イエローパンチャックスの特徴・飼育情報

イエローパンチャックス

学名
Aplocheilus lineatus (Valenciennes, 1846)
他の販売名
ゴールデン パンチャックス アプロケイルス・リネアートゥス "スマラグド"
大きさ目安
8cm
飼育難易度

気をつけたい

適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
繁殖難易度
狙える
性格
非常に攻撃的
遊泳タイプ
水面直下を遊泳
群れやすさ
群れない
価格目安
1,000円

目次

主な特徴

「イエローパンチャックス」は、アジアに生息するアプロケイルス・リネアータスの改良品種です。

メスはグレー一色で地味ですが、オスの体色は見事の一言。光によって煌めく色艶により、ゴールデンパンチャックスという別名もあるほどです。

水面下で生活する魚であり、水槽下でも水面直下で行動する様子が観察できます。

自然下では落ちてきた虫などを食べる生活をしていることから、水面に投げ入れられたエサをスイスイッと俊敏に拾って食べるので、エサやりが非常に楽しい魚です。

YOUTUBEの動画

YOUTUBEで掲載されているアップロード動画の中から、魚の種類があっていて特徴が分かりやすいものを紹介します。

混泳・性格

性格は荒いので注意します。

性格はかなり荒く、他魚を滅多打ちに攻撃します。

高さがある大きな水槽では遊泳層が他魚と被らないためあまり荒い印象は持ちませんが、小型水槽では暴君と言えるでしょう。

幸いパンチャックスは水面付近で行動するため、コリドラスなど遊泳層が被ってない下層の魚なら全く問題はありません。ただし高さが低い水槽だと遊泳層が被るのでそのような水槽だと注意が必要です。

あと混泳魚の数が多いと攻撃を散らせるため、多数泳がせるカージナルテトラやブラックネオンテトラなどは比較的混泳のダメージが少ないです。特にゼブラダニオなど、常に泳ぎが早い魚は全く問題ないでしょう。

金魚をボコボコに打ちのめすイエローパンチャックス
金魚をボコボコに打ちのめすイエローパンチャックス

同種同士の混泳

パンチャックスは同種同士でもケンカする魚であることに注意します。

水槽に数匹入れるよりかは多数入れてボスのあたりを散らしたり、上層付近に水草を茂らせて茂みを作ったりする工夫が必要です。

特にメスの方がデカく凶暴になる傾向があり、巨大化したメスにそこまで大きくないオスがボコボコにやられるという傾向があります。購入の際「メスは一回り大きいほうがケンカ負けしないから良いだろう」と選ぶとサイズ差が更に開いてしばかれやすいので注意して下さい。
(同じ程度が良いかと思います)

エサ

エサは水面にあれば何でもバクバク食べます。

上から見たイエローパンチャックス

エサは人工飼料であろうが水面に浮いている状態であればバクバク食いますので、特に気にする必要はありません。

むしろバクバク食べすぎることにより、他の魚にエサがわたらないことの方が注意すべきです。

他魚と混泳するとこの魚は大抵肥満化しますが、その点は諦めて下さい。
(どうしても両立させたい場合は他魚にはコリドラスフードなど、パンチャックスに食べられないほどの大きくて沈むエサを与えるなどの工夫が必要です)

飼育ポイント

特に飛び出しに注意します。

同種につつかれたり1匹でも水槽に入れてから落ち着くまでの間は、何かあれば飛び出すのでフタは必須です。
(気づいてたらボス1匹しかいなくなってるということになります)

なお水質はpHが下がりすぎる(古い水)になると痩せて死んでいきますので、一般的には定期的な換水を行ってpHが6.5を切らないようにして下さい。

オールガラス水槽に後付けのフランジを取り付けた様子
オールガラスなら別売りのフランジを取り付けると完璧(カットは面倒だが・・・)

繁殖

繁殖は容易です。

繁殖はとても容易で、準備の出来ている雌雄を一緒に入れてすぐ繁殖を始めるほど。成熟していれば定期的に繁殖が行われます。

繁殖で難しいのはケンカさせず雌雄を育てられるかどうかのみです。

産卵

ミクロソリウムに産み付けられたイエローパンチャックスの卵
ミクロソリウムに産み付けられた卵。卵は比較的大きい。

水草などの基質に産み付けるタイプなので、ミクロソリウムなどを沈めての産卵場所を用意しましょう。

産卵場所としてはアナカリスなどの葉が細かいタイプではなく、葉が大きな水草に好んで植えているように思います。

なお産卵場所があり、オスとメスを状態良く飼育しているとすぐに産卵が行われるほど容易種です。

孵化まで

孵化までは一週間ほどです。

卵は親魚が食べてしまうので取り出すか、親魚をのけるかして下さい。

稚魚の育成

稚魚の孵化後2日ほどはエサを食べません。

2日ぐらいからエサを食べ始めますので、そのタイミングで孵化したブラインシュリンプを与えられるよう準備しておいて下さい。

稚魚の成長は早く、2週間ほどで刻んだ冷凍赤虫を食べるサイズになります。

その他・補足情報

持ち帰る際にも荒いので注意

非常に荒いので熱帯魚店で複数購入した後、家に帰ったら袋の中で殺し合っていたというエピソードも少なくない魚です。

分かっている熱帯魚ショップであれば1匹ずつパッキングしてくれますが、基本的には同じ袋の中に入れられますので非常に危険。行きつけのショップであればお願いして1匹づつパッキングしていただくことも可能ですが、ホムセンだとかちょっとお願いするのが難しい場合が多いですよね。

複数の袋に入れられた場合は、袋をカバンに入れたりして真っ暗にしてすぐに家に帰ること。これである程度袋内の殺し合いを防ぐことが出来ます。

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