platydoras、メガロドラス属などいわゆる「ドラス」と呼ばれるナマズを中心に飼育・情報収集する熱帯魚愛好家。
誰かのために、ドラスのためになることを願ってインターネットでも情報を発信中。
リンクドラス科研究所
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