ゴールデンレオパードタティアの特徴・飼育情報

ゴールデンレオパードタティア

学名
他の販売名
元々は区別されていましたが「ブルーレオパードタティア」の名前で売られることもある。ブルーレオパードタティア=ゴールデンレオパードタティアではないので混同注意。
大きさ目安
4cm
飼育難易度

気をつけたい

適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
繁殖難易度
性格
温和な平和主義者
遊泳タイプ
昼間は完全に隠れる。夜間に徘徊。
群れやすさ
群れない
価格目安
2,000円

目次




主な特徴

「ゴールデンレオパードタティア」は白い身体に黒いスポット、そして黄色みがかかる小型のナマズです。

ずんぐりとした身体で体長4cmほどと非常に小さく、カラーも可愛らしいことから人気の熱帯魚。

小さな頃は白地の面積が多く黒模様は水玉状ですが、成長と伴い黒模様の面積が増え名前通りのヒョウ柄模様になります。

夜行性のナマズであり基本的に昼間は物陰に隠れますが、環境に慣れた個体であればエサの臭いを嗅ぐと昼間でもエサを探す行動を観察することができます。

ゴールデンレオパードタティア(横から)
ゴールデンレオパードタティアと人差し指これで大人という非常に小さなナマズ
土管に隠れるゴールデンレオパードタティア土管に隠れるレオパードタティア
タティアのいる水槽残念ながら普段は出てこないのでその点は留意した上での購入を

以下はエサやり時のYOUTUBE動画ですが、普段は土管にずっと隠れています。

混泳・性格

温和であるため混泳にはとても向いています。ただし肉食性であるため口に入る超小魚・小エビとの混泳は適していません。

肉食性のナマズであるため、ミナミヌマエビなどの口に入る小さなエビ(魚)は夜間に食べられます。

ただカジったりせず丸呑みする摂食形態をとるのと体長がとても小さく口が非常に小さいため、一般的な熱帯魚のサイズなら口に入らないので十分混泳です。

ミナミヌマエビ,ビーシュリンプ,カラフルシュリンプなどの超小型エビ、ボララス・ブリジッタエなど超小型熱帯魚などはダメなのですが、ヤマトヌマエビやネオンテトラ,グリーンネオンテトラなどは全く問題ありません。

エサ

肉食性であるため冷凍アカムシまたは沈下する肉食魚用のエサを与えます。夜行性なので消灯後に給餌するのがベターですが、エサに慣れれば昼間に与えてもOKです。

肉食性であるため雑食性の熱帯魚をターゲットにした人工飼料やフレークフードは食べません

最も嗜好性が高く使われているのが「冷凍アカムシ」で、特に水槽に入れてから環境に慣れていない個体に関してはコチラがまずオススメです。

土管で潜んでいるゴールデンレオパードタティアに赤虫の匂いをかがせているまずは隠れ場所の近くに赤虫をまいてあげよう

冷凍アカムシは熱帯魚ショップや熱帯魚を扱っている熱帯魚ショップで入手することができます。
(置いてないショップもありますが結構な確率で置いてます。エサで使うので)

通販でも入手することができますが、チルド輸送なので送料は少しかかってしまう点は注意しましょう。

人工飼料も食べますが、肉食魚用に売られているエサのうち”沈下して”、”粒が小さいもの”に限られます。

具体的な製品名でいうと「ひかりクレスト ミニキャット」などがあります。
(売っていない場合は通常サイズのキャットを割ってもOK)

肉食魚用のエサは慣れていないと食べない傾向があるので、その場合は冷凍アカムシを与えつつ人工飼料を交えたりして慣らしていく必要があります。

なお夜行性のため基本的には消灯後にエサを与えるのが基本です。

慣れてくるとエサの臭いで昼間から出てくるようになりますので、その場合は昼間から与えても構いません。
(特に冷凍アカムシだとすぐに飛び出してきやすい)

飼育ポイント・注意点

水質の適応範囲も広く、フィルターが十分機能していれば飼育は容易です。エサは冷凍アカムシをまず与えてください。

ゴールデンレオパードタティアは水質への適応範囲が広く、熱帯魚としては飼育が容易な部類です。

ただし流石にネオンテトラなどの入門熱帯魚と比べてアンモニアや亜硝酸への耐性が低いです。

フィルターが魚の排泄物に対して機能していないと、排泄物由来の毒素が出てしまい白点病などの病気にかかりやすくすぐ死んでしまいます。

水槽・魚の排泄量に対してしっかりフィルターが効いている・濾過バクテリアが定着しているなら飼育は容易で、特に注意することはありません。

あとは環境に馴染むまでは肉食魚の人工飼料を食べない場合があるので、冷凍アカムシを与えれるかも1つのポイントです。

そのほか基本的に物陰に隠れたがるので身体がちょうど入れるぐらいの土管などを入れてやると良いでしょう。

アクアリウム用の土管

(本記事で使っているのはスドー製の土管ミニ↓)

繁殖

繁殖はナマズの中では容易種で、十分繁殖を狙うことができます。

ゴールデンレオパードタティアは水槽内での繁殖例がよくあり、最も繁殖が容易なナマズの1つでしょう。

ハゼ用の土管

繁殖のポイントとして、産卵は筒状の隠れ場所で行われるため素焼きの土管などを入れて産卵場を用意することがポイントです。
(プレコの産卵筒が適している可能性もあります。当方未検証)

その他の情報としてある程度の水流が繁殖には有効とする説があり、もしかしたらプレコ用の繁殖セットがそのまま有効かもしれません。
(とはいえ普通の熱帯魚水槽で「土管の中に卵があった」ということは聞きます)

プレコ繁殖水槽「デュフューザーを取り付けた外部式フィルター」+「プレコ産卵筒」のプレコ繁殖セット。
こういうのをイメージすると良いかもしれない。

オスメスの違い

オスとメスは尻ビレを見ると簡単に判別できます。

ゴールデンレオパードタティアのオスメスの見分け方

オスは上記のように尖っていますがメスはこの部分がとがっていません。

孵化後のケア

孵化後もしくはヨークサックを吸収した後、親を別の水槽にうつしてしまうか稚魚を産卵箱などで隔離します。

ヨークサック吸収後の初期給餌としてはブラインシュリンプまたはマイクロワームが適します。

個人的な所感

普段は土管の中でじっとしているので正直飼育しているかどうか分からないのですが、消灯してからアカムシを与えると狂ったように走り回り食いに来ます。面白いです。
(おもちゃのチョロQみたいな感じ)

あと上から見るとジンベェザメみたいにも見えるのでその点も可愛いですね。

正面から見たゴールデンレオパードタティアフグ感がある
上から見たゴールデンレオパードタティアジンベェザメ感もある

タティアという名前が付いていますが、これは旧学名が「Tatia perugiae」とタティア属であった名残であり、現在は「Centromochlus perugiae」とタティア属には分類されていません。(セントロモクラス属)

なお「ゴールデンレオパードタティア」と販売されている中にはいくつかのバリエーションがあり、ロット(輸入業者・採集者・タイミング)によっては違うタイプを見かけることが結構あります。

ゴールデンレオパードタティアのヒゲこれは一般的なゴールデンレオパードタティア

本記事で使用している写真の個体は通常のゴールデンレオパードタティアなのですが、それ以外で知っているタイプを少し紹介します。

1つ目は「ブルーレオパードタティア」。

現在はゴールデンレオパードタティアと同じ魚として扱われることが多いのですが、黄色があまり乗らなくて体のうち腹部分に薄紫色がほんのりあるタイプは本来はブルーレオパードタティアというタイプです。

ゴールデンレオパードタティアは淡くてキレイな印象を持ちますが、こちらはやや地味めで落ち着いた印象があります。

2つ目は「ラージスポットタイプ」。

一般的に知られているゴールデンレオパードタティアとくらべて、黒いスポットのサイズが大きいタイプのものです。

このタイプは「Centromochlus perugiae」ではなく「Centromochlus altae」かもしれません。

この他にもスポットがなんか小さいものもいて、チェックしてみるとタイミングにより違いを見つけられて楽しめます。

上記のバリエーションを別種とするか同種のバリエーションとするかはマニアで意見が分かれるところでもありますがラージスポットタイプは別種「altae」の気がしますね。
(繁殖度外視でバリエーション集めるのもGood!!)

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この記事へのコメント

  • 1通りすがりのアクア2022年12月25日 09:13

    とても分かりやすい丁寧な記事ありがとうございます、いつもお世話になっています。

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