コリドラス・ロレトエンシスの特徴・飼育情報
更新:
コリドラス・ロレトエンシス
難しい
弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ |
---|---|---|
○ | ◎ | ✕ |
主な特徴
「コリドラス・ロレトエンシス」は透明感のある地肌にゴマシオ模様が特徴のコリドラス。
一般的なコリドラスとは少し変わった体型をしており、背ビレから目の先というか頭の部分が角ばっていて全体的にカクカクした体型をしています。
(この体型を持つコリドラスはロレト体型と呼ぶことがあります)
目は普通のコリドラスより白目部分が大きく若干横に広い「猫目」のコリドラスであり、体型も相まって独特の雰囲気を持ちます。
背ビレがやや伸びることも特徴の1つです。
体長はオスが4cmでメスが5cmほど。
混泳・性格
温和で混泳には向いていますが、別種のコリドラスからストレスを受けやすい面があります。
ロレトエンシスは別種のコリドラスがいるとストレスを受けて長生きしない傾向があります。
ロレトエンシスはやや小型のコリドラスになりますが、アエネウスやステルバイなど中型のコリドラスと混泳すると環境にもよりますが数年程度しか生きられません。
一般的なコリドラスは10年~20年が目安であるため可能であれば本種のみ、またはより小さなコリドラスとの混泳に留めておいた方が良いでしょう。
コリドラスを食べそうな魚とは一緒にしない
コリドラスは他の魚に食べられた場合、ヒレをピンと伸ばし続けることでヒレを喉元に突き刺し、捕食者に重大なダメージを与えるという性質を持っています。
喉元にトゲが刺さることにより出血性ショックで捕食者を死亡させてしまいますので、万が一にもコリドラスを食ってしまうような大きな魚との混泳は避けましょう。
(コリドラスも死ぬので共倒れになります)
飼育ポイント・注意点
少しだけ神経質なコリドラスであるため、入荷時や水槽導入時は慎重に行いましょう。
丈夫なコリドラスとも言えますが、やや打たれ弱い部分がありますので入荷時の状態や慎重な水合わせは抑えておきましょう。
またアンモニアや亜硝酸の類には弱いため、ろ過はきちんと整った状態で迎えないと調子を崩します。
とはいえ一度環境に落ち着きさえすれば丈夫なコリドラスですので、過度に恐れる必要はありません。
エサ
沈下すれば割とどのようなエサでも食べます。他魚にエサがとられやすいためこの点には注意しましょう。
コリドラスはエサ自体は選り好みせず何でも食べるのですが、他の魚と一緒に混泳している場合エサをあげてもコリドラスに行き渡らないことがあるのでこの点だけ注意します。
エサにありつけていない場合は沈下性の顆粒フードを多めに与えてエサを食べさせる必要があります。
エサを多めに与えることで他の魚が肥満気味になることが気になるようであれば、タブレット状のコリドラス専用フードを使用するのも手です。
タブレット状のコリドラスフードは少しずつ崩れるタイプのエサで、常にエサをハムハムするようなコリドラスには食べさせやすく、中層を泳ぐ普通の魚からは食べづらいエサになっています。
小粒のエサだけでは他の魚がほとんど食べてしまって太り過ぎる、というようなコミュニティタンクでは使ってみると良いでしょう。
(ただしヤマトヌマエビや中型シクリッドがいると普通にかっさらうので効果がないことには注意)
コリドラスは長い間エサにありつけなくても耐えてくれますが、日頃のエサやり時にしっかり観察しておくことがコリドラスのエサやりポイントです。
繁殖
繁殖はやや困難種です。
飼育下で繁殖したという話は無くはないのですが、一般的にはほとんど聞かないレベルです。
ただし本種は飼育者数自体がかなり少ないのと、飼育者がいてもコミュニティタンクだとストレスで弱ってしまうことから繁殖を聞かないだけの可能性はあります。
同じくストレスに弱いコリドラスでもコリドラス・トゥッカーノおよびアッシャーは単独飼育であれば繁殖が可能なことが知られていますため、ロレトエンシスで繁殖を狙う場合も少なくともロレトエンシスだけの単独水槽が必須になるでしょう。
以下はYOUTUBEでアップされているコリドラス・ロレトエンシスの繁殖動画ですが、このように精神的に落ち着ける環境であることは重要になりそうです。
その他の情報
まぁ独特な雰囲気なコリドラスですが、個人的には目がなんかエジプトの神みたいでなんともいえないアンニュイ感を感じています。
大きさも普通っていうか平均的なコリドラスより気持ち大きくならないっていうのも個人的には好きなポイント。
底床は白飛びしてしまっても良い
なお体表のゴマシオ模様は環境によっても変わり、ビビっていたり周りが白いと薄くなります。
コリドラスは明るい砂だと色が飛んでガッカリ・・というのもありますが、ロレトは飛んだら飛んだでそれはありかな?とも思います。
ただ個人的には少し落ち着いた色味の方が体の白さは際立ちますし、模様がやっぱりはっきり出た方が健康的な感じがするので真っ白けの砂よりかはやや落ち着いた色の方がオススメです。
なお個体や入荷ロットによっては背びれが黒くなる場合もありますが、それを引き出せるのも落ち着いた色味の底床です。
シェアしてね!
Sponsored Link
Sponsored Link
この記事へのコメント