コリドラス・ブレビロストリスの特徴・飼育情報

コリドラス・ブレビロストリス

学名
他の販売名
大きさ目安
6cm
飼育難易度

気をつけたい

適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
繁殖難易度
性格
温和な平和主義者
遊泳タイプ
砂利表面を掘ったりしながら底を遊泳。
群れやすさ
条件があえば群れる。同サイズのコリドラス同士群れる。種類が違うと群れくくなる。
価格目安
1,500~3,000円

目次




主な特徴

「コリドラス・ブレビロストリス」は主にコロンビアから入荷されるコリドラスの一種。

似た模様を持つコリドラスとして他にも多くの種類(C.メラニスティウス、C.カネイなど)がいますが、それらのコリドラスと比べて肩部の黒模様が広く、尾びれに模様を持つこと、背びれが伸長することが特徴的です。

主な特徴を列挙します。

  • アイバンドを持つ
  • 体にスポット模様を持つ
  • 背びれ下部と肩部分が黒い
  • 目の後ろから背びれ付け根までのオレンジ色がある
  • 尾びれに模様を持つ
  • 背びれはピンとやや伸長する
コリドラス・ブレビロストリスのフロント
コリドラス・ブレビロストリスを後ろ斜めから見た様子
コリドラス・ブレビロストリスと後ろにいるコリドラス・アクセルロディ
砂利の上にいるコリドラス・ブレビロストリス※左上のコリは別種(C.カネイ)

混泳・性格

温和で混泳には向いています。

非常に温和で他の魚にちょっかいを出すことはないため、割りとどのような熱帯魚とも混泳させることができます。

コリドラスは水槽底で活動することから魚の住み分けもしやすく、混泳自体はかなり向いた熱帯魚です。

ソイルとはやや相性が悪め

コリドラスは砂利を掘る習性があるため、底床にソイルを使用している場合は粒を崩してしまいやすくフィルターにドロ汚れが溜まりやすくなってしまいます。

水草を育成のためにソイルを使用する場合は、水槽の一部分だけにして残りは砂利をしくといった敷き分けを行うなど何らかの工夫をするのがベターです。

コリドラスを食べそうな魚とは一緒にしない

コリドラスは他の魚に食べられた場合、ヒレをピンと伸ばし続けることでヒレを喉元に突き刺し、捕食者に重大なダメージを与えるという性質を持っています。

喉元にトゲが刺さることにより出血性ショックで捕食者を死亡させてしまいますので、万が一にもコリドラスを食ってしまうような大きな魚との混泳は避けることが必要です。
(コリドラスも死ぬので共倒れになります)

捕食魚に食べられたコリドラスの死骸肉食魚の口で挟まっていたコリドラス

(ちなみに南米の魚食魚・鳥からはコリドラスが危険なことが認知されているようで、現地では非常に捕食対象になりにくい)

エサ

沈下すれば割とどのようなエサでも食べます。他魚にエサがとられやすいためこの点には注意しましょう。

エサを食べるコリドラス・アークアタスコリドラスは沈下性のエサが好ましい

コリドラスはエサ自体は選り好みせず何でも食べるのですが、他の魚と一緒に混泳している場合エサをあげてもコリドラスに行き渡らないことがあるのでこの点だけ注意します。

エサにありつけていない場合は沈下性の顆粒フードを多めに与えてエサを食べさせる必要があります。

エサを多めに与えることで他の魚が肥満気味になることが気になるようであれば、タブレット状のコリドラス専用フードを使用するのも手です。

コリドラスタブレットを食べるコリドラスたち

タブレット状のコリドラスフードは少しずつ崩れるタイプのエサで、常にエサをハムハムするようなコリドラスには食べさせやすく、中層を泳ぐ普通の魚からは食べづらいエサになっています。

小粒のエサだけでは他の魚がほとんど食べてしまって太り過ぎる、というようなコミュニティタンクでは使ってみると良いでしょう。

(ただしヤマトヌマエビや中型シクリッドがいると普通にかっさらうので効果がないことには注意)

コリドラスは長い間エサにありつけなくても耐えてくれますが、日頃のエサやり時にしっかり観察しておくことがコリドラスのエサやりポイントです。

飼育ポイント・注意点

丈夫なコリドラスで飼育は容易です。ただし入荷状態が悪い場合があるため、そのような場合は必ず避けること。

飼育自体は容易なコリドラスです。

ただし日本で現状販売されているものは現地から採集された”ワイルドもの”でありますので、輸送によるダメージおよび販売時の状態はよく観察しておきたいところ。

コリドラス・ブレビロストリスは輸送状態が悪くなりがちなコロンビア便がメインなので、その点からもより一層注意が必要になります。

エラの動きがおかしかったり色が飛んでたりなど、調子がおかしい場合は状態が良くなるのを待つのがベターです。

販売時の状態が良いものを迎えれば入門種である青コリドラスと同じくらい飼育が簡単です。

繁殖

繁殖は非常に難しいです。

飼育下で繁殖したという話は聞かないレベルに繁殖が困難なコリドラスです。

その他の参考情報

底を進むコリドラス・ブレビロストリス

元々コリドラス・ブレビロストリスはコリドラス・メラニスティウスの亜種(Corydoras melanistius brevirostris)でしたが、2001年にIsbrücker氏により種レベルに引き上げられました。

コリドラス・メラニスティウスとの違いは尾びれに模様があるのがブレビロストリスで無いのがメラニスティウスであることが一般的に知られています。

なおメラニスティウスとブレビロストリスの中間的なコリドラスが入荷することもあり、もしかしたらグラデーション的に遷移しているところがあるのかも知れません。

所感

さてこのコリドラス・ブレビロストリスはアイバンドを持ち、背びれと肩部分が黒い、体のスポット模様、目の後ろから背びれ付け根までのオレンジ色・・・が特徴のコリドラスなのですが、その特徴を持つコリドラスっていっぱいいるんですよね。
(いにしえのコリドラス愛好家からはごましお系とか言われるやつら)

他にもコリドラス・カネイ、コリドラス・メラニスティウス、コリドラス・レウコメラス・・・etc

私はこの辺図鑑だけで覚えるのが難しかったのですが、とりあえず図鑑で気に入った「ブレビロストリス」を購入し飼育することでやっと見分けが付くようになりました・・・。
(正直今でも全然なのですが!)

よく似たブレビロストリス系のコリドラス達(ブレビロストリス、カネイ、レウコメラス)わっかんねぇな・・・
(左がブレビロ、真ん中上がカネイ、右レウコ)

その時、何でその中でブレビロストリスが気になったかは言語化できなかったのですが、今なら分かります。

背びれと肩部の黒模様が広めなことと、背びれが伸長すること、そして尾びれに模様が入っていることから結構派手というかコントラストがあるんですよ。

この後似たカラーの他のコリドラスも飼育してみたんですが今のところはやっぱりブレビロストリスが一番カッコいいです。^ワ^

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