石巻貝の飼育情報。食べるコケの種類や飼育のポイントとか。
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石巻貝
簡単
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ |
適応水温、基本情報
石巻貝は成長すると2cmほどになる日本にも生息している貝の一種です。
日本に生息している生き物のため冬でも基本的に加温は必要なく、氷が張らない程度でしたら大丈夫です
※北海道や東北などの寒冷地には生息していません。
岩についたコケや微生物などを食べており、この食性から金魚、メダカのみならず熱帯魚のコケ取りとしても親しまれています。
値段についも100円~200円ほどと安価なのも人気の理由です。
寿命について
寿命は2~3年ほどでありますが、本来はヒンヤリした水に生息する貝のため水槽下での寿命は短くなりがち。
元々自然界で過ごしていた分も含めれば、寿命は1年ほどの場合が多いです。
エサについて
魚のフンや岩についた微生物・藻を食べる食性があります。
代謝も低い生物のため、少なからず藻が発生する環境であればエサを与える必要はありません。
食べるコケの種類
石巻貝は様々なコケを食べることができるため、定番のコケ取りであります。
石巻貝が処理することができるコケは主に以下。
- 緑色のうっすら柔らかいコケ
- 茶ゴケ
- 緑色の濃いコケ
- 緑のスポット状コケ
特に濃い緑のコケは他のコケ取り生物は嫌いますが、石巻貝は割と何でも食べてくれるのでとても助かります。
食べないコケ
逆に食べないのは以下のコケたち。
- 濃い緑がベッタリとした藍藻(シアノバクテリア)
- 黒ヒゲ状のコケ
- 糸状のコケ
糸状コケや黒ヒゲ状も食うといえば食うのですが、それらが生える場所は葉のフチや流木の尖った所だったりと石巻貝が食べれない箇所に生えるのでほぼ期待できません。
当たり前ながら葉についたコケもよじ登れないため、処理不可です。
飼育のポイント、注意点
イシマキガイはかなり丈夫な生き物であり、魚が飼育できてる環境であれば飼育可能です。
丈夫過ぎてあまり書くこともないのですが、飼育する際のポイント・注意点を紹介しておきます。
起き上がれずに死ぬ場合がある
何らかの拍子でひっくり返ってしまうことがありますが、たまにそのまま起き上がれずに体力を消耗して衰弱死してしまうことがあります。
もちろん自前で起き上がる場合もあるのですが、結構な確率でそのまま死んでしまうのでひっくり返っている場合は元に戻してあげましょう。
水合わせ
水槽へ入れる際は基本的にそのままドボンで可能ですが、屋外の寒いメダカ鉢など水温差が大きくなる場合、水温差によるショック死してしまうことがありえなくもないです。
できれば袋のまま30分~1時間ほど水に浮かべてから入れると良いです。
袋のまま水に浮かべることにより徐々に温度に慣らしていくことができます。
袋の水を一部分だけ入れ換えつつ慣らしていくようなレベルは必要としません。
ソイルを使っている場合は寿命が減る
石巻貝、というか貝類全てなんですが低pH低硬度の水、簡単にいうと泥っぽい水は相性が悪く、寿命が減ってしまいます。
具体的には数年は生きる貝なのですが、半年ほどで落ちてしまうことも。
砂利だと割と長生きする場合がありますが、底床材にソイルを使っている場合は短命になりがちです。
ただ他のコケ取りと比べて安いのであまり気にしない人が多いですね。
美観を損ねる卵を産む
イシマキガイを入れる際の注意点として白い粒状の卵を産むことです。
最初に見た時は「うげっ!!何これ!」と思いました。白い細かい粒を沢山産むので、正直ムシみたいであまり気持ちの良いものではありません。
卵は海と川の水が混じった汽水じゃないと孵化しませんが、これが取りにくく石の窪みとかに産み付けられたら尚更です。
強力なコケ取り能力を持つ石巻貝なのですが、この性質により綺麗な水草水槽を目指すネイチャーアクアでは好まれていません。
こんな人には特にオススメ
やはり保温が必要無い掃除屋さんということでメダカや金魚、ドジョウ、タナゴなどの日淡などと相性がバッチリです。
もちろん熱帯魚の環境でも生育できるので、割とどの水槽にも人気がありますね。
濃い緑、硬いコケにオススメ
コケ取りとしての石巻貝としては、低温に強いことに加え、コケを削ぐ能力が強いということが強み。
同じく定番のコケ取りであるオトシンクルスやエビなどは固く定着した緑のスポット状コケや、濃い緑のコケを食べようとしません。
石巻貝はコケをチギる能力が強く、エビやオトシンクルス類が食べれない固くこびり付いたそれらのコケにも効果があります。
スポット状コケや濃い緑のコケが多く出ている場合は石巻貝を入れると活躍してくれるでしょう。
まとめ、個人的な所感
石巻貝は定番のコケ取りということもあり、どのショップに行っても大体置いているヤツです。
主に金魚やメダカのコケ取りとして利用されることが多いのですが、勿論熱帯魚のコケ取りとしても期待できます。
家では濃い緑色のコケが出たら出動してもらっています。
ネイチャーアクアとは相性が悪いところはありますが、安いので入れてる人も多し。
コケにお悩みの場合は試してみるのがオススメです。
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